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Hands-On IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン 「モハーヴェ・デザート」

セラミック製のサンドカラーが、ミリタリー調のトップガン限定クロノグラフのいい味を引き出している。

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2019年のSIHHで、IWCはパイロット・ウォッチの新たな「飛行艦隊」を発表したが、中でもパイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「モハーヴェ・デザート」が最も注目を集めたモデルとして挙げうるだろう。温かみのあるサンドカラーのセラミック製ケースに収まるこのトップガンは、アメリカ海軍チャイナレイク武器センターと、その地域の名高いカリフォルニア州モハーヴェ砂漠のドラマチックな風景を思わせる色調をブレンドした限定モデルである。

本機は、ダークブラウンの文字盤、ベージュ色のインデックス、44.5mmのケースサイズ(厚み15.7mm)などが独特のミリタリー調の風合いを醸しており、米軍のデザート仕様装備のひとつでもあるかのようだ。時計全体をまとめるのはテーパードがかったベージュの布製ストラップで、Dバックルと、レザーの裏張りがついている。(この記事はプロトタイプモデルをもとに書かれたもので、市販品ではラバー裏張りになっている)着け心地が良くケースと文字盤とが良くマッチしたストラップだが、パイロット・ウォッチのほとんどがそうであるように、モハーヴェの限定版は、NATOを着けると良く映えるだろうなと思う。

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IWCの新型パイロットウォッチの多くと同様、本機は、IWC自社製69000シリーズのクロノグラフムーブメントを採用。搭載するキャリバー69380は、12時、6時、9時位置にサブダイヤルが配置されており、3時には曜日・日付が表示される。振動数4Hzの自動巻きで、46時間のパワーリザーブを持つ。クロノグラフ機能は最大12時間の測定が可能。ムーブメント全体は耐磁性を持つ軟鉄製インナーケースに覆われてれており、その上さらにチタン製のケースバックがある。ダイヤル側に両面反射防止加工を施したドーム型サファイアガラスが採用されている(急激な気圧変化への耐性も持つため、“やんちゃなパイロット”にふさわしい)。

これだけの大きさながら(確かに僕の手首には大き過ぎるほどだ)モハーヴェは、軽量かつ堅牢な時計だ。この二つの要素は、間違いなくセラミックケースがもたらすものである。文字盤の視認性は秀逸で、個人的には新型41mmクロノグラフの着けやすさを好む一方で、モハーヴェが手首に収まるその姿は、実に気に入っている。タフながらも、ある種の温かみがあり、「フルブラック」加工のようにやり過ぎにもならず、迷彩柄や文字盤にプリントされたシンボルのようなダサさもなく、丁度いい具合にミリタリー調の美学を追求している。

限定500本、価格116万5000円(税抜)のパイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン「モハーヴェ・デザート」は、IWCと軍用パイロットウォッチとの繋がりを現代に引き継ぐものだといえる。オメガ、ゼニスや、あるいは同社のセラミック製クロノグラフに比べてそれほど高くない本機は、その際立つスタイル、信頼性の高い自社製クロノグラフムーブメント、そして手首につけた時の圧倒的な存在感までを兼ね備える、おすすめしたい一本だ。

さらなる詳細についてはIWC公式サイトへ。

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