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Introducing ウブロ クラシック・フュージョン 40周年記念モデル 2020年新作

あぁ神様、40歳になったよ!

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クイック解説

 40年前、ウブロがゴールドの時計にラバーストラップを付けたとき、それは当時のウォッチメインキングにおいて、かなり型破りなアプローチだった。イタリアの紳士、カルロ・クロッコが生み出したこの時計は、イタリアンデザインとスイスのクラフツマンシップを融合させ、英語で“舷窓”を意味するフランス語の“ウブロ”と名付けられた。この時計では、数十年に渡って、ウブロを代表するデザイン要素となっているネジ留めのケースが採用されているが、その形状は、船の舷窓からインスピレーションを得たものである。ラバーストラップを採用したのは、汎用性と水回りでの使い勝手の良さを追求したものだったが、一般的に、非常に安価な時計に見られるものであり、これはもちろん、当時の伝統的な時計のデザインに反していた。

 そして、今、クロッコが最初に作り上げた時計が、第2の人生を歩み始めた。ウブロは、クラシック・フュージョン 40周年記念モデルを、18Kイエローゴールド(YG)、チタン(TI)、ブラックセラミックの3種類の素材で発表した。YGが100本、TIが200本、そして、ブラックセラミックが200本だ。

 しかし、本作と当時のモデルの大きな違いは、その中身、Cal.HUB1112にある。HUB1112は、SW300-1をベースにウブロが仕上げているが、初代ウブロ、クラシック オリジナルは、クォーツムーブメントを採用していた。

初代ウブロの広告。

ファースト・インプレッション

  ウブロの原点を祝う、クラシック・フュージョン40周年記念モデル。

 オリジナルがヒット。それはあらゆる常識を覆すドレスウォッチであり、王侯貴族にも人気を博した。一説には、モナコ公爵をはじめ、ギリシャ、スペイン、スウェーデンの国王たちがウブロの時計を身に着けていたと言われ、カルロ・クロッコは、このクラシックで勝利の方程式を編み出した。

 クラシックは大々的に発表されたが、その後の数十年間で販売本数は減少した。クロッコは、慈善活動に専念したいと考えていたが、ウブロを完全に売却することには興味がなかったため、ブランドにふさわしい管理者を探していた。ジャン-クロード・ビバーがウブロに関わることになったのは、2004年のことだった。クロッコは、ウブロに参加する前からビバーと知り合いで、イタリアとスペインでブランパンの時計を販売する契約をビバーと結んでいた。彼は当時、ブランパンを経営しており、ウブロ入社前のキャリアの中でブランパンとオメガの両方を商業的に成功させたが、ウブロも同様だった。

 2004年にウブロに参加したビバーは、同社のキャッチフレーズとなる“The Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)”を確立した。こうして、材料科学は、ウブロが得意とする分野として知られるようになる。同社は、ローザンヌ連邦工科大学と協力して、マジックゴールドのような独自のケース素材を製造してきた。一般的なゴールド製の時計は傷が付きやすいのが常識だ。ゴールドの硬度はモース硬度で2.5~3、チタン素材は6、硬化スティールは7~8とされている。ウブロがマジックゴールドで行ったことは、毎日の着用に耐えられるように硬度を高めることだった。そして、先進素材を開発することは、ビバーの“The Art of Fusion”の理念において、核心をなすものだった。

 ビバーが入社した際、彼はリカルド・グアダルーペをゼネラルマネージャーに迎え入れた。2008年、クロッコはウブロをLVMHグループに売却。2012年に、ビバーはウブロの会長に就任し、そして、グアダルーペにCEOの座を譲った。それ以降、彼はCEOを務め、2004年に考案された当初のビジョンを実行し続けている。

 私が初めてグアダルーペに出会ったのは、新興富裕層がなぜウブロに惹かれるのかを理解するのに最適な場所、マイアミだった。当時はアートバーゼルの真っ只中で、ウブロはテレビシリーズ『マイアミ・バイス』に出てきそうなクラブで、大規模なパーティを開催していた。尽きることのないシャンパンに花火、ダンサー、ヨーロピアンハウスミュージック、そしてF1ドライバーやファッションスターを含むウブロのアンバサダーたちがパーティーを盛り上げていた。言い換えれば、ウブロは絶頂を迎えていたのだ。

