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Introducing シチズン シリーズエイトが870、830、831の3つの機械式モデルで再始動 2021年新作

あのシリーズエイトが、 モダンスポーティなデザインの機械式時計ブランドとして再始動。

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クイック解説

 2008年に登場したシチズン シリーズエイトが、オンオフを問わずに着けられ、あらゆるシーンになじむインフォーマルなデザイン、そして現代の⽣活に適した耐磁性能や装着感を考慮した仕様など、実⽤性を兼ね備える機械式時計ブランドとしてリブランディング。Series 8(以下、シリーズエイト)として再始動を果たした。これに伴い、機械式モデル3機種、全8モデルが新たに発表された。

 新モデルでは、前⾝ブランド、シチズン シリーズエイトのデザインテーマであった“引き算の美意識”を引き継ぎつつ、 直線とシンプルな⾯で構成されたモダンなケースラインと直線的でマットなヘアライン加⼯を組み合わせたモダンでスポーティなデザインを特徴とするほか、機能⾯においては実⽤性を重視。2021年に新開発された、第2種耐磁性能を備えた⾃動巻きムーブメント、Cal.0950とCal.9051を搭載している。また、ムーブメントの厚みを4.1mmに抑えることで、装着感の⾼いスリムなケースフォルムを実現している点も新モデルに共通する特徴である。

 搭載ムーブメントの違いにより価格差はあるが、いずれも12万円〜20万円(税抜)の価格帯で、2021年8⽉より販売を開始する。なお、⽇本のみならず、アジア、北⽶、ヨーロッパを中⼼に順次世界展開も予定されている。

870 メカニカル

 2体構造のベゼルと直線が際⽴つケースにヘアラインとポリッシュ仕上げを施し、シンプルなインデックスと機械式ならではの太い針を与えることで高い視認性を確保した870 メカニカル。シリーズエイトを代表するモデルで、ソリッドな⾒た⽬ながら、薄型のCal.0950を搭載することで優れた装着感も確保された。

 ケースは全てステンレススティール。ブラックとシルバーダイヤルのSSブレスレット仕様と、ブルーウレタンストラップ仕様のブルーダイヤルを合わせた3モデル展開となっている。

830 メカニカル

 格⼦状の⾦属プレートと⽩蝶⾙の組み合わせた鮮やかなダイヤルが特徴の830 メカニカル。ダイヤルは3層構造になっており、最下層の⾦属製ダイヤルの上に⽩蝶⾙を配置。さらにその上に格⼦状の⾦属プレートとインデックスを重ねることで、繊細かつ⽴体感のあるダイヤルデザインとなっている。こちらも搭載ムーブメントはCal.0950。

 また、ケースはオクタゴン形状に仕上げることでシャープなエッジと⾯を際⽴たせると共に、シリーズエイトに込められた“∞(無限)”のスピリットを表現した。こちらは共にSSケースとブレスレットの組み合わせで、シルバーとグレーの2モデルを展開する。

831 メカニカル

 830 メカニカルと同じオクタゴンケースに、シンプルなダイヤルを組み合わせたのが831 メカニカルだ。外周まで伸びた鋭くエッジの利いた針、⼩刻みに配置されたインデックスは精緻な雰囲気を演出する。なお、ケースは830 メカニカルと同様だが、ムーブメントにはCal.9051を搭載。パワーリザーブや調整精度は異なるが、 第2種耐磁時計となる強化耐磁性能を備えている点はCal.0950と同様だ。

 こちらもケースは全てステンレススティール。ブラックとシルバーダイヤルのSSブレスレット仕様と、ローズゴールドカラーを施したSSケースにカーフとウレタンのコンビネーションストラップを合わせた計3モデル展開。

ファースト・インプレッション

 先日公開した記事「ザ・シチズン メカニカル キャリバー0200 最新世代の機械式時計」でも触れているとおり、シチズンは今年、久方ぶりとなる新キャリバーを搭載した機械式の新作を発表した。メカニカル キャリバー0200は高級機械式の代名詞とも言えるフリースプラングテンプを備えたハイエンドな高級機。対する新生シリーズエイトは高級機械式の中でもエントリーラインにあたるモデルといえる。

