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Introducing タイメックスより日本限定の“OG”アイアンマン 8ラップ メタルがトリオで登場

僕たち8ラップ好きにとって、日本は最新フラッグシップモデルの本拠地である。

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我々が知っていること

最近、タイメックスの日本部門が掲げるオールドスクール、いわゆるアイアンマン 8ラップ OGの復刻プロジェクトの一環として発表された新モデルとして、ケース、ベゼル、プッシュボタンにスティール素材を採用した3つの新しいオプションが登場した。そのうちのひとつはブレスレット仕様となっている。この8ラップがフルメタル仕様として登場するのは今回が初めてではないが、その仕上がりは依然として希少である。今回の最新JDM(日本国内向けモデル)は、過去40年間で最も多作な時計のひとつである8ラップに、3つの異なるテイストを加えている。

timex 8lap metal

 これらの新モデルのスペックに触れる前に、少し背景を紹介したい。オリジナルのタイメックス アイアンマンは1986年に登場した(ちなみに僕と同い年だ)。僕が初めて手にした時計は、インディグロ機能を搭載した1992年の画期的なモデルだった(詳しい話はこちらから読める)。8ラップは、2001年までタイメックスで活躍したジョン・ホウリハン(John Houlihan)氏がデザインした。タイメックスの日本部門によれば、パンデミックが終息する直前、彼らはホウリハン氏に連絡を取り、現代的でありながらノスタルジックな観点から8ラップを再現するための協力を依頼したという。その結果誕生したのが2022年のOGエディションであり、その成功以降、タイメックスの日本部門はオリジナルの8ラップのフォルムをベースにした興味深くカラフルなバリエーションを次々と展開している。

 供給が限られることも多いが、現在タイメックスは8ラップのプラスチックケースモデルを5種類展開している。僕はすべて所有していたが、どれも素晴らしく、価格はセール時で約80ドルから170ドル(日本円で約1万3000円~2万7000円)程度だ。結果それらのコレクションを2本まで絞り込んだ。ひとつは夜光ケースのアブ・ガルシアエディション(下の写真を参照。夜光はスワイプで確認)で、もうひとつはグレーシェードバージョンだ。後者は最近ジェイソン・ヒートン(Jason Heaton)氏にプレゼントした。タイメックスの綴りが“grey”ではなく“gray”になっているのは少し気になるけれど。

 今回、すべてSS製のケース、ベゼル、ボタンを備えた新モデルが3色展開で登場した。まずオールブラックのTW5M66500はブレスレット付きで、定価は5万8300円だ。そしてブロンズゴールドトーンのケースに、レジンストラップを組み合わせた8ラップ メタル TW5M66600は5万2800円である。さらにベア(無加工)SS製ケースに、ブラックベゼルとストラップを組み合わせたTW5M66700も5万2800円(すべて税込)だ。注目すべき点として、これら3モデルの製品ページにはすべて、“この商品は限定生産で日本限定です”との記載があるが、Apple PayやGoogle Payを利用して米国への発送が可能であることを確認した。実際、北米在住の知人たちからはすでに手元に届いたとの話を聞いている。ちなみに、僕はまだ購入ボタンをクリックしていない。今年こそは控えめにしたいと思っているのだが…。

all metal timex

 いずれにせよ、この3モデルはすべてケース幅39mmで、デジタルディスプレイを搭載し、前面と側面のボタンで操作する仕組みになっている。厚みやラグからラグまでの長さについては確認できていないが、プラスチックケースのモデルではそれぞれ10.5mmと46.3mmだ。機能面では、過去40年間の8ラップの設計を引き継ぎ、時刻と日付の表示に加え、クロノグラフ、アラーム、タイマーを搭載している。これらは、近年の(比較的)手ごろな価格帯のデジタルウォッチではごく一般的な機能だ。ただしこの3モデルはそれほど安価な価格とは言えない。300ドル(日本円で約4万7000円)以上の価格帯で純粋に技術を求めるなら、G-SHOCKやガーミンを選ぶだろう。これらは電波同期、Bluetooth、GPS、さらにはスマートウォッチ的な機能といった、より先進的な技術を備えているからだ。

 これは完全にスタイル重視のモデルであり、僕としては狙い撃ちされた気分だ。


我々の考え

言うまでもないが、僕はこのモデルがとても気に入っている。これらは昨年夏に登場した、ビームスのオールメタルリミテッドモデルの延長線上にあるように感じられる。そしてタイメックスの日本部門は、これらがどれほど限定的なものかを明記していないが、現時点では購入可能だ。ただしこれが購入可能な理由は、おそらくプラスチックケースモデルより価格が数倍高いことにあるのだろう。価格が気になる人もいるだろうし、それは理解できる。僕も同じ気持ちだ。しかしG-SHOCKが5600が5600をフルメタル化した際の価格上昇を考えると、納得できる部分もあるだろう。さらに具体的な比較を挙げると、ビームスオールメタル 8ラップの小売価格は6万9850円(税込)で、現在もビームスから購入可能なようだ

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 総じて言えば、僕はこのモデルにとても興味を持っており、最終的にはきっと購入してしまうだろうと思っているが、今回のアップグレードに対してこの価格は少し高いと感じる。ただしこの要因は、標準的なプラスチックケースモデルが、その非金属的な特徴をデメリットとして感じさせないからだろう。それに加えて、これらは非常にいい時計だ。これらのプレミアムモデルは、メタルケースが時計としての性能を向上させるために必要とは言いがたい装飾的な要素と感じられるため、対象となるオーディエンスはかなり限られると思う。そしてその理由は、アイアンマンが持つ、誰にでも合う雰囲気にある。これは“ノームコア”なアイコニックウォッチと言えるかもしれない。1993年にビル・クリントン(Bill Clinton)大統領が就任式でこの時計を着用していたが、もし当時メタル版があればそれを選んでいただろうか? 僕はこの時計について、クリントン大統領以上に考えすぎているのだろうか? 多分そうだろうし、おそらく間違いないだろう。

 結局のところ8ラップの新たなバリエーションとして、本作をとても気に入っている(特に夜光ケースにはボーナスポイントを与えたい)。しかしこの価格帯は、時計愛好家や8ラップのファンのあいだでも評価が分かれるだろう。いずれにせよ、この時計を手に入れるには日本に目を向ける必要がある。

 詳しくは、タイメックス日本版の公式サイトをご覧ください。