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Introducing ブライトリング クロノマット GMTは、今年のスリーパー・ヒットになるかもしれない(編集部撮り下ろし)

GMTやクロノマットにおける新たなサイズなど、新作のブライトリングは素晴らしい文字盤にとどまらない魅力に溢れている。

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我々が知っていること

ブライトリングのクロノマットは2020年にリニューアルされ、瞬く間にこのブランドを語る上で欠かせない存在となった。大型の44mmクロノグラフから小型の32mmレディスモデルまで、ブライトリングはクロノマットの堅実なラインナップの選択肢を構築してきた。しかし、コレクションは常に42mmから36mmへとジャンプし、そのあいだには何もなかった。それも、これまでだ。

All the dials of the new Breitling Chronomat Automatic GMT 40, photo courtesy of Breitling.

新作ブライトリング クロノマット オートマチック GMT 40の全ダイヤルバリエーション。 Image: Courtesy of Breitling

 新しい40mmのクロノマット オートマチック GMTは、さまざまな意味でコレクションのギャップを埋めるものだ。直径40mm、厚さ11.77mm、ラグ幅47.4mmのステンレススティール製で、より扱いやすいなサイズになった。クラシカルなオニオン型リューズやルーローブレスレットなど、クロノマットのスタンダードなスタイルに加え、空から海まで安心して持ち運べるスポーツウォッチにふさわしい200m防水を備えている。

The blue dial Breitling Chronomat Automatic GMT.

ブライトリング クロノマット オートマチック GMT 40のブルーダイヤル。

The rouleaux bracelet on the new Breitling Chronomat Automatic GMT.

新作ブライトリング クロノマット オートマチック GMTに装着されたルーローブレスレット。

The onion crown

クロノマットのオニオン型リューズ。

 ふたつ目の新しい追加要素は、ブライトリングのGMTムーブメントであるCal.32の搭載で、従来はETA2893-2ムーブメントをベースに作られていたGMT針を独立して設定するCaller仕様に、改良と仕上げを追加したものだ。これまでのクロノマットは、3針とマッシブなクロノグラフモデルだけがラインナップされていたが、そうではなくなったわけだ。Cal.32は約42時間のパワーリザーブを備え、GMT、時、分、秒、日付の各機能を駆動させる。

The green dial Breitling Chronomat GMT

ブライトリング クロノマット オートマチック GMTのグリーンダイヤル。

 ブライトリングのクロノマット オートマチックGMT 40は、ブラック、ブルー、グリーン、ホワイト、アンスラサイトの5色から選ぶことができる。これらのダイヤルはそれぞれ、カラーベゼルではなく、見返し部分をダイヤルを一致させる、“トーン・オン・トーン”の24時間スケールを備えている。ブライトリングは、これによって視認性が向上し、赤いGMT針が際立つ。

 税込価格69万3000円でこれだけのものが手に入るのだ。

我々が思うこと
The green and blue dials of the Chronomat GMT.

クロノマット GMTのグリーンとブルー文字盤モデル。

ブライトリングのクロノマットには、過去に複雑な思いを抱いたことがある。このブランドのヒット商品であることは間違いないのだが、私にはクロノグラフはいつも大きすぎるように感じられる。カルト的人気を誇るヴィンテージ クロノマットは、ブレスレットからベゼルまで、言葉は悪いが、ちょっと「変わった」な感じがした。そのため、私はこの時計のヴィンテージでとても時代錯誤な雰囲気と、ブライトリングがこのコレクションで目指す近代化された方向性とを切り離すことができなかったのだ(特にルーローブレスレットとリューズが気になっていた)。エレガンス、快適さ、スポーティさ、そしてブライトリングの真髄ともいえるデザイン言語による高い品質。その上、競争力のある価格帯によって、今後もっと目にする機会が増えるとだろうと思う。

The new green dial GMT

 しかし、私が最初に感じたのは、快適なブレスレットからスリムで装着しやすいケースまで、この時計がいかにつけ心地がよいかということ。ロレックス GMTマスター IIのオーナーの多くが、“クラシック”なオイスターブレスレットではなく、ジュビリーブレスレットを愛用しているのには理由がある。

