今週のおすすめ記事、ビットコイン・ビリオネア、ティックトック・パスタ、ウィキ・コア

カラスの幼鳥の知能が大人のチンパンジーに匹敵 -  『サイエンティフィック・アメリカン』 

　カラスとその仲間は、昔から尋常ならざる知性を持っていると人類が認識してきた鳥である。例えば野生のカラスは、横断歩道上の車が通るところに木の実を置いて、それを割ることが観察されている。しかし、より体系的な研究が行われるようになったのは最近のことだ。それらの研究の一つは、カラスが私たちが考えていたよりもはるかに賢いということを示した。 一連のテストの結果、生後4ヶ月のカラスはチンパンジーとオランウータンの両方を上回った。私たちは知能を人間の特権として、あるいは少なくとも哺乳類の特権として考えているが、鳥は恐竜の最後の生き残りであり、鳥と人間の最後の共通の祖先は3億年前に生きていた。そして永遠の時を超えて、カラスは人類の想像以上の思考力をもって我々を見つめ返している。

- ジャック・フォースター、編集長

コテージコアは始まりに過ぎない - 『アトランティック』

　ロックダウンの世界と、スタイルに関連した出来事が誰かのInstagramのストーリーに加わる時間を見ると、トレンドがこれまで以上に速く循環しているように感じる。全てのファッション・サブカルチャーが同時に存在し、周辺に数年分に匹敵する情報をバズらせている（残念ながら2021を含む）。もしあなたがパンクとジョック（我々はかつて若かった...）の間に生まれた個性豊かな全てのレーベルについていけなくなったなら、アトランティック誌は『Aesthetics Wiki』について詳細なプロフィールを掲載している。それは主流のトレンドからの外れたものの百科事典として機能している。そう、これらの派生作品の多くには「コア」という接尾辞が含まれているが、文化的な瞬間を視覚的なエッセンスに蒸留することには、何か心地よさを感じる。アトランティック誌が報じているように、「多分驚くべきことではないが、現在、最も人気のあるビジュアルや美学はそれぞれ全く違うようでいて、"深い懐かしさ"という点で共通するものがある」のである。

- デイジー・アリオト、オーディエンス・エンゲージメント・マネージャー

『テネット』はカルト映画になる運命にある - 『The Ringer』

　私にとって、カルト映画とは2つのカテゴリーに分類されるものだ。第一のカテゴリーは、『ロッキーホラーピクチャーショー』のような衣装や小道具で見せる真夜中の映画や - 多くの人が過去に作られた映画の中で最悪のものと考えている（現在の会社も含まれている） - 『ザ・ルーム』がある。第二のカテゴリーには、低予算でありながら、その上のクラスの映画を凌駕するような作品群だ。『ドニー・ダーコ』や『ビッグ・リボウスキー』のような映画。ジャンルに関係なく、カルト映画は一般的に1つの共通点を持っている：それぞれの劇場公開時に興行収入が非常に悪かったこと。スポーツとポップカルチャーのウェブサイト、 『The Ringer』 は、クリストファー・ノーランの悪名高い映画『テネット』がすぐにカルト映画の仲間入りをするだろうと予測する記事を掲載した。書面上は、この映画はカルトではない。Aランクの監督にほぼ無限大の予算で製作された、メジャーアクション映画だ。しかし、記事が指摘しているように、この映画は超特定の観客、つまりこの映画の伝統的ではないサウンドミックスに不快感を感じない観客にのみアピールする映画なのだ。そうそう、この映画は興行的には大失敗したが、作品に罪はない。まだ観ていない人は、ぜひ観てみてほしい。プロのアドバイス：字幕をオンにして見ること。

- ダニー・ミルトン, エディター

ビットコイン億万長者アーサー・ヘイズの台頭と凋落 - 『ヴァニティ・フェア』

　この話はいつか映画化されるだろう。伝統的な金融機関に嫌気がさした3人が始めた 仮想通貨のデリバティブ取引所が、サーバー代を払うのがやっとだったところから、月に1兆ドル以上の資本を投入するようになるという話だ。しかし、会社の最高経営責任者（CEO）であるアーサー・ヘイズは、成功を誇示することを恐れない派手な面を持っていて、 それが最終的に、マネーロンダリング防止のための適切なIDチェックを怠った件で3人の創業者が起訴されることにつながっていった。告発は、それ自体どちらかというと前例のないものだった。ヘイズは現在アジアのどこかの国で自由の身なので、この話はまだ終わっていない。今後のアップデートに注目してみたい。

- ライアン・ルフェーヴル、主席エンジニア

バイラル パスタ（別名：ベイクドフェタパスタ） - @Feelgoodfoodie

　Weekend Round-Upに新たな炭水化物豊富なレシピを薦めることで、私はそれしか能が無いようにみえるかもしれないが、パスタは私の生活の中で完全に避けられないものなのだ。私は今回、それを都合よく冬と隔離のせいにすることにしよう。前回の投稿では、アリソン・ローマンのシャロットパスタ（スペシャルゲストスターのブカティーニが登場）について書いたが、今週はTikTokで一世を風靡したベイクドフェタパスタの波に乗ろう。私は自分自身をZ世代に隣接する世代と考えているが（これをクールな若者たちは"ピークミレニアル”という言う）、時々、動画共有アプリを無心にスクロールしてトレンディなダンス動画や穴埋めクイズに深くハマっている自分自身に気づく。通常、はっと気づいて、「うわー、時間を無駄にした！」と思うのだが、このレシピが何度も何度も再現されるのを見た後、何かが他と異なっていると感じた：私はただそれを試してみなければ、と思ったのだ。そして？　それはすばらしかった。私がフォローしたバージョンでは主要な食材は5つで、35分で食べられるようになっている。それでもこの投稿のために非常に重要な調査をしながら、私はオリジナルのレシピがほんの少し違っていること（それはレッドペッパー！）を発見した。このベイクドフェタパスタの何がそんなに特別なのかと思うだろう。実を言うと何も特別なことはない。それこそが特別なのだけれど。

- チェルシー・ビーラー、オペレーションスペシャリスト

リード画像：パトリック・カンパナーレ