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Introducing H.モーザー x MB&F エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨンとMB&F x H.モーザー LM101

独立系時計ブランド2社の友情と創造性が生んだ、未だかつてない奇跡のコラボレーション。

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クイック解説

 両ブランドの創立15周年を記念して、H.モーザーとMB&Fが提携し、限定モデルを製作した。フュメダイヤルに焦点を当て、双方の独立系マニュファクチュールがもつ技術的要素と美的要素を融合させたモデルたちである。このコラボレーションは、2つの時計を中心に構築され、合計でわずか135本、各15本のエディションに分けられる。H.モーザーからは、MB&F フライングTをブランドが再解釈した「H.モーザー x MB&F エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨン」が、MB&FからはLM101をモーザーナイズしたモデルが登場した。両モデル共にカラフルなフュメダイヤルが用意されているが、この楽しいコラボレーションは、H.モーザーとMB&Fの長年の協力関係と相互の尊敬の念から生まれたものだ。

ファースト・インプレッション

 2つの記事を別々に掲載するに十分な内容があるものの、H.モーザーとMB&Fはプレスリリースでこの2つのモデルをペアにしている。H.モーザー x MB&F エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨンから紹介すると、本機はH.モーザー エンデバーの洗練されたミニマルな美学とフライングTの構造的でドラマチックなデザイン、そして美しい傾斜文字盤とオープントゥールビヨンディスプレイを見事に融合させている。

 エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨンは、42mmにサイズアップ(フライングTは38.5mm)し、厚さ19.5mmと圧巻のドーム型サファイアクリスタルに印象的な機械的要素が合わさり見事な外観に仕上がっている。5つのバージョン(ファンキーブルー、コズミックグリーン、バーガンディ、オフホワイト、アイスブルー―各15本限定)で提供されるフュメダイヤルが全面に配置され、H.モーザーの個性を存分に表現している。

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 時刻を表示するサファイア製の文字盤は、着用者だけが時間を読み取ることができるように40°傾斜している。サファイア文字盤と、ワンミニット フライング トゥールビヨンのための開口部から時間表示がはっきりと分離されたことで、バランスが取れ、また2つの機能を遮るもの無く両立した。
 ムーブメントは、HMC 810と呼ばれるH.モーザー社製の自動巻きムーブメントで、72時間のパワーリザーブを備え、円筒形のヒゲゼンマイを採用。上の写真を見ると、その巨大なクリスタルは信じられないほどカラフル(ファンキーブルー)な外観であるように見え、透明な文字盤は特にクールでモダンに見える。MB&FをH.モーザーにブレンドした努力の結果、彼らは素晴らしい仕事をしたと思う。

 MB&F x H.モーザー LM101 に注目してみると、既存モデルをベースにしていることから、こちらの方が分かりやすいが、その完成度の高さには目を見張るものがある。この「モーザーナイズ」された LM101 は、細部にも効果としても優秀だ。特に文字盤に施されたフュメは、大ぶりのテンワと競合することなく全体の効果を高めている。MB&F x H.モーザー LM101 は、ファンキーブルー フュメ、コズミックグリーン フュメ、レッド フュメ、ヤスマリーナブルー フュメの4色を含む 15 本のカラーで構成され、60 本のモデルが生産される予定(最後のモデルは、正規販売店「アフメド・セディキ・アンド・サンズ」のためのスペシャルエディションである)。

 どのカラー(特にコズミックグリーン)を見ても、フュメダイヤルのグラデーションとモーザーのスタイルであるデザインを必要最低限に留めるやり方が、LM101の構造と上手く調和しており、個人的にとても気に入っている。LM101の標準モデルでは、文字盤上に時間表示とパワーリザーブ表示があるが、本機では文字盤デザイン効果を損なうものが何もなく、直接針でダイヤル上に表示されている。また吊り下げられたテンワが、サンレイダイヤルの中心よりもさらに上に位置し、唯一の躍動的な要素として色が外に向かって放射状に広がる点も気に入っている。

 直径40mm、厚さ16mm(これもドーム風防を採用)のこのLM101は、特別なモデルであることは間違いなく、この2本では個人的により自分の好みに近い。標準的なLM101よりもモダンなトーンで仕上げられており、モデルで共通となる2.5Hzの手巻きムーブメントを採用している。エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨン同様にMB&F x モーザー LM101はスティール製のみである。

 価格は、MB&F x H.モーザー LM101が5万2000ドル(約560万円)から、H.モーザー x MB&F エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨンが950万円(税抜)からとなる。スティール製のLM101を見たのは今回が初めてではないものの、ごく限られた例であることは間違いない。両モデルの価格設定は非常に魅力的であり、このようなコラボレーションが極めて限定的に生産されていることや、内面の性質から間違いなく熱狂的なコレクターに訴えかけるだろう。また、今回のコラボレーションは、どちらのブランドのコレクターにとっても、自分のコレクションスタイルに合わせて新しいものに挑戦する機会を与えてくれるものと期待している。いずれのモデルもインディペンデント・ウォッチ業界のキープレーヤーである、両社の並々ならぬ創造性と友情があったからこそ可能になった、魅力的で個性的な作品である。


基本情報

H.モーザー x MB&F エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨン
 

ブランド: H.モーザー x MB&F (H. Moser x MB&F)
モデル名: H.モーザー x MB&F エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨン(H. Moser x MB&F Endeavour Cylindrical Tourbillon)

直径: 42mm
厚さ: 19.5mm
ケース素材: スティール(全種)
文字盤色: 複数色のフュメ
ストラップ/ブレスレット: ブラックのアリゲーターストラップ

MB&F x H.H.モーザー LM101
 

ブランド: MB&F x H.モーザー (MB&F x H. Moser)
モデル名: MB&F x H.モーザー LM101(MB&F x H. Moser LM101)

直径: 40mm
厚さ: 16mm
ケース素材: スティール(全色)
文字盤色: 複数色のフュメ
ストラップ/ブレスレット:  手縫いのカーフスキンストラップ


ムーブメント情報

エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨン

キャリバー: HMC 810
機能: 時、分、ワンミニット フライング トゥールビヨン
直径: 32mm
厚さ: 5.5mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 29

LM101

キャリバー: LM101 エンジン
機能: 時、分、パワーリザーブインジケーター、ムーブメントの上に浮くテン輪
パワーリザーブ: 45時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 23


価格&発売時期

価格: エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨンは950万円(税抜)、LM101は5万2000ドル〜
限定: エンデバー・シリンドリカル トゥールビヨンは5色合計75本の限定(各15本)、LM101は5色合計60本の限定(各15本)。

詳細はH.モーザー公式サイトへ、MB&F公式サイトへ。