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我々が知っていること
超大作カバレット・トゥールビヨン“ハンドヴェルクスクンスト”とともに、ランゲは既存モデルの2つの新しい限定版を発表した。ランゲマティック・パーペチュアル(ホワイトゴールドまたはピンクゴールド、いずれもブルーダイヤル)、そしてサクソニア・フラッハ(PG、夜空のきらめきを模したゴールドストーンダイヤル)のどちらも発表から20年を記念して発売されるものだ。
WG製のランゲマティック・パーペチュアル。
これらの時計は、衝撃的な価格差(約2200万円以上)があるにもかかわらず、カバレット・トゥールビヨン“ハンドヴェルクスクンスト”の影に隠れて存在しているわけではなく、それ自体が存在感のあるモデルだ。実際、2001年に発表されたランゲマティック・パーペチュアルは、永久カレンダーとランゲの特徴であるアウトサイズデイト表示を備えた唯一の自動巻き時計であった(ダトグラフは手巻きキャリバーを採用している)。この時計の開発は、ブランドの共同創設者で元CEOの故ギュンター・ブルムライン氏の功績によるものであり、彼の手腕によってランゲは今日最も尊敬されるマニュファクチュールのひとつになった。
PG製のサクソニア・フラッハ。
ランゲマティック・パーペチュアルに搭載されているCal.L922.1 Sax-0-Matは、視覚的な美しさに加えてランゲの技術革新であるゼロリセット機構を備えている。リューズを引き出すとテンプが完全に停止し、秒針がゼロにリセットされ、最も正確な時刻設定が可能になる。
サクソニア・フラッハの限定モデルでは、ソリッドシルバーのダイヤルにブルーゴールドストーンを塗布している。これはイタリアで生まれた製法で、ガラスを溶かして熱し、そのなかに小さな銅の粒子を注入。微細な結晶を形成し、銅を注入したブルーのガラスをダイヤルに貼り付ける。このガラスが、時計にユニークな輝きを与えるのだ。
サクソニア・フラッハは50本、ランゲマティック・パーペチュアルはWGが50本、PGが50本生産される。いずれも鮮やかなブルーダイヤルを採用している。
我々が思うこと
サクソニア・フラッハの厚みはわずか6.2mm。
ランゲは、ゆっくりと慎重に動いている。このブランドは、ランゲを定義するようになった堅実なドイツのスタイリングを維持しながら、一貫してデザインを前進させる微妙な変化が特徴だ。2018年に、カーラ・バレットはサクソニア・フラッハ コッパーブルーのハンズオンを行った。3年後の今、このサクソニア・フラッハの限定版は、PGケースと1mmのサイズアップで作られている(2018年のモデルは39mmだった)。ランゲは単純に、業界のトレンドとは無縁に彼ら自身の計画に基づいて仕事をしており、それは賞賛に値することだ。
ランゲ1のような主役級モデルは、しばしば限定版が製作される。しかし近年は、今回の2本のような精神で限定モデルが次々と発表されている。これは、ランゲがシンプル、控えめ、エレガントという基本理念に忠実でありながら、カタログを掘り下げて、主役を奪わない範囲のモデルでデザインを推し進めているからである。
ランゲマティック・パーペチュアルは1098万9000円、サクソニア・フラッハは321万2000円で販売されている。すべて税込。
そのほかの詳細については、A.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。
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