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Introducing IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “キャプテンブルー”&“オレンジストーム”

Tモール限定だったふたつの特別なパイロット・ウォッチ・クロノグラフが、今なら日本の公式Eブティックでも購入が可能だ。

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クイック解説

 IWCに限ったことではないが、ブランドの公式サイトは定期的にチェックしておくことをおすすめしたい。なぜか? 大々的には発表しないが、こっそりと新作や限定モデルの情報公開を行うことがあるからだ。本稿で取り上げるパイロット・ウォッチ・クロノグラフも、まさにそんなモデルである。

 “キャプテン・ブルー(IW377729)”、そして“オレンジ・ストーム(IW377730)”と呼ばれているふたつのパイロット・ウォッチ・クロノグラフ。どちらも正式名称ではなく、IWCによる一種の通称のようなもので、これらは2020年、Tモール(アリババ傘下のEコマースプラットフォーム)にIWCのオフィシャルEブティックがオープンしたことを記念して、Tモールで先行発売されたモデルだ。初めに“キャプテン・ブルー”が、次に“オレンジ・ストーム”がリリースされたが、ともに日本には今年になって初めて入荷し、1月から販売を開始している。

 どちらもパイロット・ウォッチ・クロノグラフの定番である43mmモデルをベースとしており、スペック面での違いはない。ムーブメントにはエボーシュをベースにIWCで徹底的にファインチューニングされたCal.79320を搭載。ケースはねじ込み式リューズと裏蓋により、6気圧防水が確保されている。異なるのはダイヤルのカラーリングとストラップ、そしてEブティック限定モデルであるということだ。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “キャプテン・ブルー”

 真っ青な空をイメージしたブルーのダイヤルと白い雲を思わせるインデックスはコントラストがよく効き、オレンジのクロノグラフ秒針とスモールセコンド針がアクセントを添える。定番モデルでは、カーフレザーストラップを合わせる(ブレスレット仕様もある)が、“キャプテン・ブルー”ではそのカラーリングに合わせて、ブルーのファブリックストラップ(裏地はカーフ)を採用。また、定番ではケースバック中央に飛行機のモチーフがあしらわれているが、本作では飛行機のモチーフはなく、さっぱりとしている。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “オレンジ・ストーム”

 そしてもうひとつ。“オレンジ・ストーム”は、力強く砂を舞い上げて突き進む砂嵐をイメージしたバリエーションだ。落ち着いたブラックダイヤルに、発光するオレンジカラーのビビッドなコンビネーションがダイヤル上で鮮やかなコントラストを描く。こちらはカーキグリーンのファブリックストラップ(裏地はカーフ)を採用。“キャプテン・ブルー”と同様、ケースバック中央に飛行機のモチーフは見当たらない。

 どちらも価格は78万6500円(税込)。ともにリアル店舗で販売はされず、限られた本数がIWCの公式Eブティックでのみ購入することができる。

ファースト・インプレッション

 正直に話すと、最初はどちらの時計にもそれほど心を引かれなかった。時計としては定番モデルをベースとした、よくあるカラーバリエーションだ。実際につけてみたわけではないので、あまりネガティブなことは言いたくないが、43mmというケースサイズも筆者の好みからすると少し大きいところが気になった。では、本機で見るべきところはどこだろう? そこで注目したのが、搭載ムーブメントだった。

 パイロット・ウォッチ・クロノグラフに搭載されているCal.79320は、ETA 7750をベースにした自動巻きクロノグラフだ。さまざまなブランドが古くから採用するクロノグラフムーブメントの名作である。それこそIWCでも多くのモデルに見られ、その第一世代となるCal.790は1980年代から使用されていた。「なんだ、7750ベースのありふれたものか」と侮ってはいけない。同ブランドが使用する7750ベースのクロノグラフは外部から調達したものをそのまま使用しているわけではなく、自社でチューンナップを施した上で各モデルに搭載されてきたのだ。古くは1991〜93年ごろに使用されていたCal.7901から早くも自社でアッセンブリが行われるようになったと言われ、1998年に登場(1996年説もあり。2004、2005年まで採用)したCal.7922ではETAのトップグレードのものをベースに、精度の精密な微調整が可能なトリオビス緩急針に変更して使用した。このような改良を施すのはIWCを含めてごくわずかのブランドしかない。

