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Introducing イエローゴールド好き、歓喜! LVMHウォッチウィークにて、ブルガリがオクト フィニッシモコレクションに18Kイエローゴールドモデルを追加

さらに同じタイミングで、スティールモデルとトスカーナコッパーモデルがグローバルで展開される。

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我々が知っていること

LVMHウォッチウィークにおいて、ブルガリがそのラインナップをとおして明言したことがあるとすれば、2024年はゴールド(正確には18Kイエローゴールド)が主流になるということだろう。

The Octo Finissimo Yellow Gold

 ラグジュアリーブランドはアール・デコの時代からジュエリーやタイムピースにYGを採用してきたが、超薄型で洗練されたオクト フィニッシモ ファミリーへYGを導入するまでには少し時間がかかった。その第1弾となるYG製オクト フィニッシモは、2023年に50本限定モデルとしてデビューしている。そして今回、ブルガリは2本目となるYG製オクト フィニッシモを発表し、サンレイ仕上げを施したディープブルーのラッカーダイアルを組み合わせた。さらにこのタイミングで、オクト フィニッシモの米国限定仕様であったタスカンコッパーモデルが、グローバルモデルとしてリリースされた(このモデルに関する過去の記事はこちら)。

The Octo Finissimo Tuscan Copper

件のタスカンコッパーダイヤルモデルがこちら。もし興味があれば。

 ネタバレ注意。もしあなたがこの最新のフィニッシモにさらなる機械的な革命を求めているのなら、ここではそれを見出すことはできないだろう。しかしこのコレクションが、スタイル的にもメカニカルな面でもすでにどれほど印象的であるかを考えれば、結局のところこれはそれほど悪いことではないと私は主張したい。

 YGとブルーの兄弟モデル同様に、このオクト フィニッシモも40mmの直径に6.4mmという極めて薄いケース厚、58面ファセットを持つ洗練された八角形のケースデザイン、そしてローマとイタリアの真髄とも言うべきセンスなど、このコレクション、そしてブランドのデザイン理念をそのまま受け継いでいるモデルだ。本作には、手作業で仕上げられた面取りやサーキュラーグレイン、コート・ド・ジュネーブ装飾など、かつて世界記録を樹立したわずか2.33mm厚の記録的な美しさを誇るCal.BVL 138が搭載されている。エレガントな外見とは裏腹に、スポーツウォッチの領域も視野に入れたこのゴールド製オクト フィニッシモは100m防水を備えており、水しぶきを浴びたり、泳いだり、シュノーケリングを楽しんだりすることもできる。

So thin! Wow!

 これまでオクト フィニッシモのラインナップでは、スティール、チタン、カーボンファイバー、ローズゴールドなど、より洗練されたモダンで実用的な素材が用いられてきた。だが、このようなYGで表現されたときこそ、デザインの複雑さが最もピュアで説得力のある形に昇華されるというのが私の意見だ。燦然と輝く稜線や曲線、大胆極まりない幾何学的センスは、最高に華美な、いや、仰々しささえ感じる姿で観賞されることを要求しているかのようだ。

The Octo Finissimo Yellow Gold

 ゴールドのケースとブレスレット、そしてブルーのサンレイダイヤルの組み合わせは、60年代から70年代にかけてさまざまなブランドが発表した、ストーンダイヤルがついた特大のバングルやカフを思わせるとてもファンキーな時計を思い起こさせる。大胆で、派手で、冒険的で、そして遊び心がある。2024年にもっと多くのブランドに取り組んで欲しい組み合わせだ。時計業界の陰謀に乗っかれ! と、あえて言ってみよう。


我々の考え

今回の発表における革新は、機能的というよりむしろ美的な要素が大きい。そのことを考えると、“If it ain't broke, don't fix it”(問題がないなら、余計なことをするな)というフレーズが当てはまると思うし、それを“If it ain't broke, add some 18k yellow gold why don't ya?”(問題がないなら、18KYGを足してみたらどう?)と言い換えてもしっくりくるかもしれない。

The Octo Finissimo Yellow Gold

 毎週恒例となっているZ世代のネット言説もお届けしよう。“極道妻の美学(Mob-Wife aesthetic)”とは、ファッションブロガーやTikTokerのあいだで流行している最新のマイクロトレンドである。これには大量のヒョウ柄やデカ髪、おばあちゃんの古い毛皮のコート、イーディ・ファルコ(Edie Falco)の『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(原題:The Sopranos)』などといったもの全般が該当する。この時計は(私も含めて)このトレンドに関わるZ世代の予算から大きく外れていることは確かだが、そんなことはともかく私にとある重要な原則を思い出させてくれた。それは、クワイエットかつミニマムでトーンダウンしたスタイルに対する反動として、派手な豪華さが求められるということである。こうしてマキシマリズムとミニマリズムのあいだで振り子は永久に揺れ続けるのだ。

 その美的感覚や価格帯は万人向けではないが、これは時計界における均一的なデザインを意図したものではない(あるいは大衆受けを狙ったものでもない)。この時計には特別な魅力がある。今までは画面越しにしか見ることができなかったが、そう遠くない将来、この子を老いた手首の上で1周させるような幸運がやってくるかもしれない......。


基本情報

ブランド: ブルガリ(Bulgari)
モデル: オクト フィニッシモ イエローゴールド
型番: 103812

直径: 40mm
厚み: 6.4mm
ケース素材: 18KYG
文字盤色: ブルーサンレイ
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 18Kイエローゴールド


ムーブメント情報

キャリバー: BVL 138
機能: 時・分・秒表示
厚み: 2.33mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き


価格 & 発売時期

価格: 648万2000円(税込)
発売時期: 2024年6月

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