Introducing ゼニス　デファイ エル・プリメロ21 アーバンジャングル 2021年新作

　昨年、ゼニスはデファイシリーズの3つの新バージョンをリリース。さあ、新たな年には新しいデファイの登場だ。

　2020年には「ゼニス　デファイ エル・プリメロ21 ウルトラヴァイオレット」のような傑出したモデルが発表されたが、2021年には新たに「ゼニス　デファイ21 アーバン ジャングル」が発表され、もう少し地に足の着いた（=アースカラーの）モデルとなっている。このモデルの特徴は、グリーンのセラミックケース、グリーンのストラップ、オープンワークの文字盤に、印象的な自動巻きムーブメント「エル・プリメロ9004」が搭載されていることだ。

　ケースデザイン、ムーブメント、ストラップの面では何も目新しいものはないが、このモデルはゼニスにとって初の試みだ。ゼニスがグリーンのセラミックケースに9004ムーブメントを搭載したのは初めてのことだからだ。

　ゴードン・ゲッコー（映画「ウォール街」のキャラクター）の言葉で表現するなら、グリーン イズ グッドだ（元ネタは、貪欲は善である=グリード イズ グッド）。ゼニスはこれをカーキグリーンと呼んでおり、ケース、ケースバック、コーデュラ調のラバーストラップにこの色を採用。ストラップは実際にはグレーで、それをベースにグリーンのラバーインサートが備えられており、コントラストが加えられている。

　スケルトン化された文字盤表面には、マットブラックとマットシルバーのカウンターが配され、アーバンジャングル（都会的なモダンさに対象的なジャングルの要素をミックスするスタイル）の道具のようなマットな美しさが強調されている。さらに、表裏からこの時計の魅力の大きな部分を占める同社のエル・プリメロ 9004ムーブメントを見ることが可能だ。本ムーブメントは、現在生産されているクロノグラフの中では最も高精度なもので、100分の1秒の計時能力を備えている。ムーブメントには2つの脱進機を搭載。1つは時計用、もう1つはクロノグラフ用だ（ムーブメント自体の10倍の速さで駆動する）。

　デファイ エル・プリメロ21 ウルトラヴァイオレットのトランスパレントバックから鑑賞できるカラフルな意匠と同様、本モデルではカーキグリーンの地板とサテン仕上げのローターが特徴である。

　今作は、機械的なアップグレードではなく、美学のアップグレードがなされた。とはいえ、ゼニスが継続的にこのモンスター級ムーブメントを搭載したモデルを生産し続けていることは本当にクールだ。その上グリーンのセラミックも最高だし、この時計は間違いなく我々が実機を手にとって見たいと思う時計といえる。

ブランド: ゼニス（Zenith）
モデル名: デファイ エル・プリメロ21 アーバンジャングル（Zenith Defy 21 Urban Jungle）
型番: 49.9006.9004/90.R942

直径: 44mm
ケース素材: カーキグリーンのセラミック
文字盤色: オープンワーク
インデックス: アプライドインデックス
夜光: あり
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: コーデュラ調のラバーストラップ

キャリバー: エル・プリメロ 9004
機能: 時、分、スモールセコンド、100分の1秒クロノグラフ、12時位置にクロノグラフパワーリザーブ表示、30分積算計、60秒計
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: ムーブメント 5Hz、クロノグラフ50Hz
石数: 53
クロノメーター認定: あり

価格: 155万円（税抜）
発売時期: 4月発売予定
限定: なし

詳細は、ゼニス公式サイトへ。