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Watching Movies ブレイク・ライブリー、『ロスト・バケーション』でG-SHOCK BABY-Gを装着して殺人サメと戦う

G-SHOCKは何があってもサバイバルできるという。今週の時計関連映画は、それを検証するものだ。


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映画史において映画のジャンルというものは特別な位置を占めている。これは言うなれば「よい映画」であるよりも、ホラーやノワール、SF、ギャング映画など、映画のサブカテゴリーにあてはめることに重きが置かれているのだ。このような映画は不条理な面もあり、それが魅力のひとつでもあるといえよう。

 映画『ロスト・バケーション』(原題: The Shallows、上映時間86分)では、ブレイク・ライブリー(Blake Lively)が、医学部をドロップアウトし、メキシコの人里離れたビーチでひとり、波とたわむれる女性を演じる。そこで彼女は殺人鮫に襲われ、1対1の戦いを強いられるという映画だ。彼女を救うのは自分の知恵と、何でもできるデジタル時計だけだ。

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サメが近くに潜むなか、BABY-Gを装着して懸命に耐えるナンシー(ブレイク・ライブリー)。Image, Sony


注目する理由

 夏だ! ということは、あなたを怖がらせて海に行けなくすることが私の仕事になる季節だ。昨年は、真に偉大な自然相手のサバイバル映画の第一作である『ジョーズ』(1975年)を取り上げた。もちろん内容は同じではないが、『ジョーズ』が『ロスト・バケーション』に与えた影響は無限にあると言える。我々にとって重要なことは、水をテーマにした映画で水に対応できる時計が登場するかどうか。『ジョーズ』の場合は、やや難解で忘れ去られたスティール製機械式ダイバーズウォッチが登場。一方、本作ではカシオのデジタルウォッチが登場する。G-SHOCK...ではなくBABY-Gだった。

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ナンシー(ライブリー)は、BABY-Gを装着して人生で最も恐ろしいサーフィン体験をすることになる。 Image, Sony

 BABY-Gは、1994年に女性向けのモデルとしてデビューしたG-SHOCKの派生モデルだ。基本的にはオリジナルの機能をそのままに、サイズを小さくし、カラーバリエーションを豊富にしたものである。BABY-Gがキッズやティーンエイジャー、少年少女に人気のある時計だったことを思い出す。G-SHOCKはサイズがかなり大きいため、この映画のライブリーにとってBABY-Gはいい選択だった。

 家出中の医学生ナンシーに扮したライブリーは、母親(がんで亡くなった)がかつてサーフィンをしていたビーチへ行く。彼女の計画は、外の世界から離れ、サーフボードと39mmのBABY-G BG169R-8(半透明のグレーケースに樹脂製ストラップ)を持って、ただ波に乗ることだった。

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『ロスト・バケーション』でブレイク・ライブリーが着用していたものと同様のBABY-G BG169R-8。

 しかし、彼女が出会ったのは涼しい波や明るい太陽だけではなかった。人肉を好む恐ろしいサメがいたのだ。このサメは本当に恐ろしかった(私は血が苦手なのだが、この映画にはかなりの量が流れる)。映画の序盤でナンシーはサメの襲撃に遭い、ひどく噛まれてしまう。その結果、彼女は映画の残り時間を水中で逃げるための戦術を実践することに費やすのだ。

 彼女のBABY-Gは、逃げることに、そしてこの映画の時間の表現に大きな役割を果たすことになる。映画の序盤では、動きの速いクローズアップや遠景のワイドショットで、時計を見つけるのに少し苦労した。しかしサメが狩りを始めると、文字通り新しい視点で時計を見ることができた。映画は“満潮の数時間前”というテロップとともに時間軸が表示される。そうするとすぐに、時計の文字盤がピクチャー・イン・ピクチャーのような効果でフレームに大きく移し替えられ表示されるのだ。夜間には時計が暗闇で光る機能を目にすることになる。

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『ロスト・バケーション』で、ナンシーのBABY-Gによるピクチャー・イン・ピクチャー効果。Image, Sony

 ナンシーは時計のタイドグラフを作動させているが、このとき不思議なことが起こっていた。実際にはBG169R-8にそのような機能はないのだ。ピクチャー・イン・ピクチャーで表示されているのは、はナンシーが身につけている時計と同じ文字盤ではなかったのである。ああ、これが映画の魔法というものか。

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見るべきシーン

 最初のサメの襲撃の後、ナンシーは水中に浮かぶクジラの死骸の上に避難する。そのとき、彼女は自分の傷を治療しようとするのだが、本当にぞっとするようなシーンだった。説明はしないが、もしかしたらあなたは絶句するかもしれない。その際、彼女が手首をチェックする様子がクローズアップされ[00:31:30]、BABY-Gが無傷で血もついていないことがわかる。彼女の足については、同じことは言えない。

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Image, Sony

 中盤を過ぎたあたり、ナンシーは水面すれすれの岩の上で、サメから身を隠しながらかろうじて命を繋いでいる。友と呼べるのはカモメだけ。壊れたサーフボードで日差しを避けている。岩の上からさらに2回のサメの襲撃の後、彼女は逃げることを決意する。この映画で時計がヒーローになる瞬間 [00:51:52] は、彼女の手首のBABY-Gのはっきりしたクローズアップシーンだ。プッシャーを操作した後、水中に飛び込む。生きるか死ぬかの瀬戸際だ。

Shallows Baby-G

Image, Sony

『ロスト・バケーション』(ブレイク・ライブリー主演)の監督はジャウム・コレット=セラ(Jaume Collet-Serra)、小道具はエマ・ラドキン(Emma Rudkin)が担当。Peacockでストリーミング配信されているほか、iTunesやAmazonでレンタルまたは購入できる。

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