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クイック解説
2024年12月に発売されたセイコー 5スポーツ SKXシリーズ レディスコレクションは、スポーティスタイル(デイデイト表示ならびに4時位置のリューズ配置はSKXシリーズの伝統だ)を継承しつつ、より小振りで洗練されたデザインが特徴だ。ケースは直径28mm、厚さ11.2mm、ラグからラグまで33.1mmというコンパクトなサイズで、手首の細い人にも快適にフィットする大きさである。
同コレクションはダイヤル違いでライトブルー、ピンク、グリーン、ダークブルー、そしてゴールドカラーをアクセントにしたコンビモデル(ホワイトダイヤル)の全5種類のバリエーションを用意。これだけのカラーバリエーションがあれば、それぞれのスタイルに合わせた選択ができるだろう。
ムーブメントには自動巻きのCal.2R06を採用し、パワーリザーブは約40時間。振動数は1時間あたり2万1600振動/時で、日常使用に適した安定した動作を実現している。精度は日差+25秒~-15秒で、普段使いの範囲内で十分な性能だ。さらに日付と曜日表示機能も搭載し、実用性に優れたムーブメントだ。ブレスレットはわずかにテーパーがかかった3連のステンレススティール製で、ボタンひとつでクラスプが展開できる3つ折れ方式を採用している。価格はコンビが4万9500円、それ以外が4万2900円(ともに税込)だ。
ファースト・インプレッション
ついに出た! そう感じずにはいられなかった。3針で30mmを切るサイズの自動巻きモデルなんて、探しても本当にわずかだ。30mmを切る機械式時計には、小型のケースに機械式ムーブメントを収めるには、設計面での工夫が求められるため、こうした時計は非常に希少だ。だからこそセイコーがこの壁を越えて、28mm径で自動巻きのSKXシリーズを展開してくれたことに心から感謝している。
展示会で少しだけ実機を見る機会があったのだが、手に取って腕にのせた瞬間、これだと思った。28mmというケースサイズは、私の細い手首にも驚くほどしなやかに沿ってくれた。
ただ気になる点もある。ひとつはブレスレットの調節だ。30mmを切るケースサイズなら細腕の女性ユーザーも視野に入れているはず。それならば、ブレスレットも極限まで短く調整できる仕様であって欲しいと願う。この点は、もう一度じっくりと実機を見て確認したいと思う。
もうひとつはリューズの位置だ。SKXシリーズにとって4時位置のリューズは伝統的なデザイン要素だが、正直なところネイルをしているとリューズが操作しづらいことがある。過去に4時位置リューズの時計でうまく引き出せなかった経験があるので、このモデルではどうなのかしっかり確かめたいところだ。
とはいえ、こうした小さな懸念は、この時計の魅力を前にすると本当に些細なことに思える。セイコー 5スポーツにおいて、これまで最小だったケース径は36.4mm。それが28mmというコンパクトなサイズで登場したことは、細腕の女性ユーザーにとってまさに待ち望んでいたニュースだ。これまで細い手首に合う機械式時計なんてない、と諦めていたすべての人に、この時計は最適だよ! と声を大にして伝えたい。
個人的にはグリーンカラーが大好きなので、グリーンダイヤルのモデルを購入しようと思う。とくに落ち着いた深緑のような色合いが気に入った。そして手に入れたら、改めてじっくりとレビューをお届けしよう。
基本情報
ブランド: セイコー 5スポーツ(Seiko 5 sports)
モデル名: SKXシリーズ(SKX Series)
型番: SRRA001(ライトブルー)/SRRA003(カッパーピンク)/SRRA005(グリーン)/SRRA007(ダークブルー)/SRRA002(コンビ、ホワイトダイヤル)
直径: 28mm
厚さ: 11.2mm
ラグからラグまで: 33.1mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ライトブルー/カッパーピンク/グリーン/ダークブルー/ホワイト
インデックス: アプライド
夜光: あり、ルミブライト
防水性能: 10気圧防水
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティールブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: 2R06
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付・曜日表示
パワーリザーブ: 約40時間
巻き上げ方式: 自動巻き
石数: 21
価格 & 発売時期
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