Introducing ヴァシュロン・コンスタンタン　トラディショナル・トゥールビヨン 2020年新作

今年の初め、ヴァシュロン・コンスタンタンは、2003年以来初となるレディスコレクション「エジェリー」を発表した。レディスウォッチに続いて、ピンクゴールドのトラディショナル・トゥールビヨンと、ホワイトゴールドにパヴェダイヤモンドをセットしたトラディショナル・トゥールビヨン・ジュエリーの2つの新バージョンも発表された。これは、同社初の女性のための自動巻きトゥールビヨンであり、トラディショナル・コレクションに内包されるモデルとなっている。

　どちらのモデルも39mmのケースに、トゥールビヨンキャリッジが6時位置に見ることができるクラシカルなデザインだ。本機は、オリジナルのトラディショナル・トゥールビヨンとオーヴァーシーズ・トゥールビヨンに採用されている80時間のパワーリザーブを持つCal.2160を搭載。また、この時計には2つのバージョンがあり、1つはピンクゴールドにダイヤモンドセットのケース（ベゼル、バンド、ラグ、ラグの間）とマザー・オブ・パール文字盤を備えている。そしてもう1つは、559個のダイヤモンド（6.59ct）を全身に配したホワイトゴールドモデルである。ローズゴールドモデルは、1640万円（時価）、ホワイトゴールドモデルは、2280万円（時価）となる。

　本サイトでも度々お伝えしている通り、私はトゥールビヨン好きというわけではない。それはさておき、トラディショナル・トゥールビヨンは、かなり印象的なモデルだと思う。ヴァシュロンは1990年に初のトゥールビヨンウォッチを発表し、それ以来改良を重ねてきた。本バージョンは、2018年に初めて採用された最新のトゥールビヨン搭載ムーブメント（スリムな自社製キャリバー2160/1）を採用している。オリジナルは、14デイズ・トゥールビヨンだったが、本機のパワーリザーブは3日となっており、着けやすいサイズ感となっている。

　時計自体のサイズは直径39mm、厚さ11.22mmで、比較的快適な装着感を実現している。しかし、誤解のないように、本モデルは、ジュエリーウォッチなのだ。そして、本当に素晴らしいムーブメントが、偶然にも搭載されているというわけだ。どちらの時計も非常に完成度が高く、いくつものダイヤモンド（正確には合計850個）が使用されている。この時計は実際に見れば、かなりの存在感を放っていると思うが、ヴァシュロンが女性向けの時計を開発し続け、そのために機械式時計の高い技術力を発揮していることは素晴らしいことである。

ブランド：ヴァシュロン・コンスタンタン（Vacheron Constantin）
モデル名：トラディショナル・トゥールビヨン（Traditionnelle Tourbillon）
   　　　　トラディショナル・トゥールビヨン・ジュエリー（Traditionnelle Tourbillon  Jewelry）
型番：6035T/000R-B634 、6025T/000G-B635
直径：39mm
厚さ：11.22mm
ケース素材：18Kローズゴールドもしくはホワイトゴールド、ダイヤモンド付き
文字盤色：MOPダイヤルにダイヤセット
インデックス：スティックインデックス
夜光：なし
防水性能：3気圧
ストラップ/ブレスレット：グレイ、もしくはブルーのサテンストラップ、カーフスキンライニング

キャリバー：2160/1
機構：時、分表示、トゥールビヨン
直径：31mm
厚さ：5.65mm
パワーリザーブ：80時間
巻き上げ方式：自動巻き
振動数： 2.5Hz（1万8000振動/時）
石数：30
クロノメーター認定：なし

価格：トラディショナル・トゥールビヨン　1640万円
　　　トラディショナル・トゥールビヨン・ジュエリー　2280万円
　　　（全て税抜予価）
発売時期： 2020年7月予定
限定：トラディショナル・トゥールビヨン・ジュエリーのみブティック限定

詳細は、ヴァシュロン・コンスタンタン公式サイトへ。