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Introducing ティソ シデラル レガッタタイマーが楽しいサマーカラーをまとい復活

船乗りでなくとも、この新しいカーボンケースの時計を存分に楽しむことができる。

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我々が知っていること

現代の時計製造には独自の素材が使われているが、最初のグラスファイバー製の時計が何だったか、知っている人はどれくらいいるだろう? 当時の時計の後継機である新しいティソ シデラルは、フォージドカーボンとステンレススティールのケースを持ち、ヴィンテージの強い雰囲気を醸し出したモデルだ。

ティソ シデラルのレッド

 1971年に発売された初代シデラル Sは、1969年に発表されたシデラルブランドの軽量なグラスファイバー製ケースを採用していた。鮮やかな新色のイエローが使われたこのモデルは(どうやら)アイコニックなデザインとなったようだが、長年時計を見ているなかでいつのまにか見逃していたものだった。オリジナルのシデラル Sの驚くほどパンチが効いたカラーを目にするのに、こんなに時間がかかったなんて信じられないが、ただティソはオリジナルが持つ素晴らしいディテールと同じものを多く用いたこのモデルをユーザーに新たに提供したのだ。

 オリジナルと同様、新しいティソ シデラルはレガッタタイマーだ。ダイヤル上に赤と緑のインジケーターがあり(ベゼルには5分間隔のカウントダウン目盛りがある)、これによりセーリングレースのスタートを追跡できる。また日付と目を引く赤い秒針、そしてヴィンテージのインスピレーションを受けたまっすぐなバータイプの針を備える。しかし本作では、カーボンとSSのケースに加えて、ブラックのメインセクションにイエロー、グレー、ブルーのリングを配しており、カラーバリエーションがさらに増えた。これらの文字盤のアクセントは、ヴィンテージモデルの象徴的なイエローグラスファイバー製ケースから失われた色彩を少し補っているようだ。ただしブルーのモデルでは、(ケース自体に)ブルーのカーボンが入ったカーボンケースを採用している。

ティソ シデラルと初代シデラル S

新作のティソ シデラル(右)にインスピレーションを与えた、ヴィンテージのティソ シデラル S(左)。

 これだけでは色が足りないという人のために、ティソはそれぞれの時計にユニークなクリップシステムを備えたイエロー、ブルー、レッドのストラップを合わせている。一方のストラップには本来あるはずピンバックルの尾錠はなく、もう片方のストラップの穴にはめ込む用のピンを付けた、可動部分の少ない一体型のデザインとなっている。時計は2023年7月21日(金)に発売予定で、希望小売価格は各14万4100円(税込)だ。


我々の考え

70年代にインスパイアされた腕時計はしばらく前からあったかもしれないが、今まさにそのブームを迎えているようだ。ティソの新しいティソ シデラルは間違いなく70年代の雰囲気を強く反映している。アーカイブを発掘するよりも手頃な価格で楽しめるサマーウォッチになってくれそうだ。

ティソ シデラルのブルー、文字盤アップ

 レガッタタイマーは変わり者だ。多くの場合、非常にカラフルで、セーリングレースのスタートまでをカウントダウンするために作られたおもしろいデザイン(私のお気に入りのヴィンテージクロノグラフのいくつかはレガッタタイマーだった)が施されており、それがスタート地点を早く越えてしまうのを防いでくれる。しかし、現在市場に出回っている現行モデルよりも、はるかに多くのヴィンテージレガッタタイマーが存在している。もしあなたがヴィンテージウォッチを大切にしているのであれば、おそらく水辺に持っていくのはベストではない。新しいティソ シデラルはニッチな使用例にはなるが、フライングスコットやレーザー(ともにヨットボートや関連アイテムを販売するセイルメーカー)でレースをするのが好きな人にとって、この時計は素晴らしい選択となる。

ティソ シデラルのストラップ
ティソ シデラルのリストショット(男性)

この夏、レガッタタイマーをどのように使うか、こっそりお見せしよう。

ティソ シデラルのリストショット(女性)

レガッタタイマーがこんなにスタイリッシュに見えるなんて、誰が想像できただろうか?

 たとえば、ヨットよりも陸上(または水中)のほうが(使用する上で)優れているとしよう。その場合、カーボンファイバーとSSケース、300mの防水性とカラフルなアクセントは、ダイバーズウォッチと同じように、レガッタタイマーも“本来の目的”のために使用する必要はないという素晴らしい主張をしている。パンチング加工されたストラップ、一体型バックルのピンをうまく組み合わせたカラーストラップのオプションは、夏を彩るコンビネーションの種類も豊富だ。

 そしてダイヤルには夜光が備わっている。クールな夜光が好きじゃない人はいないだろう? この加工により、ティソ シデラルは暗闇のなかでもレトロ感を増している。

ティソ シデラルの夜光
ティソ シデラルの夜光

 ブルーダイヤルのカーボンファイバーケースの青いアクセントは実に魅力的だが、私の直感に従うと1971年の初代シデラル Sを思い起こさせる、鮮やかなイエローシデラルのほうに気持ちが傾いている。すぐにでも手に入れて確かめたいくらいだ。


基本情報

ブランド: ティソ(Tissot)
モデル名: ティソ シデラル(Tissot Sideral)
型番: T145.407.97.057.01(ブルー)、T145.407.97.057.00(イエロー)、T145.407.97.057.02(レッド)

直径: 41 mm(ラグからラグまでは46.5mm)
厚さ: 14.5mm
ケース素材: フォージドカーボンと316Lステンレススティールケース、ウォータースポーツルックのブラックPVD加工逆回転防止ベゼル
文字盤: 文字盤にマルチカラー(ブルー、イエロー、グレー)の夜光塗料を施した時分マーカー、スーパールミノバを用いたレガッタカウントダウン
インデックス: スーパールミノバを塗布した、レガッタカウントダウン機能付きマルチカラー
夜光: スーパールミノバコーティング仕上げの時分針
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: ユニークなクリップシステムを備えたパンチングラバーストラップ

ティソ シデラルのレッド

ムーブメント情報

キャリバー: パワーマティック 80
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
直径: 25.6mm
厚み: 4.6mm
パワーリザーブ: 約80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 23
追加情報: ニヴァクロン製ヒゲゼンマイ


価格 & 発売時期

価格: 各14万4100円(税込)
発売時期: 2023年7月21日(金)
限定: なし

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ティソ シデラルの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。HODINKEEはティソの正規販売店です。コレクションはこちらから。