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Hands-On IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガンにグリーンとホワイトのセラミックモデルが登場

IWCがパントーン社に入隊したことで、異なるパーツをモノトーン仕様で製造することが可能になった。

ハイテクセラミックは、何年経っても新品当時と同じように見えるほど傷つきにくく、色落ちしにくいため時計ケースに用いられる。IWCは、時計製造にセラミックを取り入れた初期のパイオニアのひとつとして数えられる。1980年代半ばに製造された最初のセラミックウォッチ、ホワイトとブラックのダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー以来、IWCはこの素材にこだわり続けている。ダ・ヴィンチはIWCが初めてセラミックを採用したモデルだが、この素材が本格的に使用されたのは1994年のことで、伝説的な(そしてカルト的人気のある)パイロット・ウォッチ Ref.3705である。この時計は、IWCが最近トリビュートしたもので、我々はこの時計と1週間ともに過ごしてみた(記事「A Week On The Wrist: IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705”を1週間レビュー」参照)。

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 今年のWatches & Wonders Genevaで、IWCはセラミックケースとクロノグラフの両方が長く用いられてきたラインであるトップガン・パイロット・クロノグラフの素材に、ふたつの新作を発表。トップガンの文字盤デザインは、1980年代から90年代にかけてポルシェ・デザインと共同でデザインしたチタンモデルのものを多かれ少なかれ踏襲している。IWCは2007年に最初のトップガンを発表し、その後も順調に生産を続けているが、これはアメリカ海軍とのライセンス契約によるものだ。

 グリーンとホワイトのカラフルな新作は、マットなサンドカラーのセラミックケースを採用したパイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “モハーヴェ・デザート”に続く発表となる。

 トップガン“モハーヴェ”で見られたワントーンの外観は、新色のウッドランドとレイク・タホにも踏襲され、それぞれオリーブグリーンとホワイトのセラミックが採用されている。IWCは、色彩の権威であるパントーン社と協力し、IWCの製品に使用されている5つのパントーンカラーを作成。そのなかには、上記の製品名に加え、IWCとHODINKEE のコラボレーションによるマークXVIII パイロットに使用したセラマイズドチタンであるセラタニウム、伝統的なブラックセラミックのケースに使用されているジェットブラックも含まれる。IWCはこのパントーンを用いることで、セラミックケースに合わせたストラップや文字盤などをモノトーンのパーツで統一することが可能になる。

 ウッドランドカラーの場合は、グリーンのラバーストラップにテキスタイルのインレイが施されている。ケースバックとプッシャーはセラタニウム製で、ダークオリーブグリーンのケースとストラップに微妙なブラックのコントラストがある。レイクタホカラーでは、ケースバックはチタン、リューズとプッシャーはSS製。ホワイトのケースとメタルの組み合わせは、シエラネバダ山脈の雪山をイメージしたクールで氷のような見た目だ。ウッドランドは、北カリフォルニアから太平洋岸北西部、カナダ国境にかけて広がる広大な緑地にちなんで名づけられた。

 これらの新作の色彩は豊かだ。モハーヴェ・デザートで初採用されたモノクロームの個性は、ダークオリーブグリーンとホワイトセラミックの両バリエーションでもうまく調和している。これまでIWCは、主にその技術的特性(主に耐傷性)のためにセラミックを採用してきたが、これらのモデルではセラミック素材の技術的メリットはそのままに、よりスタイルにこだわったものとなった。どちらのモデルも44.5mm x 15.7mmと大型で、46時間のパワーリザーブを備えたIWCの自社製キャリバー69380を搭載する。ムーブメントの振動数は2万8800振動/時。クローズドケーバックであるうえ、IWCが磁気対策として採用する軟鉄製インナーケースで覆われているため、ムーブメントを見ることは叶わない。それぞれ1000本の限定生産となっている。

 手首に乗せると、45mm近いサイズをまったく感じないのだが、それはセラミックの影響かもしれない。計器のような日付表示と大型の夜光針・夜光マーカーで視認性も抜群である。高い様式美を追求しながらも技術的優位を少しも犠牲にしない、クールで楽しい時計だと言える。

IWC ウッドランド&レイクタホ・クロノグラフは、それぞれグリーンとホワイトのセラミック製で、1000本の数量限定生産。それぞれ128万5000円(税込)。その他、詳細はIWC公式サイトへ。

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