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Introducing オリスが次世代のアクイスデイトを発表

ディテールにこだわる姿勢がオリスの日常使いのスポーツウォッチの中核をさりげないデザイン再構築に導いた。

Photos by Mark Kauzlarich


我々が知っていること

オリスは常に自分なりのやり方で物事を進めることによろこびを感じるブランドだ。そして、多くのブランドがWatches & Wondersの注目とドラマ性を利用してブランドの新作を発表するなか、スイスの独立系ブランドであるオリスは、この見本市での主要なリリースを、僕たちが予想するよりもかなりさりげなくやってのけた。それは、サイズ、スペック、ブレスレットとストラップ、そしてパッケージに至るまで、時計にまつわるいくつかの要素を大幅に改良した新世代のアクイスに仕上げたということだ。これらの新しいモデルは、僕たちが過去数年間親しんできたアクイスによく似ているかもしれないが、2024年新作のアクイスデイトはオリスの核となるモダンダイバーズウォッチに、さりげなくもインパクトのあるアップデートが施されているのだ。

 そのすべてを解説しよう。2024年新作アクイスデイトは、43.5mm、41.5mm、36.5mmの3つのサイズ展開となった。すべてのサイズにオリス733オートマティック(セリタベース)が搭載されているが、43.5mmサイズには自社製キャリバー400を搭載した仕様も用意された。これらの新しいアクイスは人間工学に基づき、より短いラグシェイプのケース、均整のとれたベゼル、そしてリューズガードのデザインをサイズやムーブメントに関わらず一新した。文字盤のフォントは新しいアクイスモデルのために特注されたもので、すべての新作はダイヤル色とマッチしたデイト表示ディスクを備えている。

 ダイヤルカラーはブルーとグリーン(43.5mm、41.5mmのみ)、そしてブラック(733ムーブメント搭載モデルのみ)で用意。また36.5mmサイズには、特別なMOPダイヤルも投入された。よくご存じない読者のために説明すると、アップサイクルモデルとは、リサイクルプラスチックを使用してユニークダイヤルを形成する、アクイスの比較的新しいラインナップである。このコンセプトについては、一世代前のアクイス アップサイクルのHands-On記事で詳しく記載している。

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オリス アクイスデイト キャリバー400(グリーン、左)、733ムーブメントの43.5mm(ブルー、中央)、同じく733ムーブメントの36.5mm アップサイクル(右)。

 ケースとダイヤルの変更とともに、オリスはブレスレットとストラップのオプションも一新。全モデルに、サテン仕上げが施された幅広のセンターリンクを備える、まったく新しいブレスレットである。アクイスデイト(43.5mm)または36.5mmの733搭載モデルを選んだ場合、ブレスレットにはクイックリリース機構と、オリスが “クイックアジャストクラスプシステム”と呼ぶ、手首につけたまま調整できるマイクロアジャスト(長さの微調整)機構も搭載される。興味深いことに、43.5mmのキャリバー400と733搭載の36.5mmモデルにのみ標準装備されているが、オリスは41.5mmと43.5mmのモジュール、そしてどちらのムーブメントを搭載したモデルでも、互換性を持つと保証している。オリスに問い合わせたところ、例えば41.5mmのアクイスデイトを購入し、その後43.5mm(クイックリリースとクイックアジャストシステム付き)のブレスレットを単体購入すると、それを装着できると確認した。これはラバーストラップオプションについても同様である。

 ここでの主な違いはムーブメントであり、ハイスペックなキャリバー400モデルが欲しい場合は、より大きなサイズに絞られる。オリス733は確かに信頼性の高いムーブメントだが、2万8800振動/時でパワーリザーブは約38時間だ。対照的に、キャリバー400は同じく2万8800振動/時だが、約120時間のパワーリザーブを確保し、日差-3~+5秒のあいだで作動するように歩度調整され、さらに最長10年の保証が付帯する(733は3年間)。

 36.5mmのアクイスデイトのように、もう少し小ぶりなものがお好みなら、(アラビア数字ではなく)バトンマークのベゼルインサートや、大ぶりなモデルとは一線を画すブレスレットデザインなど、わずかに異なるデザインが用意されている。オプションのアップサイクルバージョンに加え、オリスはブラックダイヤルまたはマザー オブ パール(MOP)オプションを用意している。ふたつのスタンダードなダイヤルオプションでは、ラバーストラップまたはブレスレットから選択が可能だ。

