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経済に関する気の滅入るような見出しの合間に、多くの時計が最高値で取引されるなど、予算に限りある時計愛好家にとって現在は、決して楽な時代ではない。しかし、時計はその熱意だけでなく、堅実な投資対象であることも事実だ。そして、暗いニュースが多いなかで、驚くほどさまざまなタイプやモデルが、初めての時計であれコレクションに加える1本であれ、納得のいく価格で手に入るのだ。
実は、私も“はじめての時計”に属するひとりだ。他者の追随を許さないサラ・ミラー(Sarah Miller)に敬意を表し、HODINKEEでマネージングエディターとなって1年以上経つが、時計の世界ではまだまだ初心者なのだ。毎日、世界で最も美しく魅力的な時計についての記事を読み、編集しているが、前任者のダコタ・ガードナー(Dakota Gardner)の視点はよく理解できる。2021年に発表された彼の的確な記事「高い時計を買わなくても、時計趣味は楽しめる」で彼は「時計は購入するための商品ではなく、鑑賞するためのものにもなるのだ」と書いている。
それでもこの1年で学んだことは、このコミュニティの一員でありたいと思わせるものだった。最近も何度か引き金を引く寸前まで行ったし、去年の秋には100ドル以下の時計のストーリーにも参加した(もしあなたが疑問に思っているのなら、そう、私はまだ今のところWithingsを身につけている)。しかし、毎回、手頃な価格の時計やお買い得な時計を紹介したり、クールで驚くほどお財布に優しい新しい時計を紹介したりするたびに、さらなる注意を払っている。なぜなら、たとえ1000ドル以下であっても私にとって初めての「本物の」時計は、自分を満足させ、長く身につけたいと思わせるものであってほしいと思うからだ。もちろん、ウィンドウショッピングでいろいろな選択肢を考えることも楽しみのひとつではある。
オフィスに戻り、イベントにも参加できるようになったので、完璧なドレスウォッチを探しているのだろうか? それとも、オフタイム用にもっとカジュアルで楽しいもの、たとえばダイバーズウォッチがいいのか。ステンレススティールかゴールドか? クォーツか機械式か? ブレスレットかストラップか? 実は見出しはともかくとして、比較的手頃な価格の選択肢はたくさんあるのだ。ただ、最終的にひとつに絞るには、見続ける必要がある。というわけで、今回は私の旅の記録として1000ドル以下の時計に焦点を当てたい。
実際、今週初めには、ブランドン・メナンシオ(Brandon Menancio)のA Week On The Wristで、G-SHOCK GA-B2100の素晴らしい一例を取り上げた。価格は? 約2万2000円~2万3100円とモデルによって異なる。
そしてつい先日、ジェームズ・ステイシー(James Stacey)が最新のセイコー プロスペックス 復刻モデルについて紹介した記事「セイコー プロスペックス 復刻モデルでクラシックなデザインに回帰(SBDC171, SBDC173)」では、クラシックなブラックダイヤルのモデル、SPB317がクールな900ドル(約12万円、日本未発売)で登場したのだ。
また、歩数を記録したり、睡眠をモニターしたりする(そのほかたくさん)のに役立つ、予算に応じたさまざまなスマートウォッチも取り上げてきた。ブローバ、サーチナ、ハミルトン、パーチェ、スウォッチ、タイメックス、ティソ、ウニマティックなど、スマートウォッチやダイバーズウォッチ、ツールウォッチ以外にもお得な時計がある。これらのブランドから提供される製品については、以下の最近の記事を参照してほしい。待っていて。いつか近いうちに私はついに自分の時計を見つけ、最初にあなたたちに知らせるから。
特集記事
Editors' Picks: 10万円以下で購入できるおすすめの時計
2月に出されたこの記事は、タイトルがすべてを物語っている。このリストには、クラシックなものから新しいブランドまで、予算よりずっと安く買えるものから上限ぎりぎりのものまで、あらゆるものが含まれている。
サーチナ DS PH200M、女性が何を求めているか知りたいときに聞くべきこと
スイスの時計メーカー、サーチナが、その品質と精度や耐衝撃性で知られるベストセラーダイバーズウォッチのDS PH200M(DSはダブルセキュリティの略)の女性バージョンを作ろうとしたとき、フォロワーに時計デザインの主要部分について投票するよう依頼した。2021年10月の記事でミン・リウ(Ming Liu)が書いたように、最終的な結果はピンクでも宝石をちりばめたものでもない機械式時計であったことは、驚くに値しないだろう。
2021年7月にジェームズが書いたように、時には資産家向けの腕時計のパレードから一休みして、あなたを笑顔にするものに目を向けるのもいいものだ。ここでは、真面目なコレクターのコレクションに喜んで入れてもらえるような、楽しい時計を5本取り上げている。一番高いものでも550ドル(約7万4000円)だ。
The Value Proposition: TIMEX ジョルジオ・ガリ S1 オートマチック 38mmのシンプルな魅力
TIMEXといえば昔懐かしいブランドというイメージがあるが、そんな先入観を吹き飛ばしてくれるのが、最近発売されたモデルだ。先月、ローガンが説明したように、ジョルジオ・ガリ S1オ ートマチック38mmは、TIMEX社のミラノ在住の長年のクリエイティブディレクター、ジョルジオ・ガリ(Giorgio Galli)氏によってデザインされたモデル。同社の製品群のなかで新しいハイスタンダードとなり、価格はわずか450ドル(約6万円、日本未発売)だ。
ティソ PRX パワーマティック 80は、過ぎ去りし70年代の魅力を証明する
ティソは最近、1978年のPRXデザインのアップデート版(機械式)を発表したが、2021年にジャックが論評したように、賢明にも同社はオリジナルをまったくと言っていいほど変えなかった。そして何より、まだ手が届きやすい価格、675ドル(約9万円)だ。
時には、投資対象となる時計の尽きることのないひけらかしから離れて、笑顔になれるものを身につけるのもいいだろう。また、ほかの選択肢の代わりになるような面白いものもある。
– ジェームス・ステイシー「本格的なコレクターのための楽しい時計5選」
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