trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Editors' Picks Watches & Wonders 2023で発表された8つのビッグなサプライズ

もうW&Wの時計は見尽くしたと思っていたが、このベイビーたちが再び我々を引きつけてくれた。

 先日は、今年のW&WでHODINKEEチームが気に入った時計を9本紹介した。そして今回は、我々を驚かせた時計を紹介しよう。サプライズという言葉の意味は人それぞれだろうが、このリストにはまさか作られるとは思ってもみなかったものから、想像以上に気に入ったものまで、さまざまな作品が並ぶ。絵文字を使ったものから、マペットをデザインに使ったものまで、多彩なバリエーションが揃っている。そのほかにも、さまざまな理由で我々の予想を裏切るものがあった。しかし結局のところ、これらの時計はどれも我々を驚かせ、よろこばせてくれた。それでは、Watches & Wonders 2023で最も驚かされた作品をご紹介しよう。

ADVERTISEMENT
IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ41・トップガン “オセアナ”
IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ41・トップガン “オセアナ”

 オーデマ ピゲ以外にも、ブルーセラミックのモデルを製造しているブランドがある。多くのコレクターがトップガンとロイヤル オークのパーペチュアルカレンダーを比較検討するわけではないだろうが、この視認性に優れるパイロットウォッチはより簡単に入手でき、もっと手ごろな価格で、そして着用感にも優れているはずだ。HODINKEEで散々説明してきたように、私の手首はキャベツ畑から生まれた子供くらいの太さなので、この時計が私の腕にしっくりとなじむことに驚いた。そう、このストラップは、悪名高いウブロのビッグ・バン ジーンズのような色合いをしている。でもそのおかげで、この時計がもっと好きになった。-Nick Marino(ニック・マリノ)

チューダー ブラックベイ 54
 チューダー ブラックベイ 54の着用

 僕はお気に入りの時計記事のほうでは生まれ変わったチューダー ブラックベイを、そしてサプライズウォッチには盾のディテールにこだわって新作ブラックベイ 54を選びました。しかし、ブラックベイ 58の小型版が必要だと誰が考えたでしょう? 僕はもちろん、僕の同僚にも予想していた人はいなかったと思います。ブラックベイ 58の39mmケースは多くの手首にフィットするサイズ感だったので、チューダーが手を加えるとは想像つきませんでした。ですが、僕たちは間違っていたようです。

 直径37mmのブラックベイ 54はより多くのサイズの手首に、ヴィンテージに影響を受けたヒットモデル、チューダー ブラックベイを楽しむ機会を与えてくれるはずです。今作は、チューダー初のダイバーズモデルであるRef.7922から直接インスピレーションを得ています。ケースはブラックベイ 58より小さいだけでなく、ベゼル、リューズ、そしてブラックベイ 58にはない(と思うのですが)T-fitクラスプなど、機能的にも視覚的にも優れたデザインに仕上がっています。僕は約18.4cmの手首でブラックベイ 58のフィット感を楽しんでいましたが、この新作を試してみてブラックベイ 54のルックスがいっそう好きになりました。まったく、驚きです。- ブランドン・メナンシオ(Brandon Menancio)

オリス プロパイロットX キャリバー400 カーミット エディション
オリス プロパイロットX キャリバー400 カーミット エディション

 オリスが最高の時計のひとつであるプロパイロットX キャリバー400にマペットを題材にした新作を出すと聞いたとき、僕はリズ・レモン(編注:アメリカのテレビシリーズ「30 ROCK/サーティー・ロック」に登場する架空の人物)が驚いたときのように目を丸くした。オリスはいい。マペットもいい。しかし、この組み合わせは誰かが望んだものなのだろうか? 僕はそれを理解できず、見なかったことにした。でも実際に手にしてみたら、これがなかなか興味深い。カラーは原色で、これまで時計で見たことのないグリーンだ。カーミット ザ フロッグへのオマージュはさりげなくも小気味よく、そしてチタンによる設計もあり、手首の上でのユニークな存在感と腕時計としての使いやすさを兼ね備えた魅力的なモデルに仕上がっている。できれば実物を見ていただきたい、驚きに満ちた時計だ。- ジェームズ・ステイシー(James Stacey)

ショパール アルパイン イーグル 41 XPS
ショパール アルパイン イーグル 41 XPS

 グリーンダイヤルのショパール アルパイン イーグルを初めて手にしたのは、2022年のことだった。私は36mmのサイズが自分の好みだと思い込んでいたが、ルーセントスティール™製の41mmサイズを腕に装着してみると、アルパイン イーグルのケースとブレスレットデザインに宿るエンジニアリングと人間工学を理解することができた。41mmサイズに固有の、4時30分位置のデイト窓にも思わず見惚れた。そして待ちに待ったWatches & Wonders 2023が開催。マライカ、トニーとともにショパールのブースにいた私の目の前で箱が開けられ、新しいモンテローザピンク(ショパールでは“サーモン”の意味)ダイヤルのアルパイン イーグル 41 XPSが姿を現した。

