Introducing ジャガー・ルクルト　マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーにブラック文字盤が登場

　このバリエーションは既存のマスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーと同じものだが、新しいブラックダイヤルにはサンレイ仕上げを施し、その外周には赤いパルススケールを配している。またインダイヤルや日付・曜日表示ウィンドウにも同様の赤いプリントを施す。PG製のケースは40mm、厚さ12mmと大きめで、防水性は50mを確保した。

　自動巻きの自社製Cal.759は、サファイア製のシースルーバック越しに見ることが可能だ。インダストリアルのような仕上げながらもとても魅力的で、さらにわずかにスケルトン化されたゴールドローターのおかげでより鑑賞しやすくなっている。このキャリバーは基本的にCal.751にカレンダーモジュールを追加したものだ。つまり垂直クラッチ付きのコラムホイール仕様クロノグラフであり、フリースプラングテンプを採用しているということだ。これはマスター・コントロールのようなハイエンドクロノグラフに期待される水準とほぼ同じである。

　新しいマスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーのメーカー希望小売価格は475万2000円（税込）だ。これは既存のシルバーダイヤルと同じ価格（2020年に発表されたときより167万2000円も値上げされている）で、こちらはJLCブティックでのみ購入できる。現在このモデルは、私が長年愛用しているスティール製のマスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダー（税込で279万4000円）と並んでカタログに掲載されている。この1年ほど、JLCのカタログ全体の価格は軒並み上昇を続けている。今回の新作も例外ではない。

　既存のマスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーはあまり評価されていないか、少なくとも多くの人に十分に語られていないと感じている。しかしその魅力の一部は、そうでない部分、つまりそのような注意を要求しないことでもある。それは伝統にインスパイアされたわけでも、あえて現代的なものでもなく、ただただ美しくて複雑なドレスウォッチなのである。この新しいブラックダイヤルによって、マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダーの完成度の高さに注目する人が増えそうな気がする。もちろん直径を1mmか2mm削ってくれればよかったが、少なくともひとつのメーカー（そしてそのなかでも最も優れたメーカー）が、今でも魅力的でクラシックなスタイルかつ、大変優れた機能を持つクロノグラフ＆カレンダーを作ることに力を注いでいるのは、私にとって何よりうれしいことなのだ。

ブランド: ジャガー・ルクルト（Jaeger-LeCoultre）
モデル名: マスター・コントロール・クロノグラフ・カレンダー（Master Control Chronograph Calendar）
型番: Q413257J

直径: 40mm
厚さ: 12.05mm
ケース素材: 18Kピンクゴールド
文字盤: ブラック（サンレイ仕上げ）
インデックス: 18Kピンクゴールド
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブラックアリゲーター

キャリバー: 759
機能: 時・分・スモールセコンド、日付・曜日・月表示、ムーンフェイズ、クロノグラフ（30分積算計）
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 約65時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 37
追加情報: コラムホイール仕様、垂直クラッチ付きクロノグラフ、1000時間コントロールテスト済み、ケーシング後のキャリバーテスト

価格: 475万2000円（税込）
限定: ブティック限定