Interview ジョージ・バンフォードはキャラクターウォッチのキングだ

　先日、彼とZoomを通して話す機会をもった。そこで彼は、ニッチな技術へのこだわりや、キャラクターウォッチがなぜ重要なのか、そしてなぜそれがいつも心の中にあるのかを語ってくれた。

　私は80年代に子供時代を過ごしました。キャラクターが大好きで、私はマリオ派で、今はスヌーピーも好きです。テニスラケットとボールが回っているスヌーピーの時計を覚えています。子供のころ、いつも笑顔にしてくれるものでした。

　キャラクターウォッチはシンプルなもので、あなたを表現する時計です。「人と違うことをしたい 」「笑顔になれるものが欲しい 」と言っているようなものです。私は自分の時計を見て、誰も私と同じ時計を持っていないと思いたいのです。

　今日はポパイとの仕事でしたが、最近ではセサミストリートとのコラボもありました。スヌーピーとは定期的にコラボしています。 そして、何かを作るたびに、私はいつも自分自身に問いかけます。「自分がつけてみたいか？　笑顔になれるか？」と。それを見たときに笑顔になれるものでなければなりません。それがキャラクターウォッチだと思います。人を笑顔にするものなのです。

　まさにその通りです。シャネルでも、ココ・シャネルをキャラクターウォッチにしていますよね。とてもクールなことだと思いました。ジェラルド・ジェンタの作品も大好きです。彼は、ゴールドやマザー・オブ・パールといった本格的な素材を使って、ミッキーマウスがゴルフをする姿をダイヤルに描きました。すごくクールだと思いませんか？

　最近でもオーデマ ピゲがブラックパンサーの時計を出しました。絶対に嫌だという人もいれば、絶対に好きだという人もいます。私から見て、新しい層の人々をAPに引きつけたと思います。何か新しいもの、別のものを生み出したのです。

　あるいは、スーパーマリオとタグ・ホイヤーのコラボを見てください。想像もできないことでしたが、あのコネクテッドウォッチでは非常にうまくいきました。これらの開発を見て、誰が何をしているのか、どんなパートナーシップがあるのかを見るのです。

　私はいつもあの頃を、すべてのコラボレーションが始まる前のパンクな時代だと思っています。今日において、当社のバンフォード・ロンドン ポパイ GMTは数分で売り切れますが、当時は何年もかかっていました。過去に行ってきたことはとてもクールでしたが、それに加えて新しい素晴らしいことも起こっていると思っています。

　また、キャラクターウォッチには科学的な側面もあり、我々は徐々に上手くできるようになりました。針のバランスを完璧に取らなければなりません。というのも、文字通り重みのある針を時計の上、つまりムーブメントの上に置くことになるからです。そのためにはバランスを取ること、バランスを正しく取ることが重要です。

　振り返ってみると、こうなるまでには、いくつかのクレイジーなことをしなければなりませんでした。思わず「なぜ？」と思うようなこともあります。しかしそんなときは、「なぜしない？」と考えます。

　わかるようになるまでは、わからないままです。

このインタビューは分かりやすく編集されています。