 41mmのアルパイン イーグルは、さらなる進化を遂げていたのだ。同モデルは、ほかのリュクスなブレスレット一体型のSS製スポーツウォッチのなかにあって、さまざまな意味で価値を発揮してきた。Cal.L.U.C 96.40-Lを搭載し、価格も2万2000ドル以上(日本での税込予価は316万8000円)となったことで、この時計はこれまでとは一線を画すものとなった。今やオートオルロジュリーの一角を担う存在なのだ。日付窓をなくし、秒表示を6時位置のインダイヤルに移動させたのもいい。そのうえ、鷲の虹彩をモチーフにしたダイヤルカラーはまさに圧巻だ。今年も驚かされることは覚悟していたが、ショパールが人気のスポーツモデルと本格的なウォッチメイキングの融合を果たしたことにはまさに不意をつかれた思いだ。実際に見てみると、これが今回の展示会でいちばんのお気に入りなのではないかと思えてきて、困ってしまう。とりあえず、今回はサプライズウォッチということにしておいて、またすぐにでも見に行きたいと思っている。- ダニー・ミルトン(Danny Milton)

ジャガー・ルクルト レベルソ・トリビュート・クロノグラフ
ジャガー・ルクルト レベルソ・トリビュート・クロノグラフ

 私はレベルソはあまり好きではない。いや、ジャガー・ルクルトの今年の新作を見るまでは、レベルソはあまり好きではなかった……、という言い方が正しい 。スモールセコンドを備えた新作のスリムなレベルソもいいが、レベルソ・クロノグラフには本当に驚かされた。ジャガー・ルクルトは1996年に、レベルソ・クロノグラフを初の近代的な一体型クロノグラフとして発表した……、いや、ダトグラフではなく(両モデルともギュンター・ブリュームラインが仕掛け人だ)。今年のレベルソ・トリビュート・クロノグラフは、それに匹敵するほど革命的なモデルだ。同モデルの裏面にはジャガー・ルクルトの新キャリバー860を搭載したクロノグラフが鎮座しており、レトログラード式のミニッツカウンターを備えている。スケルトン仕様なのでムーブメントの動きを見ることができ、特に7時位置のコラムホイールを眺めるのはとても楽しい。SS製で321万2000円(税込)と高価だが、ジャガー・ルクルトはほかのどのメーカーよりもプライスについては頑張ってくれていると思う。- トニー・トレイナ(Tony Traina)

ロレックス “絵文字”デイデイト
ロレックス “絵文字”デイデイト

 ロレックスのこの発表に驚かなかった人は、ひとりもいないだろう。これはジェニファー・クーリッジ(Jennifer Coolidge)が『ホワイト・ロータス(原題:The White Lotus)』で演じたキャラクターがシーズン2の最後で殺されたレベルの驚きだ。

 パレクスポでの騒動ののち、少々落ち着いてからようやく新しい絵文字のデイデイトを精神的に処理することができた。このモデルが与えた衝撃の度合いについては、ほとんどの人が理解できると思う。絵文字と“インスピレーショナルワード”がデイデイトの機能に取って代わるというのは、2022年にバレンシアガがクラッチバッグでレイズのチップスと行ったパロディみたいな感じだ。

 でも、私はこの時計が大好きだ。真面目すぎる世界だからこそ、もっと楽しんでみてはいかがだろうか。次にデイデイトに絵文字を設定できるタイミングが、純粋に楽しみだ。- マライカ・クロフォード(Malaika Crawford)

A.ランゲ&ゾーネ オデュッセウス クロノグラフ
 A.ランゲ&ゾーネ オデュッセウス クロノグラフ

 Watches & WondersのサプライズとしてA.ランゲ&ゾーネのクロノグラフを選ぶのは奇妙な感じがするが、ここはひとつ我慢してもらおう。スティール製で、自動巻きで、スポーティ。2019年以前にこんなものがランゲから出てくるなんて言おうものなら、クレイジーと罵られていたかもしれない。そして2022年10月、私たちはオデュッセウスを手にした。

 ダトグラフ・パーペチュアルの厚みがたった13.5mmであることを考えると、ランゲが厚み14.2mmのSS製スポーツクロノグラフを発表したことは大変驚くべきことである。特にクロノグラフのランニングセコンドを“巻き戻す”動作は、まるで時計のなかで何かが狂って壊れてしまったかのような錯覚を覚えるほどワイルドだ。もちろん、これはランゲらしくない表現だ。時計は正確に時を刻み続けている。その結果、今年発表された時計のなかで、最もクールで驚くべき時計のひとつとなった。- マーク・カウズラリッチ(Mark Kauzlarich)

ブルガリ ホワイトダイアルのオクト ローマ
ブルガリ ホワイトダイアルのオクト ローマ

 私はこれまでオクト ローマを軽視し、より薄型であったり、蛇腹状のモデルを好んできたことを後悔している。ブルガリでこのホワイトダイヤルのオクト ローマを見つけたとき、このモデルにチャンスが巡ってきたと思った。新しいクル・ド・パリの文字盤は以前のモデルよりもやや力強い印象を放っており、実際に腕につけてみることでその真価が実感できる。41mm径という大きさを不思議と感じさせないケース形状、そして従来よりも格段に増した厚みにより、着用感は抜群にいい。この時計を大いに楽しんでいたところにクイックチェンジストラップが発表され、私は完全に魅了された。ラバーストラップを装着しても、時計のイメージは変わらず同じように着用できる。ほかの文字盤の色のほうが部屋にあるストラップの色と相性がいいのだが、私はこれを黒いストラップに付け替えたらどんなにいいだろうとすぐに思った。セルペンティが純粋なファンタジーであるのに対し、オクト ローマは(とても贅沢な)日常を過ごすための完璧なパートナーなのだ。- ノラ・テイラー(Nora Taylor)

Shop This Story

HODINKEE Shopは、ブルガリショパール、オリスの正規販売店です。また、IWC、JLC、ランゲ、ロレックスの中古時計もこちらからご覧いただけます。