 Cal.79320は前述のCal.7922の後継ムーブメントで、登場は2005年(2003年説もあり)から。Cal.7922との違いは仕上げが金メッキからロジウムメッキへと変更された点だ。パイロット・ウォッチ・クロノグラフに関して言うと、2006〜2012年にかけて製造されたIW3717シリーズに使用され、2012年から製造されている現行のIW3777シリーズ(現行のものは、2016年にデザインが変更された後継機となる)でも採用されている。

 ここで注目したいのが、Cal.79320の扱いである。Cal.79320は、かつてポルトギーゼ・クロノグラフにも使用されていた(正確に言うと、ポルトギーゼ・クロノグラフが採用したのはCal.79320ベースのCal.79350)が、2020年(正確には2019年末)に自社製のCal.69355を搭載した現行コレクションが登場すると、エボーシュベースのポルトギーゼ・クロノグラフは翌年にディスコンになっているという点だ。

 昨年のことだ。時計好きなら覚えているだろう。パイロット・ウォッチ・クロノグラフも昨年、自社製ムーブメント(Cal.69385)を搭載した41mmモデルがコレクションに加わっているのだ。ポルトギーゼ・クロノグラフは新旧とも同サイズ、片やパイロット・ウォッチ・クロノグラフは43mmと41mmというサイズの差があり多少状況は異なるが、外見上はほとんど同じなのだ。わずかにサイズが違うだけのモデルがこのまま併売されていくのだろうか? これはあくまでも筆者の予想に過ぎないが、43mmのパイロット・ウォッチ・クロノグラフは近々ディスコンとなるのではないかと思っている。 そう考えるに至った理由はもうひとつある。

 上の画像を見て欲しい。IWC公式サイトのキャプチャー画像だが、赤い線を引いた部分だ。コレクションにおける定番中の定番にも関わらず「在庫が限られています」とある。実はパイロット・ウォッチ・クロノグラフでCal.79320を搭載するのは、上のレザーストラップ仕様のIW377709とブレスレット仕様のIW377710、“アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ”のIW377713、“プティ・プランス”のIW377714(レザーストラップ)、IW377717(ブレスレット)の5バリエーションだ。しかも、このすべてでこのように表記されているのである。本稿で紹介している2モデルは、さすがに販売開始からまだそれほど日が経っていないためこの表記は見当たらないが、聞くところによると、“キャプテン・ブルー”も“オレンジ・ストーム”も日本への入荷は10本ほどに留まる見込みらしい。本稿で紹介した2本はもちろん、定番モデルも実は数が少ないようなのだ。

 日本の広報担当者に話を聞く限り、今のところは43mmのクラシックモデルも引き続き販売されるとのことなのでひと安心だが、やはり一抹の不安は拭えない。2本のスペシャルエディションに加え、定番の5バリエーションも選択できる今は、もしかしたらCal.79320を搭載したパイロット・ウォッチ・クロノグラフの購入を検討するに最もいいタイミングなのかもしれない。

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基本情報

ブランド: IWC(アイ・ダブリュー・シー)
モデル名: パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “キャプテン・ブルー”(IW377729)、“オレンジ・ストーム”(IW377730)
型番: IW377729(ホワイトインデックス×ブルーダイヤル)、IW377730(オレンジインデックス×ブラックダイヤル)

直径: 43mm
厚さ: 15.4mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブルー(IW377729)、ブラック(IW377730)
インデックス: ホワイト(IW377729)、オレンジ(IW377730)
夜光: あり
防水性能: 6気圧
ストラップ/ブレスレット: ブルー(IW377729)、カーキグリーン(IW377730)のファブリックストラップ(裏地はともにカーフ)
追加情報: 耐磁性軟鉄製インナーケース、ねじ込み式リューズ、気圧低下による変形から保護するサファイアクリスタル風防


ムーブメント情報

キャリバー: 79320
機能: 時・分表示、スモールセコンド(9時位置)、クロノグラフ(12時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計)、曜日・日付表示(3時位置)、ハック機能、
パワーリザーブ: 44時間パワーリザーブ
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25
追加情報: コート・ド・ジュネーブ装飾、ペルラージュ装飾


価格 & 発売時期

価格: ともに78万6500円(税込)
発売時期: Eブティックでのみ発売中。
限定: あり。Eブティック限定。

詳細は、IWC公式サイトをクリック。