 エントリーラインといっても、その実力は申し分ない。前述のとおり、Cal.0950もCal.9051も、共に第2種耐磁時計(⽇本⼯業規格の「JISB7024 耐磁携帯時計⼀種類及び性能に規定されたJIS保証⽔準、1万6000A/mをクリアし、磁気に1cmまで近づけても性能を維持することが可能)の条件を満たす耐磁性能を備え、870、830に搭載されるCal.0950は、約50時間のパワーリザーブと平均⽇差−5秒〜+10秒の精度を実現しており、高級機械式を名乗るのに十分なスペックである。

 新しい機械式モデルであるという点も見どころではあるが、どちらかといえば、シリーズエイトが再始動したということの方が個人的には興味深い。

 かつてのシリーズエイトは、その名が示すように、薄型だが立体多層の8体構造ケースと、シンプルでモダンなダイヤルデザインを備えるという共通の特徴があり、着け心地の良さとスマートなスタイリングを楽しむことを目的としたエコ・ドライブ電波時計コレクションだった。そのデザインとスタイルは、高級感があり非常に魅力的で、当時から“機械式モデルがあれば良いのに”と思っていたが、シリーズエイトはあくまでもエコ・ドライブ電波時計のコレクション。その望みが叶うことはなかった。それが、まさか10年以上の年月を経て実現するとは、全く想像もしていなかったのだ。

 外装やダイヤルデザインなどを見ると、831 メカニカルが個人的には好みだ。だが、870、830 メカニカルとは異なり、残念なことにこちらは少しスペック面で数値が劣るCal.9051が採用されている。その分、価格は870、830 メカニカルよりも数万円安く設定されているとはいえ、831 メカニカルのスタイルでCal.0950を搭載して欲しかったというのが筆者の偽らざる本音だ。

 しかしながら、ハイエンドな高級機のメカニカル キャリバー0200と、エントリーラインにあたる新生シリーズエイトを同時に発表するあたり、シチズンが本気で新しい機械式に注力していることが今年の新作から窺い知ることができる。

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基本情報

ブランド: シチズン(Citizen)
モデル名: シリーズエイト(Series 8) 870 メカニカル / 830 メカニカル / 831 メカニカル
型番: 870 メカニカル(NA1004-87E、NA1000-88A、NA1005-17L) / 830 メカニカル(NA1010-84X、NA1015-81Z) / 831 メカニカル(NB6010-81E、NB6010-81A、NB6012-18L)

直径: 40.8mm
厚さ: 10.9mm(870 メカニカル)、11.7mm(870 メカニカル)、10.1mm(870 メカニカル)。全て設計値
ケース素材: ステンレススティール(SS)
文字盤色: 870 メカニカル& 831 メカニカル(ブラック、シルバー、ブルー) / 830 メカニカル(格⼦状のブラックカラーの⾦属ダイヤルと⽩蝶⾙)
インデックス: アプライドバー
夜光: 時・分針とアプライドバーインデックスの外周にスーパールミノバ
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: SS製ブレスレット、サイドプッシュ式クラスプ。NA1005-17Lはブルーのウレタンストラップ、NB6012-18Lはブルーのカーフ×ウレタンストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 0950(870 メカニカル、830 メカニカル) / 9051(831 メカニカル)
機構: 時分表示、センターセコンド、3時位置にデイト表示、秒針停⽌機能
パワーリザーブ: 0950は約50時間、9051は約42時間
巻き上げ方式: ⾃動巻き(⼿巻き機構付き)
振動数: 2万8800振動/時
石数: 24
追加情報: 2種耐磁時計、Cal.0950の平均⽇差は−5〜+10秒、Cal.9051の平均⽇差は−10〜+20秒


価格 & 発売時期

価格: 870 メカニカル(NA1004-87E、NA1000-88A 20万円、NA1005-17L 19万円) / 830 メカニカル(NA1010-84X 18万円、NA1015-81Z 19万円) / 831 メカニカル(12万円)。全て税抜。
発売時期: 2021年8⽉予定
限定: 通常ライン

詳細は、シチズン特設サイトをクリック。