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我々が知っていること
オックス・ウント・ユニオールは、まさに“カルト的ブランド”の最たるものだが、最近リリースされた“カレンダリオ・チェンタンニ”、略して“cca”は、時計通の間で高い評判を博している。複雑時計の読み取り方をシンプルにしたいとするルードヴィッヒ・エクスリン博士の構想が、この時計のデザインに反映されている。チタンケースの内部には、ユリス・ナルダンのモディファイドムーブメントが搭載されており、時間、分、秒、日付、月、そしてうるう年に至るまで100年間を正確に表示する。ダイヤル上を周る一連のドットを通して、28日から31日までのひと月の長さを正しく追跡するこの腕時計は、4年ごとに修正する必要もない。うるう年まで計算して作られているのだ。
エクスリン博士が設計した、Cal.UN320に搭載されるわずか9個の部品から成るモジュールは、削ぎ落されたシンプルな表示を実現しているが、読み取るのに多少の知識を必要とする。スパイラル状の日付表示をたどる角形ドットで日付が表示され、月やうるう年は中央の回転ディスクで表示される。時間と分は一般的な時計と同様の読み取り方で、6時の位置には回転する秒ディスクがあり、これによりすべてが実際に動いていることが視覚的にわかるという役割も果たしている。
ファースト・インプレッション
エクスリン博士は、ルールに縛られないことで多くの熱心なファンの支持を獲得している。堅苦しいスイスデザインの伝統を脇へ押しやり、時計というものを独自の言語で再構築しているが、ccaのような腕時計が自分の美的センスに合うか否かはともかく、これは称賛に値することだ。ccaは、非常に複雑な問題(100年の時と日付を正確に追跡すること)を、非常にシンプルなソリューション(9個の部品からなるモジュール)で解決した素晴らしい好例となっている。端的に言えば、これが彼の哲学なのだ。常識にとらわれない美しい方法で、必要なものだけを絞り込むのである。
ccaのチタンケースは直径40mm、厚さ11mmで、現代の腕時計における最適範囲にしっかり収まる。ケースももちろんエクスリン博士のデザインだ。オックス・ウント・ユニオールの腕時計は購入者がカスタマイズできるものが多いが、ccaに関しては3つのダイヤルスタイルがあるのみで、あとはケースにブラックのPVDコーティングを施す選択が可能となっている。
2018年7月に、エクスリン博士は自身の日付表示デザインの背景にある哲学についてエッセイを執筆している。ccaで彼は自身の哲学を忠実に実践し、ルールを破ることが利益につながることを改めて立証している。
基本情報
ブランド: オックス・ウント・ユニオール(Ochs und Junior)
モデル名: カレンダリオ・チェンタンニ
直径: 40mm
厚さ: 11mm
ケース素材: チタン
文字盤色: ホワイト、ブラック
夜光: スーパールミバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 合成繊維ストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: UN320
機能: 時・分表示、スモールセコンド、パーペチュアルカレンダー
パワーリザーブ: 48時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
価格・発売時期
価格: 1万6500スイスフラン(約199万円)-7.7%の付加価値税を含む
発売時期: 注文後14~18週間でお届け。現在注文を受付中
限定: 限定ではないが、受注生産のみ
詳細は、オックス・ウント・ユニオール公式サイトをクリック。
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