Introducing ゼニス　パイロット タイプ20 シルバー クロノグラフ

　前世紀初頭の雰囲気をもつパイロット・ウォッチは、初期の航空技術とのつながりを壊さずに、そこから逸脱することが難しい非常に特殊な美学をもっている。しかし、ゼニスの最新作は、同社で初となるスターリングシルバーのケースと文字盤を採用して、これを実践した。

　ケースの素材としてのシルバーは非常に珍しく、時計に使用される場合は、一般的に「ファインシルバー」と呼ばれる99.9％の銀を使用する。スターリングシルバーは92.5％が銀で、残りは銅やニッケルなどの金属だ。スターリングシルバーは、1900年代初頭には宝石類や銀食器にもよく使われていたため、1909年にゼニスの時計を手首に装着して初めて英仏海峡を横断したことで有名な、ルイ・ブレリオの時代を彷彿とさせる時計として最適な選択となる。

　ヴィンテージの航空機のアルミパネルはリベットで固定されており、2枚の金属を固定するだけでなく、機体のせん断を吸収する機能にも優れている。この時計の文字盤は、クラシック機の光沢のあるアルミパネルをリベットで点描したようなデザインだ。パイロットという名の時計にしては直接的かもしれないが、確かに面白い視覚的要素であり、ちょっとした意外性を与えてくれている。45mmという大型の時計には、それなりの個性が必要なのだ。

　スターリングシルバーのケース内部には、エル・プリメロ キャリバー4069を搭載。このムーブメントは、使用頻度は低いものの、用途にぴったりのムーブメントである。なぜって？　それはもちろん、日付表示がないからだ（時計に日付表示がついたのは、1909年以降のこと）。ケースバックには、航空とゼニスの緊密な関係を称える刻印がある。結局のところ、これは時計において「パイロット」という名前の商標を保持しているブランドなのだ。

ブランド: ゼニス（Zenith）
モデル名: パイロット タイプ20 シルバー クロノグラフ（Pilot Type 20 Chronograph Silver）
型番: 05.2430.4069/17.I011

直径: 45mm
厚さ: 14.25mm
ケース素材: スターリングシルバー 925
文字盤色: サテン仕上げのシルバー
インデックス: 大型の夜光
夜光: あり、針と数字
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラウンのカーフスキンレザーストラップ

キャリバー: エル・プリメロ 4069
機能: 中央に時分針。9時位置にスモールセコンド。クロノグラフ: 中央にクロノグラフ針、3時位置に30分積算計
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式:  自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 31

価格: 105万円（税抜）
取り扱い: ゼニス正規取扱店とブティックにて
限定: 250本

詳細は、ゼニス公式サイトへ。

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