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Introducing タイメックス ジョルジオ・ガリ S2 オートマチックは、40年ぶりのスイス製タイメックスだ

S1の続編は、ガリとチームが限界に挑戦する方法を理解していることを示している。


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Photos by Tiffany Wade

2019年、我々はタイメックス ジョルジオ・ガリ S1 オートマチックのリリースについて書いた。これはガリとの数十年にわたる関係を記念した、控えめでデザイン性の高い時計である。そして本日、タイメックスのクリエイティブ・ディレクター(ガリ)が再登場し、世界の時計史を題材にした時計を披露した。今回発表されたジョルジオ・ガリ S2は、タイメックスにとって最高の映画(少数派であることは承知している)がつくられた半世紀近く前、またはディスコがクール(まあ、そうではないかもしれない)だった頃の、40年以上ぶりとなる本格的なスイス製腕時計となる。

 アメリカ、コネチカット州ウォーターベリー発祥のブランドであるタイメックスは、アメリカンルーツと“衝撃を受けても動き続ける時計”のモットーを掲げたブランドであり、そのアメリカ的感性がアイデンティティの中核をなしている。実際、数年前にはアメリカの製造業への回帰を示すアメリカン ドキュメントコレクションを発表した。しかし、その時計にはスイス製ムーブメントを搭載していた。

 今日、ガリはあらゆる手段を講じて、時計が家内工業(多くの意味で、この言葉が生まれた場所である)として発展したスイスへと我々を完璧に導いてくれた。そこでは多くの点で、まさにそのフレーズが発明された。ジョルジオ・ガリ S2 スイスメイドはデザイナーのコアとなる感性と、明確なヴィジョンがすべて全面に押し出されているが、それをスイスの領域、特にスイスにあるタイメックスグループのアトリエの範囲内にとどめている。そしてこの時計が作られた場所であり、この時計が“スイスメイド”たる所以なのだ。

 ただそれは何を意味するのだろう? 何が“スイスメイド”なのか? スイス時計協会によると、総生産コストの60%以上がスイス国内で生産されたものであればスイス製と呼べる。これは本当だ。

タイメックス ジョルジオ・ガリ S2 オートマチック
タイメックス ジョルジオ・ガリ S2 オートマチックのダイヤル
タイメックス ジョルジオ・ガリ S2 オートマチックのケースサイド

 S2の場合、タイメックスが著名なセリタ製SW200-1の使用を選択したため、まずムーブメントがスイス製であることはわかる。S1はタイメックスが純に表現すべきものを時計に抽出していたのに対し、S2はもう少し(スイス側へと)境界線を押し進めたもののように感じられる。普通のウィークエンダーやイージーリーダーラインとは違う。この時計は独特のスタイルを持っており、ヨーロッパの名にふさわしいものだ。

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 実際のデザインに目を向けて話を進めると、わずか38mm(スイートスポットサイズ云々...)のステンレス製射出成型法“スケルトン”ケースに、ミドルケースはチタンが採用されている。また耐久性のあるラバーストラップに、S2のサインが入ったバックルをセット。同モデルはシースルーバックが特徴で、モデル名が刻印されたセリタ製ムーブメントのローターが収められているのがわかる。

タイメックス ジョルジオ・ガリ S2 オートマチックのムーブメント

 ダブルドーム(反射防止)風防からは、ミニマリスティックなオニキスブラックダイヤルとその上に設置されたSS製マーカー&ドフィーヌ風の針が施されているのが見える。内部のスティールリングにはガリのサインが刻印されており、そのすぐ下にはSWISS MADEの文字がある。ここでのスタイリングの全体的な印象は、ある種の大胆なフューチャリズムを連想させる。この時計は“待って、これタイメックスなの?”というような反応が返ってきそうな可能性があるが、そこがポイントなのだろう。

 近年のブランドに対するガリの影響力を本当に気に入っている。ヴィンテージのリイシューであれ、ウォーターベリーのサブブランドの再導入であれ、Sコレクションであれ、タイメックスは多くの領域をカバーしている。またS2のような腕時計をデザインして発売するには、ある程度の大胆さが必要である。

 975ドル(日本円で約14万2000円)という価格は、消費者がタイメックスに多くのものを求めているように見える。しかしその価格と(SSとチタンの要素を持つ)マルチパーツケースの複雑さを考慮し、さらにガリのデザインとセリタ製ムーブメントという要素を加えると、すべてがまとまり始めるようだ。また以前のアメリカン ドキュメントコレクション(どちらも価格は500ドル/日本円で約7万円 弱)との違いを明確に区別することも重要だ。これらはそれぞれ、ミヨタとロンダムーブメントの搭載を特徴としていたシリーズだ。そう考えると、セリタの採用は確実にステップアップしている。ハミルトンやバルチックらとの競合に対抗するものであり、これらのブランドに堂々と肩を並べられるだけのデザイン力を持っていると信じている。

 まだ製品の実物は体感していないが、38mmなんて軽量でコンパクトな製品に違いないと楽しみにしている。タイメックスはあらゆる腕時計のなかで最も認知度の高いブランドのひとつであり、“新鮮”で“クール”さを醸し出すのは難しいと思われていた。しかしガリに言わせれば、彼らはまさにそれを成し遂げたのである。


基本情報

ブランド: タイメックス(Timex)
モデル名: ジョルジオ・ガリ S2 オートマチック(Giorgio Galli S2 Automatic)
型番: TW2W12700 – GGS2 Swiss Made

直径: 38mm
ケース素材: ステンレススティール、チタン製ミドルケース
文字盤: オニキスブラック
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ラバーストラップ

タイメックス ジョルジオ・ガリ S2 オートマチックのリストショット

ムーブメント情報

キャリバー: セリタ製 SW200-1
機能: 時・分・センターセコンド
パワーリザーブ: 約41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26

タイメックス ジョルジオ・ガリ S2 オートマチックのバックル

価格 & 発売時期

価格: 975ドル(日本円で約14万2000円)
発売時期: すぐに

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HODINKEEはタイメックスの正規販売店です。ジョルジオ・ガリ S2 オートマチックについての詳細は、HODINKEE Shopをご覧ください。