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Introducing オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲに新色の10リファレンスを追加

昨年発表された完全なる新コレクションに、クロノグラフと3針合わせて10モデルが早くも追加された。ラッカーで表現された美しいニュアンスカラーが特徴だ。

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クイック解説

 2019年、オーデマ ピゲが最後となったSIHHで発表し大きな話題を呼んだCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ(以下CODE)。同社にとって26年ぶりの新コレクションとなったものだが、今年、早くもニュアンスのあるグラデーションカラーが特徴的な10リファレンスが追加された。いずれもゴールドケースとラッカーダイヤルを採用し、アイコニックな八角形のミドルケースなどの意匠は共通。今回の新たな試みとしては、サンバースト仕上げのスモークラッカー仕上げを施した文字盤と、オーデマ ピゲとしては珍しいバイカラーのケースデザインを用いたことだ。
 ただし一般的な、ゴールド × ステンレスのコンビではなく、18KPGと18KWGでバイカラーとしている。これは同社の歴史でも稀有な例にオマージュを捧げたもので、1882〜1969年に製造した550本の時計のうちバイカラーモデルが8本だけであったことに由来する。この珍しいバイカラーゴールドは、スモークグレー、グレーダイヤルのモデルに採用されている。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

クロノグラフに追加された5リファレンス。

 搭載されるキャリバーは、引き続き3針モデルにはCal.4302、クロノグラフにはCal.4401だ。これらはいずれも、昨年のCODEの発表に合わせて製造されたオーデマ ピゲの最新世代キャリバーであり、現行のロイヤル オークリマスター01(クロノグラフ)に用いられるなど、オーデマ ピゲにとって今後の基幹ムーブメントになるものである。開発には約7年を要しており、特に4401の方は同社として初となる量産型自動巻きクロノグラフという側面もある。

CODE 11.59 3針モデルの裏側。

3針の裏側。

CODE 11.59 クロノグラフの裏側。

クロノグラフの裏側。

ファースト・インプレッション

 CODEを発表した当時、オーデマ ピゲ社に話を聞く機会があった。僕は、CODEはどの程度生産され、売上にしていかほどを見込むかという趣旨の質問をした。返ってきた答えは"全体の5%程度の生産量"というものだった。その新しいコレクションは何と言っても26年ぶりの完全新作なのであり、搭載するムーブメントからしても肝入りであることに疑いはない。それに対して5%という答えは、正直僕としてはチグハグなものに感じたものだ。

 それから1年、オーデマ ピゲはCODEに10リファレンスを追加し、コンプリなども含めると23リファレンスが揃う一大コレクションへと押し上げた。今もってその生産量が、全体の5%程度なのかどうかは不明だ。おそらくはもう少し数字が大きくなっているはずで、購入者のほとんどがオーデマ ピゲにとっての新規顧客であるという事実から、確実に手応えを掴んでいることだろう。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ 3針

オートマティックモデルに追加された5リファレンス。ダイヤルカラーはクロノグラフと共通だ。

 さて、実機を見た印象であるが、新しいダイヤルカラー、特にバーガンディやパープル、ブルーなどは非常に興味をひかれる色味だった。上述のとおり、バイカラーであることをふまえると僕にはバーガンディがより珍しい組み合わせに映り、一番のお気に入りだ。今回追加された5色はいずれもサンバースト加工が施されたラッカーで表現されており、グラデーションの風合いも加わって非常に楽しい色使いを見せてくれる(バーガンディカラーは、開発陣の女性のネイルに着想を得た色味らしい)。同社は、今後も色表現のためのキャンバスとしてもCODEを活用していくと語ってくれた。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ

 CODEは3針もクロノグラフも41mmの同じケース径であり、厚みこそわずかに差があるものの近しい装着感だった。それは、短く角度をもたせた形状の大型ラグが大きく寄与している。腕へしっかりとホールドするようなイメージで、決して小型ではないこの時計を安定させるのだ。
 オーデマ ピゲはCODEのことを、ドレスウォッチとスポーツウォッチのどちらでもないが、双方の役割を兼ねるような時計にしようとしていると思う。シンプルでエレガンスを強調したフェイスでありながら、八角形のミドルケースや大型ラグで現代的なスポーティさも表現する。そのアンビバレントな魅力は現代の時計愛好家に急速に広まっているわけではないが、50年近く前にロイヤル オークが全くの不人気だったことを考えると、歴史は繰り返すのかもしれない。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
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基本情報

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック

型番: 15210CR.OO.A002CR.01 、15210CR.OO.A009CR.01、15210BC.OO.A068CR.01 、15210OR.OO.A616CR.01、15210OR.OO.A028CR.01

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

型番:26393CR.OO.A002CR.01、26393CR.00.A009CR.01、26393BC.OO.A068CR.01、26393OR.OO.A616CR.01、26393OR.OO.A028CR.01

<共通SPEC>

直径: 41mm
ケース素材: 18KPG、18KWG、18KPG × WGのコンビ
文字盤色: サンバースト スモークバーガンディ(15210BC.OO.A068CR.01、26393BC.OO.A068CR.01)、サンバーストスモークブルー(15210OR.OO.A028CR.01、26393OR.OO.A028CR.01)、サンバーストスモークパープル(15210OR.OO.A616CR.01、26393OR.OO.A616CR.01)、サンバースト グレー(15210CR.OO.A009CR.01、26393CR.00.A009CR.01)、サンバースト スモークグレー(15210CR.OO.A002CR.01、26393CR.OO.A002CR.01)
インデックス: アプライドされたアラビア数字とバトン
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット:ダイヤルカラーに合わせた両面アリゲーターのレザーストラップ、18KPGまたはWGのピンバックル

オーデマ ピゲ Cal.4302

Cal.4302。32mmの大きなサイズであり、伴って大型化された主ゼンマイやテンワなどにより精度の安定性向上など多くの恩恵がある。


ムーブメント情報

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック

キャリバー: 4302
機能: 時、分、秒、デイト
直径: 32mm(14リーニュ)
厚さ: 4.8mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数: 32
クロノメーター認定: なし
追加情報:総パーツ数257点

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフモデル

キャリバー: 4401
機能: 時、分、スモールセコンド、フライバッククロノグラフ、30分/12時間積算計、デイト
直径: 32mm(14リーニュ)
厚さ: 6.8mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4Hz(2万8800振動/時)
石数: 40
クロノメーター認定: なし
追加情報:総パーツ数367点

オーデマ ピゲ Cal.4401

Cal.4401。4302と基礎設計を同じにする一体型クロノグラフ。垂直クラッチ採用。クロノグラフの積算計ごとにハンマーを設けることで、調整を容易にしている。


価格・発売時期

価格: 3針 280万円、クロノグラフ 445万円(全て税抜)
販売時期: 発売中
限定:ブティック限定

詳細は、オーデマ ピゲ公式サイトへ。