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クイック解説
現代のG-SHOCKにおけるフルメタルフラッグシップである、GMW-B5000シリーズに新開発のチタン合金を採用したモデルが登場。このG-SHOCK用に開発されたこのチタン合金は、「TranTixxii®(トランティクシー)」というデザイニングチタンブランドのひとつとして生まれたもので、純チタンの約2倍の硬度を備えている。
「Super-TIX20AFG」という型番が与えられたこの合金は、カシオと日本製鉄との共同開発により6年の歳月が費やされたという。チタン製のG-SHOCKというと、2019年に登場したGMW-B5000TBが思い浮かぶが、決定的な違いはその外観だ。GMW-B5000TBが樹脂製のG-SHOCKを思わせる見た目でマットな質感を採用していたのに対し、今回のGMW-B5000TRではポリッシュとカラフルなIP加工が施されている。
トランティクシーを用いた主な利点はこれで、従来のチタン合金にはなかった硬度をもたせつつ、純チタンでは困難なポリッシュ仕上げを与えることができたのだ。カシオによると、同社の持ち味のひとつである色とりどりのIP処理によって、美しいポリッシュを際立たせることも本作のコンセプトだという。
ファースト・インプレッション
G-SHOCKのレガシーモデルである角型の5000/5600シリーズに、フルメタルモデルという新たなフラッグシップが加わったのは2018年のこと。ステンレススティールケースをまとった初代モデルは、多くのG-SHOCKラバーたちに新鮮な驚きを与えた。何を隠そう僕もそのひとりで、当時入手困難だったGMW-B5000のシルバー色のモデルをなんとか手にした思い出がある。
それからおよそ3年ほどの間で、G-SHOCKは新たな境地へと達した。HODINKEE読者であれば、この時計がもつ耐衝撃への並々ならぬプライドをご存知と思うが、このトランティクシーなしにはG-SHOCK基準のタフさと、GPS電波の受信感度を両立させることが困難だったという。
カラフルな見た目からは着ける人を選ぶ印象を受けるが、この時計はいわゆるコンセプトモデル的な役割をもっていると、僕は思う。チタンの軽量性や耐アレルギー性を備えつつ、カラバリも豊かなG-SHOCKが登場するのはそう遠くない未来のことだろう。
基本情報
ブランド: G-SHOCK
モデル名: GMW-B5000TR
直径: 49.3 × 43.2mm
厚さ: 13mm
ケース素材: チタン合金(TranTixxii®)
文字盤色: LCD液晶
夜光: LEDバックライト
防水性能: 20気圧
ストラップ/ブレスレット:マルチIPカラーが施されたチタンブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: タフソーラー(ソーラー充電システム)
機能: ワールドタイム5本、世界39都市(39タイムゾーン※、サマータイム自動設定機能)+UTC(協定世界時)の時刻情報を内蔵、ホームタイムとの時刻入替機能、ストップウォッチ(1/100秒計測、1秒計測)、24時間計、スプリット付き、タイマー(1秒、最大セット24時間)、時刻アラーム5本、Bluetooth通信、電波受信
パワーリザーブ: パワーセービング状態で約22ヵ月
追加情報:モバイルリンク機能(約300都市+オリジナル都市のワールドタイム設定、自動時刻修正、簡単時計設定、タイム&プレイス、リマインダー、携帯電話探索)、日付表示(月/日表示入替)、曜日表示(英・西・仏・独・伊・露の6カ国語切替)、フルオートカレンダー、12/24時間制表示切替、操作音ON/OFF切替、LEDバックライト(フルオートライト、スーパーイルミネーター、フェードインフェードアウト残照機能、残照時間切替:2秒/4秒)、バッテリー充電警告機能
価格 & 発売時期
価格: 17万5000円(税抜)
発売時期: 4月23日
限定:通常ライン
詳細は、G-SHOCK公式サイトへ。
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