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クイック解説
シチズンが誇る超高精度クォーツムーブメントであるCal.0100は、2018年に同社の創業100周年を記念して発表され、2019年、実際に時計に搭載されて市販された。年差±1秒という驚異的なパフォーマンスをもつこの時計は、当初100本限定で180万円(税抜)、18KWGケースを採用した高級仕様の1モデルと、スーパーチタニウムを用いた80万円(税抜)の2モデルがそれぞれ500本、200本といずれも限定数が設定されていた。
今回発表された第二弾モデルは、SSケースを採用して70万円(税抜)。ケースサイズが37.5から39mmに拡大され(厚みは9.7mmに)、針やインデックスの意匠、ザ・シチズンのイーグルマークに至るまでかなりディテールに変更が加えられている。
ダイヤルカラーは2色で、ブルーとオールドシルバー。この2色でも仕上げが異なっており、ブルーには星のきらめきを連想させるような微細なガラス粉が散りばめられた仕様、シルバーには風格を感じさせるサンレイパターンが放射状に配されている。
針は第一弾モデルからよりシャープに、5面カットのヘールカット形状とされた。最も目立つシグネチャーとして、ザ・シチズンのイーグルマークが6時位置とリューズ、ケースバックに置かれている。
本作は限定モデルではないが、キャリバー0100としてのブランディングはより強固になされており、SSモデルとあって前回よりも手にできる可能性が高いことが期待できるだろう(ちなみに、本機にはシチズンならではの表面硬化技術であるデュラテクトαが施されている)。
ファースト・インプレッション
今回のこのSSケースを採用したキャリバー0100は、この先進クォーツモデルの本格的な市販モデルと言っていいだろう。限定モデルだった第一弾は非常に強い特別感を備えていたが、デザインの面からもクォーツクリスタルというモチーフが際立って表現された、コンセプトモデルに近い時計だったように思う。僕個人としては、第一弾の独特な存在感に惹かれる部分があるが、よりシャープになって時計らしいデザインになった第二弾の方が一般的には好まれるのではないか。
さて、ディテールの変更がケースや文字盤だけにとどまらず、ブレスレットにも施されている。第一弾モデルは細かいコマの7連ブレスだったのが、5連ブレスとなりスポーティな雰囲気となった。好みの問題でもあるが、5連タイプの方が一般的には使いやすい(ロレックスのジュビリーブレスとオイスターブレスレットの違い、と言えば想像しやすいだろうか)
皆さんはこのキャリバー0100第二弾モデルを見てどんな感想を抱いただろうか? 今回デザイン面についての変化を色々とお伝えしたが、つまるところこれは内部に搭載された、世界でも類を見ない高い振動数(一般的なクォーツの256倍)をもつムーブメントが表出したようなものだ。つまり、その超高精度が織りなす1秒を着け手に実感させやすくしているとも言える。
エコ・ドライブ技術により、使い続ける限り(光にさらして発電させる限り)この超高精度を享受できる本機は、究極に手がかからない時計だ。ある意味、機械式時計の対極にあるわけで、全く違った楽しみ方ができる時計と言えるだろう。
キャリバー0100の第一弾モデルについて知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
基本情報
ブランド: シチズン(Citizen)
モデル名: キャリバー0100
型番:AQ6100-56L(ブルー)、AQ6100-56A (オールドシルバー)
直径: 39mm
厚さ: 9.7mm
ケース素材:ステンレススティール(デュラテクトα)
文字盤色: ブルー、オールドシルバー
インデックス: アプライドバー
夜光: なし
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット:ステンレススティールブレスレット
ATカット型水晶振動子内蔵のパーツ。
LIGA工法による三番戻し車。
ムーブメント情報
キャリバー: エコ・ドライブ 0100
機能: 時、分、秒
パワーリザーブ: フル充電時約8ヵ月(パワーセーブ作動時)
振動数: 8.4MHz
石数: 17
クロノメーター認定: なし。だがそれ以上の精度を誇る
追加情報:LIGA工法による特殊な形状のバネと歯車で構成された三番戻し車を搭載
価格・発売時期
価格: 70万円(税抜)
販売時期: 10月14日
限定:シチズン特約店取り扱いモデル
詳細は、シチズン公式サイトへ。
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