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March 06, 2021
Introducing A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1・タイムゾーン 2020年新作(編集部撮り下ろし写真と新旧比較)

Introducing A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1・タイムゾーン 2020年新作(編集部撮り下ろし写真と新旧比較)

ランゲ1・タイムゾーンが、65個めの自社製キャリバーを搭載してアップデート。

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クイック解説

 A.ランゲ&ゾーネは、2005年にランゲ1をベースとして世界24の時間帯に対応するワールドタイム・ウォッチを開発。このたび、そのランゲ1・タイムゾーンがグランド・ランゲ1のキャリバーをベースとして生まれ変わり、新たな自社キャリバーであるL141.1をその心臓部に搭載した。65個めの自社製キャリバーとなるこのムーブメントは、同じく自社製のヒゲゼンマイに改められており、これをもって現行のランゲ1ファミリーに採用されているヒゲゼンマイ全ての内製化を実現している。

 外見状の変化については、やや間違い探しの要素が含まれている。特徴的な24都市リングや2つの時刻表示サークル、オフセンターに配されたパワーリザーブ表示などの意匠はそのままに、デイ・ナイト表示がリング状に改められたり、サマータイムマーカーが追加されたりと実用性とデザインの完成度が高められた。

新作のランゲ1・タイムゾーン Ref.136.032(左)と従来機であるRef.116.039(右)。

Ref.136.032の裏側。右の写真と比べるとムーブメントが大きくなり、ケースギリギリまで拡大されているのが分かる。

Ref.116.039の裏側。ランゲ1ベースのCal.031.1を搭載していた。

 ランゲ1・タイムゾーンは、先代モデルからグランド・ランゲ1と同じ41.9mmのケースサイズを採用していた。上写真の比較を見ると一目瞭然だが、ひと回り小さなランゲ1のムーブメントをベースとしていた先代機に対し、新作はケースの際まで構成要素が詰め込まれたムーブメントとなっている。ケースに対してはより良いマッチングになったわけだが、ムーブメントサイズが事実上大きくなって内部のスペース効率が高まったことで、サマータイム表示が追加されたり、デイ・ナイト表示がより簡潔な表示になったりと多くの恩恵がもたらされている。

 サマータイムマーカーは、5時位置の第二時間帯用のインダイヤル上に配されている(ちょうど5時のあたりだ)。このゴールドの三角インデックスは、外周の24都市リング上の都市名を指して設定中のゾーンタイムを示すと共に、窓の色が白〜赤へと変わることでサマータイムをも知らせてくれる(東京のように年中標準時という場合は白)。なお、従来機同様、第二時間帯の設定は8時位置にあるボタンを押して行うことができ、サマータイムを見分けるための機能は24都市リングに下側に配されているという(詳細は分かっていないため、改めてお伝えしたい)。

ニューヨーク(デイライト・セービング・タイムあり)

東京(デイライト・セービング・タイムなし)

左から、136.032(18KPG)、136.029(18KWG)、136.021(18KYG・100本限定)。

 新しいランゲ1・タイムゾーンには3つのバリエーションが用意される。ブティック限定で100本のみ製造される18KYGの136.021、18KWGとブラック文字盤の組み合わせが眩しい136.029に王道的美しさをもつ18KPGの136.032というラインナップで、136.021は 585万円、それ以外は551万円(全て税抜予価)となっている。

ファースト・インプレッション

 このランゲ1・タイムゾーンは、ランゲの"Less is More"を極める姿勢がよく表れた新作である。冒頭にも述べたが、ほとんど間違い探しのような微細なアップデートを行い、より使いやすく、デザイン的な効率化も図られている。個人的には、上述のサマータイムマーカーと、デイ・ナイト表示がより整理された印象で、本機の意匠は好みである。正直言うと、先代機のデイ・ナイト表示は視認性という意味では目立って良かったが、僕としてはメインダイヤルとサブダイヤルにわざわざ取り付けた感がしていた。基本のランゲ1デザインに近づいた本機は、Less is Moreをより体現しているといえるのではないだろうか?

 さて、今回はフォントにも手が加えられ、ややグレーがかったトーンでさらに上品な印象となった。搭載するムーブメントの変化により文字盤上に配される文字列も変更されており、8-6時位置にあった「DOPPELFEDERHAUS」が「GANGERESERVE 72 STUNDEN」となっている。これは直訳すると、"ダブルバレル"から"72 時間パワーリザーブ"という印字に改められたわけだが、2つの香箱をもつランゲ1ベースから、シングルバレルのグランド・ランゲ1ベースになったことを端的に表している。

 本機はワールドタイム・ウォッチとしては非常に贅沢な1本であるが、本来の実用的機能だけならば代替品はいくらでもあるだろう。コロナ禍でリモート会議も主流となり、わざわざ海外に出掛けていく機会も今後どうなるか分からない時勢ではあるが、だからこそ、僕はこのような素晴らしい時計が必要だと思う。リューズやボタンなど物理的なものに触れることで、それが力となってバネなりに伝わり、結果スマートに世界の時刻を表示する。そこには、気の遠くなるような試行錯誤が感じられ、だからこそ目の前にいない人の仕事を認められるようになるはずだ。

 高級時計とは既に、"必要のないものを身に着ける必要性"のうえに立つ文化となっており、そのために前進し続けるランゲのような時計に思いを馳せることは、非常に深みのある行為だと思うのである。

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●全国3店舗のA.ランゲ&ゾーネ ブティックにて、新作「ランゲ1・タイムゾーン」サンプル巡回展が以下日程にて開催。PGとWGの実機サンプルを手にとって見ることができる。

◇ A.ランゲ&ゾーネ 銀座; 6月26日(金)&27日(土)、30日(火)、7月1日(水)~6日(月)

◇ A.ランゲ&ゾーネ 伊勢丹新宿店; 7月8日(水)~ 15日(水)

◇ A.ランゲ&ゾーネ 阪急うめだ本店; 7月17日(金)~ 22日(水)
※6月28日(日)、29日(月)は、三越日本橋本店で開催中の「ジャーマンウォッチフェア」内で特別展示。


基本情報

ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: ランゲ1・タイムゾーン(Lange 1 Time Zone)
型番:136.021(18KYG・100本限定)、136.029(18KWG)、136.032(18KPG)

直径: 41.9mm
厚さ: 10.9mm
文字盤色: 136.021;シャンパン、136.029;ブラック、136.032;シルバー
インデックス: アプライドされたローマン数字
夜光: なし
防水性能: 3気圧防水
ストラップ/ブレスレット:手縫いのレザーベルト


ムーブメント情報

キャリバー: 自社製L141.1
機能: 時、分、スモールセコンド(ストップセコンド機能付き)、アウトサイズデイト、第二時間帯設定用24都市リング(サマータイム対応)、デイ・ナイト表示、パワーリザーブ表示
直径: 34.1mm
厚さ: 6.7mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600 振動/時
石数: 38
クロノメーター認定:
追加情報:パーツ総数448点、自社製フリースプラング式ヒゲゼンマイ、ビス留め式ゴールドシャトン、洋銀製4分の3プレート


価格・発売時期

価格: 585万円(18KYG)、551万円(18KPG、18KWG)(全て税抜予価)
販売時期: 136.021;9月以降、136.029と136.032;8月以降
限定:136.021(18KYG)ブティック100本限定

詳細は、A.ランゲ&ゾーネ公式サイトへ。