Introducing エルメス　女性向けスポーツウォッチ “エルメス カット”をローンチ

Hero Image: ©Joël Von Allmen

　ケースシェイプは“メンズ”のH08よりも丸みを帯びていてソフトな印象だ。ブラッシュサテン仕上げとポリッシュ仕上げの両方を備えた、クリーンな幾何学デザインである。シンプルかつ控えめでバランスがとれていて、まさにエルメスらしい意匠を持つ。リューズは1時30分に位置し、リューズトップはラッカー塗りまたはHの刻印があしらわれている。そしてダイヤモンドモデルの場合は、さらにベゼルに56個のダイヤモンドがセットされている。シルバーを基調とした文字盤は、エルメスウォッチの最も特徴的な部分と言えるだろう。タイポグラフィは、H08とは異なる独特のグラフィックであり、エルメス　カットコレクションを独自のデザイン言語体系のなかに位置付けている。SSモデルの秒針には、グレーとオレンジがアクセントのミニッツトラックをスイープ運針するエルメスオレンジの夜光塗料を塗布。一方ツートンモデルの文字盤はやや落ち着いた印象で、オレンジのアクセントはない。

　裏はサファイア製シースルーバックで、そこからH模様を刻むローターを装備したエルメス製Cal.H1912を見ることができる。約50時間のパワーリザーブを確保し、防水性は100mだ。エルメス カットには一体型の金属ブレスレットがセットされているが、クイックチェンジ機能を用いればラバーストラップへと容易に交換することができる。ラバーストラップはホワイト、オレンジ、グリ・ペルル（淡いグレー）、グリ・エタン（ブラウン）、グリシーヌ（淡いピンク）、ヴェール・クリケ（グリーン）、ブルー・ジーン（ブルー）、カピュシーヌ（オレンジレッド）の8色から選択可能だ。

　ではなぜ単純にH08を小さくしないのだろうか？　実際、Slackで同僚にその質問をされたとき、私はぶっきらぼうにこう答えた。“H08を身につけている女性なんていないよ”。私の回答は少し生意気だったかもしれないが、エルメスの時計デザインチームはそのような反応を予測していたのかもしれない。それゆえにエルメス カットがリリースされたのだ。これはエレガントななかにもスポーティさがある。攻撃的なシルエットはなく、スリムでつけやすい。大きなタンカラーのバーキンを持ちながらも、ホワイトジーンズにセーター、ローファーといったリラックスしたスタイルとも相性がいい女性にぴったりだ。Hウォッチよりも堅苦しくなく、ドゥブルトゥールのケープコッドよりも“ファッション性”が低い。その中間に位置する、完璧な存在なのだ。

ブランド: エルメス（Hermès）
モデル名: エルメス カット（Hermès Cut）
型番: W403206WW00（SS、オレンジストラップ）、W403208WW00（SS、ホワイトストラップ）、W403190WW00（SSブレス）、W403249WW00（SS×PG、ブレス）、W403269WW00（ダイヤモンドベゼル、SS×PG）

直径: 36mm
厚さ: 10.13mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: シルバーオパライン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 10気圧防水
ストラップ/ブレスレット: 交換可能なSSブレスレットまたはラバーストラップ（ホワイト、オレンジのほかグリ・ペルル、グリ・エタン、グリシーヌ、ヴェール・クリケ、ブルー・ジーン、カピュシーヌが別売りで展開）

キャリバー: マニュファクチュールCal.H1912
機能: 時・分・センターセコンド
直径: 23.9mm
厚さ: 3.7mm
パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 28

価格: SS 、ラバーストラップは93万8300円、SSブレスは102万4100円、SS×PG 、ラバーストラップは138万6000円、SS xダイヤモンドベゼル、ラバーストラップは181万7200円（すべて税込）
発売時期: 2024年4月9日

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