 オリスの刷新は、単なる微調整ではないとお伝えした。オリスはアクイスデイトを皮切りに、まったく新しいパッケージングソリューションを開発したのだ。二酸化炭素排出量を最小化し、サステナビリティへの取り組みを最大化するブランドの継続的な取り組みの一環として、新しいアクイスデイトは50%以上のリサイクル素材を使用した化粧箱で提供される。また、折りたたみ式のデザインにより、輸送時の体積を54%削減したという。

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 価格は、733ベースのラバーモデルが37万4000円、ブレスレットが40万7000円、アップサイクルが41万8000円から。キャリバー400モデルの場合は、ラバーモデルが61万6000円、ブレスレットが62万7000円、最高スペック仕様のアップサイクルが63万8000円(すべて税込)からとなる。


我々の考え

2011年から存在するアクイスが、時計という広い世界においてオリスの核となり続けていることを考えると、ブランドにとって(すでに)かなりうまく機能しているものを変更する際に、ある程度慎重を期したいと考えるのも無理はない。アクイスはこの10年間、レガシーデザインへの徹底的なこだわりによって定義された、オリスのモダンなダイバーズウォッチデザインのプラットフォームを担ってきた。ダイバーズ65がヴィンテージの雰囲気をまとってブランドのスポットライトを浴び続けるのに貢献した一方で、アクイスはブランドのダイバーズウォッチにおける現代的な日常生活の側面を象徴しており、先述した諸々のアップデートは、本ラインナップが提供する独特のスタイルと価値に焦点を当てた魅力にさらに磨きをかけるものである。

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 これらの新しいモデルでは、ブレスレットやストラップなどの要素をシンプルにしつつ、競争力の高いふたつの価格帯で強力な価値を持つアクイスの幅を広げている。さらに、競争とクロスショッピングが支配する市場において、特にブランドが時計愛好家に語りかけたいのであれば、ストラップのクイックチェンジや手首につけたまま調整できるマイクロアジャストといった機能の価値を誇張することは難しい。ブレスレット仕様の733搭載アクイスに40万7000円(税込)払うか、または最高のブレスレットオプションを備えたフルスペックのキャリバー400(ラバーの税込61万6000円モデル)にジャンプアップするのにもう20万9000円かけるか考えたら、キャリバー400をより小さい41.5mmと36.5mmにも導入するべきだという以上に特筆すべき点はほとんどない(将来的にそのような動きが実現すると、仮定しなければならないが)。

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 マークが撮影した素晴らしい画像をよく見ていると、キャリバー400と733の違いを見分けるのはそれほど難しくないことに気づく。キャリバー400モデルには、ダイヤルに“5 DAYS”と印字されており(約120時間パワーリザーブのため)、デイト表示は733よりもダイヤルのやや下に位置している。いずれの要素も下のキャリバー400搭載の43.5mmアクイスデイト アップサイクルの画像から確認可能だ。

 先代までの41.5mm径のアクイスデイトをつけにくいと感じたことはなかったが、2024年モデルを着用してみたところ、腕にしっくりとなじんだ。小さな改良の積み重ねが、この最新世代の洗練されたフォルムを確立しているのだろう。新しいアクイスデイトの詳報については、続報をお楽しみに。

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基本情報

ブランド: オリス(Oris)
モデル名: アクイスデイト キャリバー400(Aquis Date Caliber 400)、アクイスデイト(Aquis Date)

直径: 43.5mm、41.5mm、36.5mm
厚さ: 13.1mm、12.9mm、12.2mm
ラグからラグまで: 51mm、49mm、44mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック、グリーン、ブルー、アップサイクル
インデックス: アプライド
夜光: あり、針とインデックスにスーパールミノバ
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: フォールドオーバークラスプ付きのSSブレスレット、またはラバーストラップ。キャリバー400モデルと36.5mm仕様には、ストラップのクイック交換機能と、クラスプ単体/手首上で調整できるマイクロアジャストシステムの両方を搭載。この新モデルではストラップの交換が可能(41.5mmと43.5mmモデルを含む)。


ムーブメント情報

2024年新作オリス アクイスデイトは自社製Cal.400、またはオリス Cal.733(セリタ製自動巻きムーブメントがベース)の2つのムーブメントから選択が可能。

オリス キャリバー400
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約120時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
クロノメーター認定: なし、ただし日差-3~+5秒の調整機能付き
追加情報: 高耐磁性能

オリス 733
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26


価格 & 発売時期

価格: 733ベースのラバーモデルが37万4000円、ブレスレットが40万7000円、アップサイクルが41万8000円、キャリバー400モデルベースのラバーモデルが61万6000円、ブレスレットが62万7000円、アップサイクルが63万8000円(すべて税込)

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HODINKEE Shopはオリスの正規販売店です。新作アクイスデイトの詳細はオリスの公式ウェブサイトをご覧下さい。