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クイック解説
オーデマ ピゲは最近、少し変わったコミュニケーション戦略をとっている。新モデルを公式に発表するのではなく、ウェブサイトにいくつかを掲載するだけ、というものだ。これは、同社のユーザーや顧客になりたい人々にとって、特に生産数の少ない時計や限定モデルを手にしたい場合、油断をしてはならないということを意味する。
今日、オーデマ ピゲは、ロイヤル オークの中で最も古典的なモデルである、ロイヤル オーク "ジャンボ " エクストラ シンに、興味深い新バージョンを追加した。新モデルにはプラチナケース、さらにローズゴールドケースが採用され、また、近年のジャンボではあまり見られなくなったダイヤモンドインデックスが配されている。
ダイヤモンドインデックスは、もちろんジェムセッティングが施されたロイヤル オークで見ることができるが、ダイヤモンドインデックスだけのものは見たことがない。まあ、1972年にこのコレクションがローンチされて以来、そんなモデルが存在していたとしても驚くようなことでもないのだが。
プラチナモデルとローズゴールドモデルの両方共に、ブラックオニキスダイヤル上のインデックスにダイヤがあしらわれたこれらの時計は限定版であり、オーデマ ピゲの小売店であるYOSHIDAのために生産された時計である。
ファースト・インプレッション
ダイヤモンドインデックスを持つ時計は、クォーツ危機とその後の機械式時計のルネッサンスのころに比べて、今日ではあまり頻繁に見られることはなく、やや二極化しているといえる。ダイヤインデックスが配された時計は、しばしばステレオタイプ的にメンズドレスウォッチに分類されるであろう時計に見られ、華美であったり控えめすぎたりという印象だった。
もし、とにかくダイヤを時計に求めるなら、その考えは甘いと思うが、惜しみなく配されたものか(それが何であれ)、一切付かないものかのどちらかだと思う。インデックス用のダイヤモンドというのは、金やスティールの時計に相当するような宝石にはあまり思えない。ダイヤモンドを欲したとして、小さいのが12個では予算に見合わないだろう。
本作は、一見上記のような呪われた例に見える。が、しかし、スティール製ではお得感を強調しすぎだと言われるかもしれないが、プラチナケースとブレスレットの"ジャンボ"では、他のどれよりもステルス・ラグジュアリーな感じがする。
連勝中で絶好調のイカサマトランプ師は、もっとギラギラしたものを求めるかもしれないが、本機は幸運の女神の目を引きつけて離さないためにはとても良いだろう。上階で、金庫室に札束が入ってくるのを眺めているカジノオーナーも、こんな時計をしているに違いない。
永遠のクラシックである、極薄キャリバー2121を搭載したこの時計は、東京まで足を運ぶ価値のある時計である。さもなければ、最低でもZoomでの商談を緊急要請しておくべきだろう。
基本情報
ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: ロイヤル オーク "ジャンボ"エクストラ シン (Royal Oak Jumbo Extra-Thin)
型番: 15206PT.OO.1240PT.01, 15207OR.OO.1240OR.01
直径: 39mm
厚み: 8.1mm
ケース素材: 950プラチナ、18KRG
文字盤色: ブラック
インデックス: ダイヤ
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: プラチナ、もしくはローズゴールド製ブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: 2121
機能: 時、分、秒、日付表示
直径: 28.4mm
厚み: 3.05mm
パワーリザーブ: 40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 1万9800振動/時
石数: 36
価格&発売時期
価格: 1285万円(PTモデル)、640万円(18KRGモデル)(全て税抜)
発売時期: 随時入荷
限定: PTモデル 70本、18KRGモデル 30本(YOSHIDA限定)
さらなる詳細は、オーデマ ピゲ公式サイトへ。
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