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The Sports Section ランナーに最適な腕時計とは?

トラックスミスのスタッフ7人に、何をつけているのか聞いてみた。

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毎年1月になると、何百万人もの人が年末年始の憂鬱な気分から抜け出して、ランニングを始めようと決意する。今年こそ本気だ。だが、どうすればいいのだろう。ジムは閉まっている。この10ヶ月というもの、パジャマで酵母パンを食べながら『あつまれ どうぶつの森』をしていたのだ。何とかしなくては。

 時計にまつわるちょっとしたモチベーションを上げるために、トラックスミスの友人に相談してみた。トラックスミスは世界中でもっともクールなランニングウェアを作っている(そして最高のランニングストーリーを伝えている)ボストンのブランだ。スタッフは筋金入りのランナーばかり。何kmも汗をかきながら走るときに身につける、便利でスタイリッシュな時計を知りたいなら、彼らに聞くしかない。以下、7人のおすすめをご覧いただき、コメントであなたのお気に入りを教えて欲しい。


ルー・セラフィニ(Lou Serafini)氏、コミュニティ
Lou

 大学のチームメイト(2時間11分台のマラソン選手)であるティム・リッチー(Tim Ritchie)氏の口癖は「時計に生き、時計に死ぬ」だった。私はこの表現がずっと気に入っている。これは自分のペースや走行距離といったものに執着していると、実際には利益よりも害の方が大きいという意味である。しかし多くの人がそうであるように、私はデータを重視している。自分のランニングについてできるだけ多くのことを知りたいのだが、それにこだわらないようにしている。時計は道具であり、私のトレーニングの一部なのだ。カロスのエイペックス プロは、まさに私が必要としている時計、つまり私のワークアウトを非常にきれいに、詳細に記録してくれる時計だ。充電の必要もほとんどなく、デザインもすっきりしている。トラックスミスではオタクっぽいランニングウォッチは許容されているが、このランニングウォッチをつけて会議に参加してもオタクっぽく見えないのではないだろうか。だから、もし私が時計で死ぬなら、この時計を腕に巻きたいと思う。


リチャード・イッサ(Richard Issa)氏、カスタマーエクスペリエンス
Richard

 私が選んだ時計はガーミンのフォアランナー 245である。ミニマリストを目指して、しばらくはフォアランナー 225で我慢していたが、昨年、自分へのご褒美にアップグレードすることにしたのだ。睡眠不足だと教えてくれるだけでなく、Garmin Connectアプリでワークアウトを設定して、すぐに自分の時計にアップロードできる機能も気に入っている。これでラップボタンを押すことを気にせずに済むので、ランニングに集中しやすくなる。フォアランナーのモデルをアップグレードして本当によかったと思う。ただし、私のランニングが非生産的だと言われたときは別だが。そのときは、ただ批判されているように感じてしまう。


ブライアン・ヘイズ(Brian Hayes)氏、オペレーション
Brian

 最初にランニングウォッチとしてダイバーズウォッチを選ぶのは奇妙なことだろうか。しかしデジタルなものが一切排除されたダイバーズウォッチは、装着しているアスリートにとってメリットがあると思うのだ。最近の私のランニングは、スプリットやワークアウト、あるいはトラッキング距離が目的ではない。ランニングをしないことに対する障壁や言い訳を取り除くためなのである。このチューダーのペラゴスがもたらすのは、集中力とシンプルさであり、だから私はほかの何よりもこれを選ぶのだ。

 私は持ち物を甘やかしたりしないので、ランニングに持って行くのをやめようと思ったことはない。ラバーストラップがあれば、保育園の送り迎えから通勤、ランニング、シャワーにいたるまでシームレスにこなせる。チタン製で軽いため、走っているとつけているのを忘れる。ランニングの準備ができたら、ベゼルで経過時間を確認する。ダイビングのために作られたシンプルな機能がランニングにも簡単に応用できるのだ。


