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クイック解説
先週、H.モーザーはエンデバー・センターセコンド・コンセプト X seconde/seconde/を発表した。これは、時針にピクセル状の消しゴムを使用することで、実にミニマルなデザインを実現した時計だ。このミニマルなアプローチは、1回限りのものではなく、今後の展開を示すものでもある。エンデバーの最新作エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイは、このテーマを継承している。このモデルには、その名の通り、タイガーアイ(微結晶クォーツの一種)を使用した、印象的な2つのダイヤルバリエーションがある。
ファースト・インプレッション
エンデバー・センターセコンド・コンセプト X seconde/seconde/と同じエンデバーコレクションだが、タイガーアイ はミニマルなスタイルに全く異なるアプローチをしており、さらに従来通りの時針を備えている。ピクセル化はされていない。
このタイガーアイモデルには、動物の名前をさらに発展させた2つのダイヤルバリエーションがある。ブルーのダイヤルはファルコンアイと呼ばれている。この色は、クロシドライトとシリカの繊維状構造に由来するとのこと。レッドダイヤルモデルはオックスアイと呼ばれている。ファルコンアイは18Kホワイトゴールド、オックスアイは18Kレッドゴールドで、いずれも直径40mmだ。
また、この石にはちょっとした歴史的な意味もある。伝説によれば、ローマ帝国の兵士たちはタイガーアイの石を首から下げて戦いに備えていたと言い、中世では悪霊を追い払うために使われていた。スイスチーズでできた時計を世に送り出したH.モーザーにとって、この石は退屈を防ぐものであり、ダイヤルデザインにおいても新たな一歩を踏み出したと言えるでしょう。
H.モーザーのCEOであるエドゥアルド・メイラン氏は、HODINKEEとの最近インタビューで、この時計のインスピレーションについて語った。新しいダイヤルについて(H.モーザーはフュメダイヤルで知られているにもかかわらず)、今回のリリースではフュメから離れているが、彼は次のように述べている。「私たちは、どこから来たのかを忘れずに前進し続ける必要があります。タイガーアイはその良い例です」彼はさらに「ロゴもインデックスもないため、ダイヤルの美しさを存分に味わうことができます」と続けた。
これは、その深さやさまざまな照明条件でどのように機能するかを確認するために、間違いなく実機で評価する必要がある種類ダイヤルだ。また、このモデルはブランドの新しいトゥールビヨンウォッチコレクションを象徴するものだ。スケルトナイズされたブリッジを備えたトゥールビヨンは針のちょうど下、6時位置に配置されている。
本機に搭載されているムーブメントは、キャリバーHMC 804だ。このムーブメントは、ダブルフラットヒゲゼンマイ(ダブルヘアスプリング)を採用した自動巻きマニュファクチュールムーブメントで、摩擦を減らして精度を向上させています。
新作のエンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイは、各バリエーション50本の限定生産で、1年間に20本しか製造されない。これは、規則的な平行線をもつ石の調達が困難であることに加え、ダイヤル製作が複雑であることが理由だ。ダイヤルは実際の石から作られるため、全ての作品が唯一無二のものとなる。もちろん、価格もそれに見合ったものになるだろう。
基本情報
ブランド: H.モーザー(H. Moser & Cie)
モデル名: エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ(Endeavour Tourbillon Concept Tiger's Eye)
型番: 1804-0222(ファルコンアイダイヤル)、1804-0401(オックスアイダイヤル)
直径: 40mm
厚さ: 11.2mm
ケース素材: 18KRGまたは、18KWG
文字盤色: レッドまたはブルーのタイガーアイ
インデックス: なし
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: 手縫いのブラウンまたはブルーアリゲーターレザーストラップ、 H.モーザーのロゴが刻印された18KRGまたは18KWGのフォールディング バックル
ムーブメント情報
キャリバー: HMC 804
機能: 時、分、トゥールビヨン
直径: 32mm
厚さ: 5.5mm
パワーリザーブ: 約3日間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 28
追加情報: 6時位置のミニッツ フライング トゥールビヨンにスケルトン加工ブリッジ
価格・発売時期
価格: 各924万円(税込)
販売時期: 発売中
限定: 各世界限定50本。年間約20本の時計を製造予定
詳細はH.モーザー公式サイトへ。
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