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Hands-On ヴァシュロン・コンスタンタン フィフティーシックス コンプリートカレンダー ピンクゴールド

ヴァシュロン・コンスタンタン最新のコンプリートカレンダーウォッチを詳しく見る。

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ヴァシュロン・コンスタンタンのフィフティーシックスは、手の届く価格(三大高級時計メーカーで、最高級品世界の中ではの話)のラウンドケースのコレクションで、同社の従来の購買層よりもやや若い層に真っ向から狙いを定めたものだ。思い起こせば「フィフティーシックス」シリーズは、SSケースの3針・カレンダー付きモデルで100万円台の領域を切り拓いたのだ。当時の時計に使われたムーブメントは、リシュモンのムーブメント製造施設ヴァルフルリエ製のものをヴァシュロンが組み立てていた。これがヴァシュロン・コンスタンタンのある種の出発となり、最近では、ムーブメントの大部分を自社製造していることで知られている。

 フィフティーシックスは、1956年発売のラウンドケースウォッチRef.6073からその名とデザインをインスパイアされており、以降ヴァシュロン・コンスタンタンの主力製品としてラインナップされ、現在は日付表示付きの自動巻き、デイデイト付きの自動巻き、今回取り上げるコンプリートカレンダー、そしてトゥールビヨンなどがある。(それらのムーブメントは、デイトのみのバージョンを除き、どれもヴァシュロン・コンスタンタンが自社で製造したムーブメントであることは特筆すべき点だ)それでは、ピンクゴールドのコンプリートカレンダー・バージョンを見ていこう。

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 パテック フィリップが1996年に世界初のアニュアルカレンダーを発表するまでは、多様なディスプレイを備えたドレスウォッチを求める目の早いコレクターたちにとって、コンプリートカレンダーがその選択肢だった(当然、パーペチュアルカレンダーについてまわるコスト負担も少なく済む)。アニュアルカレンダーがあちこちで登場するにつれ、捉え方が少し変化してきており、典型的なアニュアルカレンダーは、30日と31日の月を交互に追うが、28日や29日は追わない。大体において、これを設計するのは、実はそれほど複雑なことでもないと理解できるコレクターたちが出てきた。デザインの良いコンプリートカレンダーというものが、アニュアルカレンダーの登場以前の時計作りの主力であったが、それがまた日の目を見るようになってきたようだ。

 本機は、自社製Cal.2460QCL/1を搭載する。これは典型的なカレンダーウォッチのレイアウトであり、針で示される日付はひと月でダイヤルを一巡し、曜日と月はダイヤル上部の窓に表示され、ムーンフェイズはダイヤル下部の従来の位置に収まっている。ムーブメントは2万8800振動/時であり、パワーリザーブは40時間だ。

 時刻表示は、偶数は大きなアラビア数字のアプライドインデックスで示されるが、夜光はなく、奇数の時刻のみ夜光が施されている。時針と分針にはどちらも夜光が塗られている。フルの夜光とそうでないものを分けるこの処置が、日常使いの時計として、ちょうど良い妥協具合なのだと私は思う。これは非常にクラシックスタイルのコンプリートカレンダーであり、もしこのフィフティーシックスの40mmサイズでなければ、前世紀中頃からやってきたものだと思うことだろう。

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 18KPGケースは、その歴史的な先代モデルに非常に似ているが、例えばヴァシュロンの「ヒストリーク」シリーズのウォッチがそうであるように、デザインは確実にこのモデルならではのものになっている。まずサイズが、直径35mmであったRef.6073よりも大きい。フィフティーシックスは40mmのミディアムサイズで、これはドレスウォッチとしても機能するし、もっとカジュアルな装いにもフィットする。とりわけSSモデルはそうだ。SSモデルについては、ブルーダイヤルバージョンもチェックして欲しい。

 ヴァシュロン・コンスタンタン フィフティーシックス コンプリートカレンダーは、18KPG(税抜354万円)とSS(税抜228万円)バージョンがあり、後者のダイヤルにはシルバー色とブルーがある。

さらなる詳細についてはヴァシュロン・コンスタンタン公式サイトへ。