Introducing 安藤忠雄×ブルガリ　セルペンティは季節への敬意を表したコラボモデルだ

　4つのセルペンティは以下のとおり。“夏”はイエローゴールドとスティールのツートンにグリーンアベンチュリン文字盤、“秋”はローズゴールドにタイガーアイ文字盤、“冬”はSSにマザー オブ パール文字盤、そして“春”はRGとSSのツートンにピンクマザーオブパール文字盤だ。文字盤は明らかに安藤氏譲りだ。ブルガリは滑らかな石を使用するのではなく、安藤氏が構想した石の破片を使用し、自然のインスピレーションを反映させ、さらに爬虫類らしさを表現した。

　1940年代後半にスタイリッシュなトゥボガスから始まり、その円形と洋ナシ形のダイヤルは蛇の頭を連想させ、50年代後半から70年代後半にかけてつくられたより自然主義的なヘビはゴールドでつくられ、またシークレットウォッチとして蝶番でヘビの頭を取り付けたものまで、セルペンティはその誕生以来、無数の方法で改良されてきた。ドルチェヴィータ時代につくられたセルペンティの多くには、本物のヘビ革の色や模様を模したエナメル加工が施されていた。現代のセルペンティ トゥボガスはあらゆる種類の紆余曲折を経て、さまざまな金属、サイズ、さらには複雑機構（小さなトゥールビヨンなど！）を持つものまで、複数のバリエーションへと変化している。今回の安藤氏のアレンジは、精神的にもう少し詩的な感じがする。「これは時間と変化の比喩であり、実際には自然自体の新たなる生まれ変わりであります。ヘビも同じように皮膚を脱ぎ捨て、色を変えて新たに生まれ変わるのです」とボナマッサ・スティリアーニ氏は説明している。

　シングルツイストタイプのRGをふんだんに使った安藤氏のコレクションは、前述したYGの聖杯ほど私のファッションの宇宙にきれいに収まるわけではないが、それはそれでより地に足がついた、知的な美しさを持っている。つまり安藤忠雄氏のサインが入ったセルペンティ、言わばインダストリアルデザイン・ハイジュエリー・建築という、ハイブリッドな血統を持つ時計なのだ。

ブランド: ブルガリ（Bvlgari）
モデル名: セルペンティ トゥボガス 安藤忠雄 限定モデル（Tadao Ando Serpenti）
直径: 35mm
ケース素材: ステンレススティール＆イエローゴールド（夏）、ピンクゴールド（秋）、ステンレススティール（冬）、ステンレススティール＆ローズゴールド（春）
文字盤: グリーンアベンチュリン（夏）、タイガーアイ（秋）、ホワイトマザー オブ パール（冬）、ピンクマザー オブ パール（春）
インデックス: アプライド
夜光: なし
ストラップ/ブレスレット: シングルツイストタイプのSS＆YG（夏）、RG（秋）、SS（冬）、SS＆RG（春）ブレスレット

機能: 時・分
巻き上げ方式: クォーツ

価格: 夏は259万6000円、秋は644万6000円、冬は167万2000円、春は254万1000円（すべて税込）
発売時期: 季節ごとに発売（夏は6月、秋は8月、冬は10月、春は25年3月予定）
限定: あり

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