Introducing ブランパン　エアコマンド フライバック クロノグラフにブルーダイヤルを備えた新モデルが新定番コレクションに登場

　エアコマンド フライバック クロノグラフは、ブランパンによって1950年代に米空軍のために設計・製作されたモデルです。2019年にはオリジナルに忠実な復刻モデルが500本限定で発表され、時計愛好家たちのあいだで話題となりました（詳細はジャック・フォースターの記事「Introducing: ブランパン　エアコマンド フライバッククロノグラフ限定モデル」参照）。

　ブランパンは今年、ブルーダイヤルを配したケース素材違いの2モデルを新作としてリリース。今作は、いずれも限定ではなく通常生産モデルです。

　基本的なスペックは2019年モデルから変更はありません。ケースは、直径42.5mm、厚さ13.77mmで、内部には自動巻きフライバッククロノグラフを備えた50時間パワーリザーブのCal. F388Bを搭載。先代と異なる点は、ブラックダイヤルではなくブルーダイヤルになったこと、そしてケース素材がスティールではなくグレード23チタン（先日リリースされたフィフティ ファゾムス バチスカーフにも採用されていた素材）か、18Kレッドゴールドであることです（各素材にあわせて針も変更されています）。グレード23チタンは、軽量で優れた強度と耐食性を持ち、生体へのアレルギー反応もないため医療用としても使われる素材で、より多くの人が手に取ることができます。

　また、ケースバックから確認できるローターの形状も限定モデルではプロペラの形をしたレッドゴールド製であったのに対し、新作ではどちらもゴーグルを連想させるよりモダンなデザインでチタンモデルがホワイトゴールド製、レッドゴールドモデルはレッドゴールド製で、それぞれケースのカラーにマッチしたカラーで提供されます。価格はチタンモデルが200万2000円、レッドゴールドモデルが315万7000円（ともに税込）。

　ブランパンといえば、クラシックでエレガントなヴィルレやダイバーズウォッチの祖として知られるフィフティ ファゾムスのどちらかの名を挙げる方が多いのではないでしょうか。エアコマンドは、そんな同社が航空世界においても優れた時計を提供していたことを示す貴重な存在です。

　1950年代のオリジナルのエアコマンドは、米空軍向けにわずか12本だけ試作された非常に希少なフライバッククロノグラフであり、オークションでもめったに見かけることはありません。そのためあまり知られていないのです。

　知る人ぞ知るオリジナルモデルに敬意を表して2019年にブランパンが復刻したエアコマンドは、ケースサイズまでほとんど忠実に再現されており（オリジナルはケース径42mm、現行モデルは直径42.5mm）、大絶賛されました。新作の深みのあるブルーダイヤルは、よりモダンでテクニカルなツールウォッチ然とした佇まい。グレード23 チタンモデルは特にそれを強く感じさせ、ヴィンテージの雰囲気はそれほどありません。

　魅力的な限定モデルはすでに完売しているため、2021年新作が通常生産モデルとして発表されたということは、惜しくも手に入れることができなかった人にとっては朗報でしょう。また、ブランパンが今後このコレクションをさらに拡大していく可能性も示しています。

ブランド： ブランパン（Blancpain）
モデル名： エアコマンド（Air Command）
型番： AC02 12B40 63A（チタン）、AC02 36B40 63A（レッドゴールド）

直径： 42.5mm
厚さ： 13.77mm
ケース素材： チタン（グレード23）、またはレッドゴールド
文字盤色： ブルー
インデックス： アラビア数字
夜光： あり、針とインデックス、そしてベゼル
防水性能： 3気圧
ストラップ/ブレスレット： ブルーのカーフレザーストラップ、ピンバックル付き

キャリバー： Cal. F388B
機構： 時、分、秒、クロノグラフ
直径： 31.8mm
厚さ： 6.65mm
パワーリザーブ： 50時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 3万6000振動/時（5Hz）
石数： 35
クロノメーター認定： なし

価格： AC02 12B40 63A（チタン）: 200万2000円、AC02 36B40 63A（レッドゴールド）: 315万7000円（すべて税込）
発売時期： 12月
限定： なし、通常生産モデル

詳細は、ブランパン公式サイトへ。