 自分はブレスレットオタクだと思っているが、ほとんどの潜在的な顧客にとって、サンレイダイヤルが主役になるのではないかと想像する。特にブルーとグリーンの虹色の光沢は、魅惑的だった(そして、もしあなたが時計を買って写真を撮りたいと思っているなら、悔しいことに反射してしまうだろう)。ブルーダイヤルは、暗いところでは黒に近い深いブルーになり、光が当たると生き生きとした表情を見せる。どんな場所でも、グリーンはドラマチックで人目を引く。アンスラサイトグレーのダイヤルは、ケースによく馴染み、周囲の光から温かみとブラウンの色調をほんの少し拾う。

The rouleaux bracelet.

ルーローブレスレット

 ホワイトとブラックのダイヤルは、あまり言及されなかった(すまないが、写真撮影する時間も少なかったのだ)。というのも、ソリッドな選択肢でありながら、比較的マットな仕上がりのダイヤルは、短いハンズオンの時間では、それほど注目を集めなかったからだ。

 見返しの24時間マーカーがシンプルに配置されているのもいい感じだ。GMTのよさは、ひと目で時間がわかること、5秒かけて第2時間帯をじっくり探すことに、日常生活で大きな違和感を感じないことだ。スポーツウォッチをフォーマルなシチュエーションで着用しても問題ないと多くの人が思っているのは知っているが、色や数字のないベゼルが、ある種のエレガントさを与えている。

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 ムーブメントは、業界標準のETA2893-2ベースで、特に語るべきことはない。ただ、GMTを積極的にレビューし、スペックに注意を払えば払うほど、市場にFlyer GMTのムーブメントがあまり存在しないことに驚かされるのである。ETA Cal.C07.661やMiyota 9075の登場により、今後2893-2からの乗り換えを行うブランドが増えることを期待している。とはいえ、42時間のパワーリザーブは一部のバイヤーにとって争点になるかもしれないが、これはかなりスタンダードで信頼性が高いはずである。

The silver dial Breitling Chronomat Automatic GMT.

ブライトリング クロノマット オートマチック GMTのアンスラサイトダイヤル。

 この機会に、ブライトリングは自身のDNAを最も純粋に受け継ぐコレクションに、人目を引き、以前にも増して装着性と汎用性に優れた新たな選択肢を加えたわけで、新作GMTのすべてが、同社の非常に思慮深い、慎重な決断のように感じられる。市場で最も需要の高いGMTを凌駕することはできないかもしれないが、独自の長所を生かし、おまけに競争力のある価格(70万円以下)で、素晴らしい別の選択肢を提供することになったのだ。


基本情報
The black dial Breitling Chronomat Automatic GMT.

黒文字盤のブライトリング クロノマット オートマチックGMT 40。

ブランド: ブライトリング(Breitling)
モデル名: クロノマット オートマチック GMT 40(Chronomat Automatic GMT 40)
型番: A32398101A1A1、A32398101C1A1、A32398101B1A1、A32398101L1A1、A32398101M1A1

直径: 40mm
厚さ: 11.77mm

ラグからラグの全長: 47.4mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブラック、ブルー、グリーン、ホワイト、そしてアンスラサイト
インデックス: インデックスと針にスーパールミノバ
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: バタフライクラスプを備えたルーローブレースレット


ムーブメント情報
The blue dial Breitling Chronomat Automatic GMT.

ブルーダイヤルのブライトリング クロノマット オートマチック GMT 40。

キャリバー: ブライトリングCal.32
機能: 時、分、秒、日付、第二時間帯(24時間針が操作可能なCaller GMT)
直径: 25.6mm
厚さ: 4.1mm2
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 自動巻き、ボールベアリングを採用した両巻き上げ
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
クロノメーター認定: C.O.S.C.認定あり


価格 & 発売時期

価格: 69万3000円(税込)
発売時期: 正規販売店、ブライトリングオンラインブティックで販売中
限定: なし

詳細はブライトリング公式サイトへ。