Introducing: ウルベルク　 UR-100 エレクトラム 2021年新作（編集部撮り下ろし）

我々が知っていること

ウルべルクの時計は、想像力に欠けることがない。特にこのブランドの100コレクションのデザインに関しては、すべての発売が前作よりも風変わりに感じられる。例えば、前作ではスペースシャトル・エンタープライズ号の打ち上げと着陸のタイミングに合わせていた。そして今日、ウルヴェルクは同コレクションのプラットフォームをさらに推し進め、銀と金を混ぜた合金であるエレクトラム製ケースに、同心円状の溝を施した。プレスリリースのなかで、共同設立者のマーティン・フレイ氏は、このデザインがどのようなテーマに基づいているのかを次のように説明してくれている。「UR-100 エレクトラムのケースには溝が刻まれています。誰もがこのデザインに自分の世界を投影することができます。私には、古代ギリシャの劇場の層、イリス・ヴァン・ヘルペンのドレスの繊細なプリーツ、時間の経過によって削られた地層、伝統的な着物の青海波のモチーフにも見えます……この作品は、時間的・感覚的な旅への招待状なのです」

　本機の特徴は、見た目の美しさだけではない。そこには自転する地球の上で宇宙を旅するという、人間の普遍的な体験を追跡するタイムキーパーとしての要素もある。プレスリリースのなかで、共同設立者のフェリックス・バウムガルトナー氏は、この時計の大胆なインスピレーションについて次のように述べている。「この作品は、アンティークウォッチ修復家として有名な私の父、ジェリ・バウムガルトナーからの贈り物からインスピレーションを得ています。それはギュスターヴ・サンドが1893年の万国博覧会のために作った時計です。その特徴は、時間をカウントダウンする代わりに赤道での地球の移動距離を表示することです」

我々が思うこと

　分針が60分を過ぎると一旦消えて、再びキロメーターカウンターとして現れ、地球が20分で555km回転することを示す。この数字は、赤道上で地球が回転している平均速度から導き出されたもので、アメリカ人に馴染みのある数字に換算すると、時速1000マイル（約1610km）に相当する。これがダイヤルの左側で起きているのだ。右側では別の尺度、地球が20分で太陽の周りを回る距離である約3万5740kmが測定されている。

　ウルべルクのCal.12.01は、3つのサテライト時刻表示に加え、2つの回転計数装置を動かす。もちろん、時計の技術的な革新だけではなく、より大きな哲学的な考えが存在するのだ。フレイ氏は「時計は、地球上の私たちの状況を物理的かつ抽象的に再現するものです。時計は私たちを正確な時間と経度に固定すると同時に、その位置が儚いものであることを証明するものでもあります」と説明する。

　ウルべルクは立ち止まらない。UR-100 エレクトラムは、物理的にも、そして哲学的にも我々の誰もが立ち止まらないという考えを証明する。好むと好まざるとにかかわらず、我々は常に動いている。ダイヤル上のカウンターを見れば、それがわかるだろう。

基本情報

ブランド： ウルベルク（Urwerk）
モデル名： UR-100 エレクトラム

直径： 41mm
厚さ： 14mm
ケース素材： エレクトラムイエローゴールド
文字盤色： チタン
夜光： スーパールミノバ
防水性能： 30m
ストラップ/ブレスレット： レザーストラップ

ムーブメント情報

キャリバー： UR 12.01
機能： サテライトアワー表示、分表示、20分で表す赤道上の地球の自転と太陽の周りを回る地球の公転表示
パワーリザーブ： 48時間
巻き上げ方式： 自動巻き
振動数： 2万8800振動/時
石数： 39

価格 & 発売時期

価格： 6万2000スイスフラン（約745万円）
発売時期： 近日発表予定
限定： あり。世界限定25本

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Photos: Converge Productions / Stéphane Gros

Urwerk

2021年新作

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この時計はありふれたものではない。しかもオリジナルの貴金属を使用している。

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