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Introducing ミン 37.05 ムーンフェイズを搭載した2021年新作

この新作の時計は、あなたに月(moon)とのデート(date)を望んでいるようだ。

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我々が知っていること

 ミンの時計は、記録的な速さでモダンウォッチの世界でおなじみの存在となった。17シリーズの最初の時計は2017年8月に発売(この時期はほかの業界のほとんどが休みを取っているため、マイクロブランドを立ち上げるには絶好のタイミングだった)。それ以来、ダイバーズウォッチ、GMTモデル、超薄型モデルなど、さまざまなタイプの時計やコンプリケーションを発表し、ムーブメントもセリタのキャリバーをモディファイしたものから、シュワルツ・エチエンヌのムーブメントをカスタムしたものまでさまざまある。

 これまで同社が手掛けてこなかったのは、日付とムーンフェイズ機構だ。新作のミン 37.05では、このふたつの複雑機構が初めて搭載されるモデルとなる。

The Ming 37.05 Moonphase Date

 このケースは17シリーズのケースと非常によく似ているが、ミンが37.xxとして継続展開していくシリーズ最初の1本である37.05を見てみると、わずかに異なっていることがわかる。最も特徴的なのは、文字盤の開口部が大きくなっていること、それにケースの表裏にドーム型のサファイア風防を採用していることだ。ミンは、これによってケースの「視覚的な存在感」が増すと語っているが(個人的には見かけの直径と解釈している)、基本的なサイズは17シリーズと同じで、最大直径38mm、ラグ幅20mmを維持している。

The Ming 37.05 Moonphase Date, date window closeup

 文字盤は2層構造になっており、下層はミッドナイトブルーからブラックへのグラデーションが施されたテクスチャーメタル、その上には透明なサファイアの文字盤があり、ハイセラム(夜光塗料を塗布したセラミック複合材)のアワーインデックスが配されている。ムーンフェイズは一風変わったデザインだ。37.05は、伝統的な円形の開口部ではなく、リング状の開口部を採用。満月は発光する完全なリングで表現され、月の満ち欠けは部分的に光るリングで表される。これによってまるで永久的な部分月食を見ているような興味深い効果が得られるのだ。

 ムーブメントには、超薄型モデルの27.01および27.02に搭載されていたCal.7001.M1と同様に、高度に改良が施されたセリタ製SW288をベースに採用。スケルトン加工、マットブラスト加工、アンスラサイトメッキ、コントラストの効いたロジウムのアクセントが見られる。これらのムーブメントのモディファイは、シュワルツ・エティエンヌが担当している。

The Ming 37.05 Moonphase Date, movement seen through caseback

 さらに、ストラップとピンバックルのデザインも一新された。手首に巻いたときに余ったストラップは、ピンバックルに設けられた開口部に通して、ストラップの反対側の端の下に収納される。これは、Appleがスポーツ用シリコンバンドに採用している手法と同じものだ。また、ピンバックルを固定しているバネ棒を、金属製の外枠の上下に移動させることでも調整が可能となる。

 発売時の価格は4950スイスフラン(日本円で約61万円)。例年通り、ミンの公式サイトでのみ販売される。同社の時計を所有する既存顧客は、シリーズ最初の150個を日本時間11月25日午後10時(11月25日午後1時 GMT)から優先的に入手することができる。残りの350個は日本時間11月26日午後10時(11月26日午後1時 GMT)から一般向けにも販売される。注文の際には50%のデポジットを支払う必要があり、発送は2022年7月から予定されている。

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我々が思うこと

 ミンがこれほど長いあいだ、日付表示機構を作っていなかったのは興味深い。なぜなら時計小売業では、日付表示のない時計はある時計に比べて、本質的に利用者が少ないという事実があるからだ。もちろん、ファンに人気のある時計のなかには、日付表示のないものもたくさんあるし、ミンは当初から愛好家向けのブランドとして位置づけられていたため、これまでそうでなかったことはそれほど驚くことではない。しかし、十分な数のファンからの要望があったため、今回そのギャップを埋められることになったというわけだ。この日付表示は、ディスクの色と数字の色がマッチしており、デザイン的にもよくまとまっている。また、暗い場所ではほとんど見えないため、夜には実質消えてしまうような面白い特徴がある。

The Ming 37.05 Moonphase Date, dial shot showing metal dial texture

 ミンの時計が本当に輝く瞬間は、下手なダジャレを言うと仕事が終わったあとのアフターアワーであり、それは37.05も例外ではない。特にムーンフェイズは、単に斬新なデザインというだけでなく、同社の時計のデザイン言語全体に完璧に統合されている。ムーンフェイズをロマンティックな複雑機構と呼ぶのはありきたりだが、このケースではかなり適切ではないかと思う。結局のところ、視覚的なロマンは、目に見えないものと目に見えるものが同じくらい重要なのだ。

The Ming 37.05 Moonphase Date, lug closeup

 私は、ムーンフェイズのコンプリケーションが、このケースのデザイン言語に適していると思う。いくつかの古代宗教では、月は三女神の領域であり、その配偶神は角のある有角神だった。そのため、際立った角のような形をしたラグとムーンフェイズのコンプリケーションが組み合わさることは、理想的な組み合わせと言えるのではないだろうか。

The Ming 37.05 Moonphase Date, showing the luminous material glowing

ミン 37.05 ケース:38mm x 11.9mm (8.9mm 風防の厚みを除く)、316L ステンレススティール、ドーム型サファイア風防。 メタルとレーザーエッチングされたサファイアの複合ダイヤル、アワーリングとインデックスに夜光塗料を使用。リング状のムーンフェイズ開口部には夜光つき月齢表示。100m防水。ラグ幅20mm。

ムーブメント:セリタ社製「MING 288.M1」、アンスラサイト、ロジウム仕上げのセミスケルトン、25.6mm x 5.65mm。中央に夜光つきムーンフェイズ表示と日付表示、いずれもリューズによるクイックセット可能。手巻き、38時間パワーリザーブ。

ストラップ:ジャン・ルソー社製のブラックのバレニアレザー、マイクロアジャスト機能つき遊革なしの "フライングブレード "バックル。

追加情報:クアラルンプールのStudio Koji Satoの革製トラベルポーチ。スイス製、2年保証。

価格: 4950スイスフラン(約61万円)、www.ming.watchで11月25日発売開始。

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ミンの時計についての詳細は、公式サイトをご覧ください。