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我々が知っていること
オリジナルのブラックベイ セラミック発売から3年以上が経ち、チューダーは続編となるバージョンを発表した。今回の発表は新しい発見というより、すでに見慣れた時計のリリースである。この新しいブラックベイ セラミック “ブルー”(これが正式名称である)は、チューダーがビザ・キャッシュアップ レッドブル F1チーム(別名VCARB)との関係から生まれた初の量産モデルである。本作はチューダーがチームスポンサーになって以来、ドライバーが着用しているモデルと同じだ。今度は僕たちもそれを着用することができる。
製品として見ると、この時計は非常にシンプルで理解しやすい。ブラックベイ セラミックにマットブルーのダイヤルと、スタンダードモデルと同じ耐磁性METASマスタークロノメータームーブメントMT5602-U1(詳細は以下に記載)を搭載。サイズも同様41mm径×14.4mm厚のマットブラックセラミックケース、そして同じ価格(税込で71万8300円)である。変更点は、光り輝くブルーのドーム型ダイヤル、針とインデックスの縁取りに施された暗いガンメタルのような色合い、そしてハイブリッドレザーとラバーストラップ(および付属のファブリックストラップ)にブルーのアクセントが追加されている点だ。
チューダー ブラックベイ セラミック “ブルー”は現在、チューダーの小売店で購入可能であり、価格は71万8300円(税込)だ。
我々の考え
F1シーズンも中盤に差し掛かり、今週末のシルバーストーンでの英国GPは今年24戦中の第12戦となる。VCARBチームは現在、コンストラクターズチャンピオンシップで6位に位置しており、今VCARBの時計を発表するのは理にかなっているだろう。チームのふたりのドライバーのうち、角田裕毅選手はドライバーズチャンピオンシップで10位、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)選手は13位である。
チューダーはこの時計を、今年3月にVCARBチーム専用として初めて発表し、このモデルがブランドのラインナップに加わるのかどうか多くの憶測が飛び交っていた(チューダーは通常、限定モデルをつくらない)。しかし今回、その答えが明らかになった。時計にはVCARBのブランディングが一切見られないため、この時計がビザ・キャッシュアップ RBチームのファンだけでなく、グランプリを1度も見たことがない人(この週末に見始める予定がない人)にも魅力的に映ると言えるだろう。
僕はセラミックケースのトーンを和らげるためにブラック以外のストラップを選ぶかもしれないが、この時計のダイヤルがとても気に入っている。温かみのあるマットブルーと、針とインデックスのダークメタルのアクセントの組み合わせが、ケースの色合いと光沢のあるベゼル仕上げと相まって素晴らしい外観を生み出している。ダイヤルにチームのロゴやテキストがないのと同じように、チューダーがブラックダイヤルのBBセラミックで採用しているシンプルなダイヤルテキストを維持している点も気に入っている。この2行テキストのデザインはブルーでもよく合っていると思う。
角田選手やリカルド選手がマイアミグランプリで着用したカスタムのカメレオンモデルほど派手ではないが、VCARBとの関係があってもなくても、新しいブラックベイ セラミック “ブルー”はチューダーの勝者と言えるだろう。この鮮やかなブルーダイヤルのおかげで、これまでに見たほかのブラックベイと混同することはまずない。
基本情報
ブランド: チューダー(Tudor)
モデル名: ブラックベイ セラミック “ブルー”(Black Bay Ceramic "Blue")
型番: M79210CNU-0007
直径: 41mm
厚さ: 14.4mm
ラグからラグまで: 50mm
ケース素材: セラミック(マットブラック)
文字盤: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり、X1スーパールミノバ
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: ブルーステッチを施したレザーとラバーライニングによるハイブリッドストラップ(ファブリックストラップ付属)、ブラックPVDコーティングの316Lスティール製フォールディングクラスプ
ムーブメント情報
キャリバー: MT5602-1U
機能: 時・分・センターセコンド
直径: 31.8mm
厚さ: 6.5mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25
クロノメーター: あり、COSCおよびMETASマスタークロノメーター認定
価格 & 発売時期
価格: 71万8300円(税込)
発売時期: 2024年7月発売予定
限定: なし
詳しくはこちらをご覧ください。
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