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The peak of watchmaking is next to you 進化の先端を肌身に感じるゲームチェンジャー 38mmの新しいCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ

2019年の誕生から5年目を迎えたCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ コレクション。未来を志向するブランドが強い思いを託し、さまざまな形での発展を遂げるなか、従来サイズよりも小ぶりな38mm径のモデルが拡充された。何より、華やかで軽やかなビジュアルに心を奪われる。この時計は、コレクションに課されたゲームチェンジャーとしての存在感をいっそう高めることになるだろう。



38mmのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲが担う役割とは?

 時計愛好家ならば、もはやオーデマ ピゲのコレクションとして最新となるCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ(以下、CODE 11.59)の存在感の高さに異論を挟む者はないだろう。コレクション誕生時に3針からコンプリケーションまで、13モデルをラインナップして業界を驚かせたことも記憶に新しい。それからわずか5年、ダイヤルやケースのバリエーションが増えるだけでなく、ハイコンプリケーションの投入からメティエダールに至るまで、次々とその世界観を拡充。CODE 11.59は、腕時計が持つ計時やそれ以外の機能性だけでなく、3層構造のケース形状と風防の自体が3次元的な存在であり、発表当初“クリエイティビティのキャンバス”と言われた、その造形美を堪能する装置としても申し分ないことを私たちに再認識させた。

 今年登場した38mmモデルは、圧倒的な存在感をそのままにサイズダウンを行ったもの。18Kのピンクゴールドケースに、パープルカラー、または、アイボリーカラーを備えた2色のダイヤルを展開している。豊かな表現は、色だけではない。文字盤には幾何学的なエンボスパターンが施されており、遠目からは波模様にも見える、極めて幻想的なデザインだ。

軽やかにして華やか。38mm径の決して小さくない存在感

 これは、スイスのギヨシェ職人ヤン・フォン・ケーネルとオーデマ ピゲが共同で開発したもの。先般登場しているステンレススティールモデルのダイヤルと同様だが、本作ではニュアンスカラーであるパープルやアイボリーと相まって独創的な表情を生み出している。

 また、小径化にともなってケース厚も9.6mmと薄くなった。これまでラインナップしていた41mm、または42mmの大きさが合わないと感じていた層には、このサイズダウンによってグッとCODE 11.59が身近に感じられるものとなるはずだ。

 この時計がもつ軽やかさは、小径化されることでさらなる強みとなった。色使いと扱いやすいサイズ感から、デイリーウォッチとしてアクセアリー感覚で楽しむのにも、よりいっそうふさわしい存在となったとも言えるだろう。

Ref.77410OR.OO.A623CR.01 440万円(税込)18KPGケース。ケース径38mm、9.6mm厚。30m防水。自動巻きCal.5900:29石、2万8800振動/時、約60時間パワーリザーブ。

“伝統とアヴァンギャルド”を軽やかに装って

 ここ数年、ファッション界のトレンドを眺めると、ジェンダーレスやエイジレスといった、これまでの固定概念を覆す発想のものが支持を集めている。物事を捉えるパラダイムを変えて、見た目だけでなく、マインドセットもアップデートすることが求められているからだろう。

 特に、新時代を担うZ世代以降の人々は、ネイティブな感覚として新たな価値観が備わっている点において、今後も発言や行動が注目されていくはずだ。

 そんな彼ら/彼女らが、スポーティかつモードなファッションに身を包む姿は、SNSや動画配信においても活発だ。K-POPグループに代表されるような若手アーティストが見せている、ラフでありながら洗練されたスタイルは、今のトレンドを写す鏡である。すなわち軽快にして新鮮。そんな手元にもフィットする可能性が高い時計に、このCODE 11.59の38mmモデルは筆頭候補となるだろう。誰もが主役となれるこの時代に、手元での自己主張、個性演出においても、その存在感は群を抜く。クラシカルな製法を随所に盛り込みながら、デザインではまったく異なったアプローチがなされているのだ。

 

Ref.77410OR.OO.A825CR.01 440万円(税込)18KPGケース。ケース径38mm、9.6mm厚。30m防水。自動巻きCal.5900:29石、2万8800振動/時、約60時間パワーリザーブ。

CODE 11.59に託された次世代の時計の姿

 オーデマ ピゲが26年ぶりに発表した新コレクションであるCODE 11.59は、込められた思いを察するにはあまりある、ネーミングも練られたものだった。C=Challenge(挑戦)、O=Own(継承)、D=Dare(追求心)、E=Evolve(進化)のイニシャルという意味付けに加えて、日付が変わる直前=11時59分を意味した数列を付与。まさに新しいことが始まる前触れを予感させた。

 もちろん形状も、その冠と矛盾しない仕上がりであり、正面から見れば、紛うことなきラウンドウォッチ。その実、サイドを見れば、ブランドアイコンとも呼べる「八角形」のインナーケースを上下から挟み込むデザインを採用し、ほかの時計には見たことがない、まったく斬新なものだった。

 一方で、一見変わり映えなく思えるサファイアクリスタル風防にも工夫が凝らされており、カーブした表面に比して、内側、つまりダイヤル側を二次元局面となる凹面でくり抜くといった特別な意匠を採用。これも、本体をサイドから見た時に、独特の表情を見せる要因となっている。

 こうして迎えられたCODE 11.59は、その後もラインナップ拡充の勢いは収まらず、オーデマ ピゲを代表するコンプリケーションを次々と搭載。ハブステーションとしての役割を果たしていく。結果、今や誰もがその存在感の高さを疑わない存在となっている。

 とりわけ、優れると感じるのは、薄いベゼルのために広く感じられるダイヤルだろう。ここに自在な意匠を凝らし、表現領域を広げてきた。先に登場したコンプリケーションのRD#4で知られるウルトラコンプリケーションモデルであるユニヴェルセルやスターホイールなどの、機能とデザインが融合したモデルでもその価値を発揮することになる。

 もちろん多彩なカラーリングは、その色数もさることながら、スモーキーな仕上げも得意とし、今年は、本作のようなエンボスパターンのダイヤルも登場することとなった。

 未来を見据えた時計が、数々の段階を経て、よりはっきりとした輪郭を帯びてきている。

 年齢や性別だけでなく、それらを含むあらゆる垣根を取り払った自由な表現は今後も増えていく。そんななかで、次世代を見据え、その輪郭を露わにしてきたCODE 11.59が支持されていくのも、自然な流れだろう。

伝統とアヴァンギャルドを体現するCODE 11.59が今後、どのような姿を見せ続けてくれるのか。5年目の節目に登場した38mmという絶妙なサイズ感は、まさにその嚆矢として期待感を高まらせたのだ。

 
 

Words:Masashi Takamura Photos:Yuji Kawata(riverta) Styling:Eiji Ishikawa(TRS) Hair&Make:Ken Yoshimura Model:Tsugumi(Donna)