ニック・ウィリス(Nick Willis)氏、コミュニティ
Nick

 私はシンプルで軽量という2点において、ランニングウォッチを気に入っている。ワークアウトをするときにスプリットやGPSデータや心拍数などは必要ない。そのインターバルのタイムさえわかればいいのだ。スタート、ストップ、リセット。それが私の走り方であり、そうやって時間を計るのが好きなのだ。

 カシオのクラシックウォッチは時の試練を乗り越えてきた。私はノスタルジックな性格でもあるので、少年時代には欲しくても決して買えなかったシンプルな買い物を、自分へのご褒美にするのが大好きである。10歳の子どもにとってカシオのカリキュレーターウォッチは究極のステータスシンボルであり、私は子どもの頃とても欲しかったのだ。今なら19.99ドル(約2500円)くらい払えるので、カシオ クラシック F91W-1をアップグレードするために購入した。仲間がGPSウォッチでペースを確認しているとき、私はボタンを数回押すだけで自分のペースを計算しているのだと冗談を言うことができる。

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カミラ・ジュルネ(Kamilah Journét)氏、マーケティング
Kamilah

 私は、ひたすらスプリットチェックをする、いわばオーバーアナリサイザー(過剰な分析野郎)である。そのため、これ以上深く掘り下げるような時計は必要ない。このタイメックスのアイアンマンは10年近く前に手に入れたものだが、本当に興味があるというより習慣的にチェックしていることに気づいた。しばらくは時計なしで走ろうとしたのだが、手首に腕時計をつけることがランナーとしてのルーティーンの一部であることに気づいたのだ。このタイメックスは空いたスペースをきれいに埋めてくれて、GPS衛星を待つ必要もなく、走り出すことができる。走行距離を切り上げたり、STRAVAのフォロワーが“賞賛(Kudos, デジタル版のハイタッチ)”をしてくれるかどうかが気になることもない。この時計は、次の日にリセットボタンを押してやり直す前に、自分がどれだけの時間足を動かして前に進んでいたかを心に刻むためのツールなのだ。


ドリュー・ハートマン(Drew Hartman)氏、カスタマー・エクスペリエンス
Drew

 私はガーミンのフォアランナー 735XTでトレーニングしている。この時計のマルチスポーツ機能のおかげで、トライアスロン選手になれるかもしれないと思ったこともある。水泳、サイクリング、ランニングの機能を使って、トレーニングのあらゆる側面を記録することができるのだ。この1年、水泳は後回しにしているが、サイクリングとランニングはこの時計に助けられている。最近はパンデミックの影響を受けてバイクにも力を入れるようになった。サイクリングコンピュータを持たないサイクリストを目指す人にとって、この時計はその答えになるかもしれない。

 この時計の統計、ワークアウト、心拍数、データなどの機能が気に入っているが、普段はダイヤルだけを表示して走ることを楽しんでいる。時間が表示されるまで、さまざまな画面表示を切り替え、ペース、心拍数、経過時間、歩調などのデータを後で確認するのである。これは同僚のジェイソンが初めて週200マイル走ったときに使用したアイデアだ。彼に感謝している。


リー・グランドルフ(Lee Glandorf)氏、マーケティング&コミュニケーション
Lee

 最後に腕時計をつけたのは2017年のシカゴマラソンのときで、そのときに実行したのは完璧な“フライ&ダイ”レースプランだった。ところがペース配分戦略が野心的すぎたため、ハーフマラソンの自己記録(PR)を出したものの、ボロボロになってレースから脱落してしまったのだ。帰り道、私は充電器をなくし、信頼していたガーミンを引き出しの奥にしまい込んでしまった。それ以来、腕時計なしで走っている。

 自分のペースを確認するために何年もビープ音に頼ってきた者として、感覚だけを頼りに走ると自由を感じられる。あの悲惨なレース以来、マラソンには参加していないが、トレーニングはガーミンに縛られていたときよりもずっと安定している。5kmと1mileでPRを出したが、もっと重要なのは自分の体の声に耳を傾け、時計の数字を追うのではなく、探索と発見を受け入れることを学んだことだ。