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Introducing ウルベルク 新しいジャンピングアワー UR-112は、人々を惑わせ、そしてその心を奪い続ける

“バック・トゥ・ブラック”は高いし、奇妙だけど、新しいお気に入りだ。

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我々が知っていること

ウルベルクの大胆な発想から、フルデジタルディスプレイのブラックアウトバージョン限定モデルが登場した。DLCコーティングを施したチタンとスティールを用いた、“UR-112 アグリガット バック・トゥ・ブラック”である。なおこのモデルは、ウルベルクのスペシャルプロジェクトラインのひとつだ。

 オープンワークのスティール製“ボンネット”(我らがヤンキースタジアムのようなカバー)の下に隠された、未来的な機械式キャリバーUR-13.01を搭載。ジャンピングアワーと、回転バレルによる5分間隔のデジタル表示により、上から下へと垂直に経過時間が示される。また、ボンネットを跳ね上げると、経過時間が秒単位でわかるデジタル表示やパワーリザーブインジケーターなどが現れ、サンドブラストとビーズブラストを施したDLCコーティング仕上げのチタン製時計ケースのコア部分を見せることもできる。

 ケースサイズは直径42mm、長さ51mm(通常の腕時計の場合でいえばラグからラグまで)、厚さは16mmだ。ゴツい時計ではあるのだが、ムーブメントを駆動するエネルギーが12軸にわたって4つの異なる方向に伝達され、さらに非常に複雑なデジタルディスプレイを動かすのに動力を供給することを考えたら、むしろ合理的なサイズといえるだろう。ムーブメントの時・分表示プリズム(角柱)を駆動させる、数cmもの軸(シャフト)は、最新の時計製造技術において最も長く、さらにスーパールミノバを採用することで視認性を高めている。

 この時計は、その驚くべき未来的な機能とともに、30mもの防水性を実現しているのだが、28万スイスフラン(約3975万円)という価格と25本の限定生産ということもあり、このウルベルクは念のため陸上に保管しておきたいところである。

我々の考え

ウルベルクは私がまったく飽きることがない、数少ないハイパーモダンなブランドのひとつだ。私は、伝統的なエナメル加工、ムーブメントの仕上げ、そして魅力的なラウンドケースのデザインを愛する人間だが、ウルベルクはそのすべてをつまらないものにしてしまう。いうなればクラシックなデザインの時計を身につけてウルベルクを見ると、ボルボでスーパーマーケットに車を停めて、ランボルギーニ・カウンタックの隣に駐車するような感覚になる。アグレッシブなスタイリング、排気口、そしてアイコニックで創造性あふれる時刻表示は、“私が未来だ!”と叫んでいるようにも思う。これが、時計のあるべき姿ではないだろうか?

 長いケースのライン、DLCコーティングされたチタン、そして飛び跳ねるように回転するデジタルアワーディスプレイを駆動するムーブメントが見られるボンネットなど、ウルベルクのクールな特徴がすべてこの時計に詰まっている。ほかに何がウルベルクらしさだと思うだろうか? また彼らの時計をどう解釈、どう読むか説明するかがいかに難しいことか。ゆえに、小さなサファイアガラスの上から下までゆっくりと回転する、5分間隔のドラッグミニッツ表示が動くさまを直接見ることをおすすめする。途中、矢印の先に小さなハッシュ記号が表示され、“35分まであと4分”であることを知らせてから、“40分と0秒 ”と表示される。紛らわしいだろう? これは直接見たほうがいい。約束する。

 そして“インスピレーション”は、ウルベルクの共同設立者であるマーティン・フライ(Martin Frei)氏が、ラルフ ローレンの膨大なカーコレクションにある貴重なブガッティ・アトランティークから得たと語っている。だがヴィンテージのブガッティが持つ“アール・デコ”の特徴は、この時計には見受けられない。ウルベルクがどのようなインスピレーションを受けたにせよ、結果とはかけ離れたものであり、それは問題ではないと思っている。そしておそらくそうあるべきではないのだろう。どのウルベルクにもいえるが、UR-112 アグリガット バック・トゥ・ブラック自体がユニークな存在であるし、それに25万スイスフラン(約3550万円)以上の金額を投じる人だけが心を配ればいいデザイン的特徴なのだ。

 もしかしたら、これは腕時計のあるべき姿ではないのかもしれないし、少なくとも1本目、2本目、あるいは12本目の腕時計ではないかもしれない。それでもすばらしくクールだ。けれど、もしこの時計がカウンタック(ブガッティでもいいし、私が運転することを夢見るほかのクルマでもいい)であるなら、そろそろ夢から覚めてボルボの運転に戻る時だ。少なくとも食料品を積むには、十分なトランクスペースが確保されているはずである。


基本情報

ブランド: ウルベルク(Urwerk)
モデル名: UR-112 アグリガット バック・トゥ・ブラック(UR-112 Aggregat Back to Black)

直径: 42mm
厚さ: 16mm
ケース素材: DLC処理を施したチタンとスティール
文字盤色: TI製ホワイト&ブラックデジタルジャンピングアワー
インデックス: ブラックにホワイトのデジタル表示
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ラバー


ムーブメント情報

キャリバー: UR-13.01
機能: サテライトプリズム(角柱)によるジャンピングデジタルアワー、回転式デジタルミニッツ、デジタルセコンド、パワーリザーブインジケーター
パワーリザーブ: 48時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 66
追加情報: サーキュラー・グレイン、サンドブラスト、コート・ド・ジュネーブ、ポリッシュ仕上げのスクリューヘッド(ネジ)


価格 & 発売時期

価格: 28万スイスフラン(日本円で約3975万円)
発売時期: 発売中
限定: 世界限定25本

詳しくは、ウルベルクのウェブサイトをご覧ください。

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HODINKEE Shopは、ウルベルクの正規販売店です。

ウルベルクの詳細は、オンラインでご覧いただけます。