Introducing ノモス グラスヒュッテ　独自の個性が光る3つの新しいブラック オリオン ウォッチ

　オリオンはモデルごとに差別化できることがあまりないシンプルな時計に見えるかもしれないが、ノモスは3つの異なるサイズにおいて、いくつか細かなアップデートを施した。まず、黒い亜鉛メッキの文字盤は、窪んだスモールセコンドがないためにスリム化していることがわかる。またスモールセコンドは、文字盤のほかの部分と同じ高さに位置し、すっきりしたデザインとなった。このクリーンさは36mmと38.5mm（39と呼ぶ）の日付なしモデルにも受け継がれ、約43時間のパワーリザーブを備えたDUW 3001ムーブメントを搭載している。なお41mmバージョンでは、ゴールドフォントで色を合わせた日付が3時位置に表示される。

　ゴールドといえば、それぞれの時計には独自の温かみのあるタッチが施されているが、その方法は各モデル異なる。36mmモデルではアプライドインデックスと“neomatik”フォントがゴールドで統一され、39mmモデルの場合は“neomatik”フォントと6時位置にある小さいマーカーのみがゴールドで統一されている。41mmも39mmと同様で、それに加えてゴールドの針と前述した日付表示が付いている。すべての時計はSS製（厚さ8.5～9.4mm）のケースに入っており、ブラックカラーのホーウィン社製シェルコードバンストラップが付属。価格はサイズによって異なり、小径から50万6000円、53万3500円、59万円（すべて税込）だ。

　今回の時計は、ノモスのスウィングシステム脱進機を搭載した堅牢なキャリバー（DUW 3001とDUW 6101）のおかげで、この価格の自動巻きムーブメントとしては比較的薄い厚さを実現した（小径から8.4mm、8.7mm、9.4mmだ）。ドレッシーなシチュエーションに最適である。価格はチューダーの領域に入りつつあるので、少し高いと感じる人もいるかもしれないが、ノモスのデザイン、ウォッチメイキング、そしてシースルーバックから見える素敵な仕上がりには、それだけの価値があると思う。大規模なアップグレードではないものの、ケースの防水性能が30mから50mにアップ。防滴性能から、“防滴性能プラス”と呼ぶにふさわしいスペックへと進化した。

　通常、私は窪んだスタイルのサブダイヤルのファンだが、スモールセコンドがないよりはあったほうがいい。例えば、美しさの観点からはサクソニア・フラッハよりも、ランゲ 1815のほうがずっと好きだ。ただこのフラットダイヤルだと、ノモスの厳格なまでのバウハウスデザインと調和しており、以前のリリースよりも優れていると感じる。私の唯一の批判は、各モデルのゴールドタッチがミックス＆マッチしたことで、異なるサイズのケースで好みの組み合わせを求める顧客が少数でてくるということだ。36mmのケースでゴールドの針を手に入れたい場合は？　そうなると、率直に言って、目の前にある堅実な選択肢のなかから決めなければならなくなるだろう。

ブランド: ノモス グラスヒュッテ（Nomos Glashütte）
モデル名: オリオン・ネオマティック・ニューブラック（Orion Neomatik New Black）
型番: 396（36.4mm）、346（38.5mm）、366（41mm）

直径: 36.4mm（396）、38.5mm（346）、41mm（366）
厚さ: 8.5mm（396）、8.7mm（346）、9.4mm（366）
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック亜鉛メッキ
インデックス: アプライドとプリント（SSまたはゴールド）
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブラックホーウィン社製シェルコードバン

キャリバー: DUW 3001（36.4mmと38.5mm）、DUW 6101（41mm）
機能: 時・分・スモールセコンド（41mmのみ日付表示付き）
直径: 28.8mm（DUW 3001）、35.2mm（DUW 6101）
厚さ: 3.2mm（DUW3001）、3.6mm（DUW6101）
パワーリザーブ: 約43時間（DUW 3001）、約42時間（DUW 6101）
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時（DUW 3001）、2万8800振動/時（DUW 6101）
石数: 27
クロノメーター: なし

価格: 36.4mmは50万6000円、38.5mmは53万3500円、41mmは59万円（すべて税込）
発売時期: すぐに（日本での店頭販売は未定）
限定: なし

詳しくはこちらをご覧ください。