Introducing セイコー プレザージュ Sharp Edged GMT (編集部撮り下ろし)

　セイコー プレザージュのシャープエッジドGMTの新作には、既視感を覚えるかもしれない。前にもあったような気がする？

　技術的に、機械的に、そして予算的にグランドセイコーのスポーティなトラベルウォッチとは異なるが、セイコー プレザージュラインのシャープエッジド GMTは、昨年発表されたスプリングドライブ GMTに似たようなデザインの雰囲気だ。私は、SBGE257、SBGE255、およびSBGE253だけでなく、限定版SBGE263イーグルのことを言っている。いくつかの色は正確に同じではないし、我々はクラフトマンシップとかとは全く別の話をしている - 比較するのは不適切かもしれないが、約10フィート離れたところから、私は 'dead ringers'と呼んでしまうだろう。新しいプレザージュは、6時位置にスモールセコンドを備えた日本の伝統的な "麻の葉 "のパターンを施したテクスチャのあるダイヤルが特徴だ。

　プレザージュGMTの新モデルには、数年前から存在するGMTムーブメントが搭載されているが、6R64に注目したのは今回が初めてだ。本機は単なる読み取り用GMTではなく本格的なトラベルウォッチとして、ローカルアワーを独立して設定することが可能だ。リューズを引き、ローカルアワーの針を自分のタイムゾーンに移動させれば、その場で設定が完了。現地時間を設定している間、秒針は動き続ける。ダイヤルは、グランドセイコーの古典的なスポーツデザインのそれらを心に宿す明るい数字と針を採用している。

　これらの見栄えの良いGMTは、グランドセイコーの高級コレクターの間で揉まれてきた美学とプロポーション、そしてカラーリングアプローチをしながら民主的な価格の時計となっている。5月には販売が開始され、14万5000円（税抜）の予定。本機の構成要素を考えると、良い取引のような気がする。

 "シャープエッジ"というと、違和感を覚えるかもしれないが、その名の通り、このシリーズはどの角度から見ても光を反射するフラットな面とシャープな角を備えることから名付けられた。また、垂直方向のヘアラインとポリッシュ仕上げは、グランドセイコー自慢のザラツ研磨を彷彿とさせる。セイコーは、これらの高度に仕上げられた表面には、傷から守る保護コーティングが施されていると説明する。これは非常に良いことで、時計の洗練された外観にも関わらず、スポーツウォッチのように使いたいと思わせるものである。本機は10気圧防水を備える上、夏に適したブレスレットも付属している - 5月に発売されるのは本当にちょうどいい。

　シャープエッジ GMTには4つの主要なダイヤルバリエーションがあり、セイコーによって定義された和名が付く。藍鉄、常盤、檜皮色および墨色。緑の文字盤は特に色が濃くなっている。5つめのバージョンは、セイコー140周年記念モデルの一部であり、薄いブルーと白で彩色された3500本限定だ。これは、限定モデルでありがちだが、セイコーは明らかにアニバーサリーエディションを含むこのラインの全ての時計のリアルな需要を捉えている。

ブランド: セイコー プレザージュ（Seiko Presage）
モデル名: プレステージライン Sharp Edged Series
型番: SARF005、SARF001、SARF003、SARF009、SARF007

直径: 42.2mm
厚さ: 13.7mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: 青、緑、黒、茶、白
インデックス: アプライド
夜光: ルミブライト
防水性能: 日常生活用強化防水（10気圧）
ストラップ/ブレスレット: スティールブレスレット

キャリバー: 6R64
機能: 時、分、秒、日付（サブダイヤル）、パワーリザーブ
パワーリザーブ: 約45時間
巻き上げ方式: 自動巻き（手巻き付き）
振動数: 2万8800振動/時
石数: 29

価格: 14万5000円（税抜）
発売時期: 5月14日（金）、SARF007のみ5月28日（金）
限定:  SARF007のみ3500本

詳細はセイコー公式サイトへ。

Photographs: ティファニー・ウェイド（Tiffany Wade）