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クイック解説
SIHHが1月にジュネーブで開催されていた時、ランゲは1年に1本の時計を約4.5mほどの高さのスケールモデルとして、ブランドブースの中央に展示していました。それは、その年に同社が成し遂げた最大の成果を示す、文字通りのモニュメントでした。2018年の記念碑的な時計はトリプルスプリット。有名なダブルスプリットをさらに進化させ、最大12時間までの2つの時間を同時に計測できるスプリットセコンドクロノグラフを実現した、ショーの目玉となる時計でした。これは世界初の試みであり、時計愛好家の間で話題になりました。
あれから3年余り、ランゲがカムバックしました。今回はピンクゴールドケースにブルーのダイヤルを備えた、もうひとつの限定版トリプルスプリットです。 全てがシルバーで統一されていたオリジナルの雰囲気を、より温かく、より豊かに受け継いでいます。技術面では何も変わっていません。直径43.2mm、厚さ15.6mmという比較的大きなサイズで、非常に優れたムーブメントCal.L132.1を搭載しています。正面から見ても十分に美しいのですが、個人的に気に入っているのは、シースルーバックからの眺めです。
ファースト・インプレッション
2018年にトリプルスプリットが初めて登場したとき、私たちは多くの感想をもちましたが、そのほとんどは今も変わりません。このモデルは、カテゴリーを定義する作品に事欠かないブランドのメガウォッチであり、現代の時計製造に真の技術的貢献をしているモデルです。
個人的には、単色で少し渋めの時計が好きなのですが、このピンクとブルーの新しい構成は、オリジナルよりも好みです。この時計は非常に高度な技術を駆使しているため、ちょっとした詩的な表現が親しみやすさを感じさせてくれます。これは、あなたを突き放すのではなく、招き入れるようなグランドコンプリケーションです。
オリジナルのトリプルスプリットが発売された後、ランゲがムーブメントの生産に問題を抱えているという話がコレクター間で話題になったことがあります。そのため、オリジナルモデルの納品が遅れていましたが、最終的にはコレクターの手元に届くようになりました。
しかし、それももう過去の話で、ランゲはこれまでで最も複雑な時計の1つを開発しています。これは、購入するしないにかかわらず、良いニュースです。このレベルの技術的な時計作りは、すべての愛好家が応援すべきものだと思うのです。
基本情報
ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: トリプルスプリット(Triple Split)
型番: 424.037F
直径: 43.2mm
厚さ: 15.6mm
ケース素材: ピンクゴールド
文字盤色: ブルー
インデックス: アプライドのゴールドバトン
夜光: あり、アワーマーカーと時分針
ストラップ/ブレスレット: グレーのステッチの入ったダークブルーのレザーストラップ、ピンクゴールド製のデプロイヤントバックル
ムーブメント情報
キャリバー: L132.1
機能: 時、分、秒、クロノグラフ(12時間まで計測可能なスプリットセコンド)、パワーリザーブインジケーター
直径: 30.6mm
厚さ: 9.4mm
パワーリザーブ: 55時間
巻き上げ方式: 手巻き式
振動数: 2万1600振動/時
石数: 46 (うち、5つはゴールドシャトン)
総部品点数: 567
価格 & 発売時期
価格: 2024万円(税込)
発売時期: 未定
限定: 100本
詳細は、A.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。
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