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 私の日常にはないものだったが、それは最高の盛り上がりを見せてくれた。一晩、私はウブロオーナーの夢のような憧れのライフスタイルを送ったが、これ以上に楽しいことはなかった。時計の世界において、ブランドが主催するイベントには壮麗な要素と真面目な要素があり、それが大きな反感を買うことがよくある。しかし、ウブロが開くパーティには、そうした要素が全くないことに私は気付いた。時計収集の世界において、高級時計の熱狂的なファンは、ウブロとウブロオーナーに批判的になることがある。

 ウブロは、全ての人を対象にしようとはしていない。忠実なファンを抱え、一貫してファンのコミュニティの中のさまざまなセグメントに訴求する、一連のパートナーシップによって、ファンに特別なサービスを提供している。私が尊敬するのは、自分たちの肌に最高に馴染む時計ブランドだということだ。パーティの後、私はグアダルーペとブランドのイメージについて話をしたが、会話を終えると、私はマーケティングとブランディングにおけるビバーとグアダルーペの功績に深い敬意を感じた。2人は、2004年にブランドの未来の枠組みを構築したが、それから16年経った今も、グアダルーペはそれに取り組んでいる。彼の在職期間は、ブランドの存続期間のほぼ半分を占めているが、その半分は極めて慌ただしいものとなった。

 メールを通じて、私はブランドがどのように変化したのかを尋ねてみたが、彼は次のように答えた。

「私たち(ビバーと私)は、2004年に入社して以来、ここニヨンに必要なプラットフォームとインフラを構築してきました。私たちは2009年に最初の建物を建設した後、2016年には2棟目を建設して、機械だけでなく、人も含めて、長年に渡って生産能力を高めてきました。2004年時点で、ウブロの従業員は30人でしたが、現在では450人となり、2~5年以内に第3のビルを追加することを考えています」

  その数字が成長を物語っているが、ウブロが黎明期にあった頃と顧客は全く変わっていないのだろうか? これに対し、グアダルーペは、従来の高級時計には興味がない人が購入者であることに、ほとんど変わりはないと指摘する。

「1980年以降、ウブロの購入者は、新しい分野を開拓することが好きで、自分自身を差別化したいと考えている人たちです。今日、ウブロの顧客層は、あらゆる年齢層の人々、若々しい気持ちをもった幅広い層に広がっています。私たちの顧客は大胆で、未知の領域に挑戦し、これまでに見たことのあるようなものとは一線を画す、現代的な時計を身に着けたいと考えています。そして、私たちは、製品だけでなく、さまざまなパートナーシップを通じて、優れた高級時計を発見する最もエキサイティングな機会を提供していると信じています」

 そして、ウブロ クラシック・フュージョン 40周年記念モデルのリリースにより、クラシックが現代的に再解釈され、購入者は、1980年にウブロが購入された当時の様子を知ることができるようになった。


基本情報

ブランド: ウブロ(Hublot)
モデル名: クラシック・フュージョン 40周年記念モデル(Classic Fusion 40 Years Anniversary)
型番: 511.VX.1280.RX.MDM40(18KYG)。511.NX.1270.RX.MDM40(TI)。511.CX.1270.RX.MDM40(ブラックセラミック)

直径: 45mm
厚さ: 10.95mm
ケース素材: 18KYG、TI、ブラックセラミック
文字盤色: 全てポリッシュブラックラッカー。18KYGモデルは18KYGのアプライドロゴと、TIとブラックセラミックモデルはロジウムのアプライドロゴ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ラバーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: ウブロ HUB1112
機能: 時・分表示、センターセコンド、3時位置にデイト表示
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21


価格・発売時期

価格: 18KYGモデルは267万円(税抜)、TIモデルは89万円(税抜)、ブラックセラミックモデルは111万円(税抜
販売時期: 発売中
限定: 18KYGモデルは世界限定100本、TIとブラックセラミックモデルは世界限定各200本

詳細は、ウブロ公式サイトをクリック。