Introducing Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2に関して知るべきこと（編集部撮り下ろし）

　Appleは世界で最も人気のある腕時計（申し訳ありませんが、これは事実です）の最新モデル、Apple Watch Series 9と、Apple Watch Ultra 2を発表しました。ルックスは以前のモデルとほぼ同じですが、いくつかのソフトウェアおよび内部にアップグレードが施され、この地球上で最高のスマートウォッチだと考えられるものをさらに便利なものにしました。

　Series 9は、ほとんどがSeries 8の反復アップデートなので、外観はほぼ同じ、かつサイズも同様の41mmと44mmで展開しています。ただしアップデートがないわけではありません。新しいS9チップは、Appleが“ダブルタップ”と呼ぶものを含む、いくつかの新機能の到来を告げるのに役立っています。魔法をかけるかのように、親指と人差し指を2回タップするだけで、いくつかのセンサーと新しいチップがそのジェスチャーを認識し、表示されているアプリのプライマリボタンを起動します。この機能は10月のソフトウェアアップデートで提供され、イベント講演でのデモを見る限りかなり実用的で、『マイノリティ・リポート（原題：Minority Report）』のような雰囲気を感じました。

　アラームを止めて試してみたところ、非常に直感的だったと伝えておきます。音楽の一時停止や再生、電話の応答や終了、ディスプレイの切り替えなどにも利用できます。ダブルタップは、より多くのハンドジェスチャーや直感的な操作方法の原点になると、僕は想像しています。

　Series 9では画面の明るさがSeries 8の2000ニトから、3000ニトへと向上しています。率直に言って、ニトの技術的な測定値をすべて把握しているわけではありませんが、非常に明るいショーケースのなか、ディスプレイを読むのが簡単だったことは証言できます。

　Apple Watch Ultraは、新しいApple Watch Ultra 2でもアップデートされています。ソフトウェアのアップグレードはSeries 9と同じですが、画面の明るさが2000ニトから3000ニトへとアップしています。皆さんがよくご存じのアドベンチャーウォッチと同じものですが、こちらは新しいストラップとアウターリングの空いたスペースを利用して、メートルとフィート単位で標高を測定する新しいフェイスを採用しています（結局のところ、これはAppleのツールウォッチなのです）。ただ新しいカラーリングを期待していたのですが、代わりに以前と同じブラッシュ仕上げのチタンケースが採用されました。問題はないのに余計な手は加えませんよね？

　僕は熱心なサイクリストであり、無骨さがカッコいいUltra 2を気に入っているので、AppleがBluetoothの対応範囲を拡げ、自転車用のパワーメーターやケイデンスセンサーを搭載したことにとても感謝しています。これで高価なサイクリング用コンピュータを買う必要がなくなるかもしれませんが、ちゃんとテストするためにオフィスで1本入手したら様子を見ようと思っています。

　ハードウェアのアップデートは革新的なものではありませんでしたが、Appleは今後、このアップデートされたスポーツループストラップと組み合わせれば、すべてのApple Watchが完全にカーボンニュートラルになることを表明しました。製造過程においてさまざまなリサイクル素材を使用し、クリーンエネルギーで製造施設に電力をまかない、さらに時計を船で出荷することで、大気中に排出されるガスの量を20分の1にまで抑えるというのです。

　ストラップと言えば、Appleはエルメスやナイキとのパートナーシップによる、多数の新しいストラップも発表しました。エルメスの発表には、Apple Watch用の新しいエルメスウォッチフェイスも含まれています。

　全体として、これらの持続可能性の改善は特に注目すべき事象だと思います。家電という性質上、製品寿命が（少なくとも僕たちが愛している機械式時計に比べれば）かなり短いことを考えると、これはあらゆる企業が努力すべき必要な手段だと思います。

　これらの時計には多くの機能が積み重なっているため、説明することはまだたくさんあります。そのため新しいApple Watchを入手して、その性能を試してみたいと思います。今後のレビューにご期待ください。