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Introducing ローラン・フェリエ クラシック オリジン グリーン 2020年新作

世界限定30本。ウェブサイトでのみ販売される希少なリミテッドエディション。

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クイック解説

 ローラン・フェリエから、新作となるクラシック オリジン グリーンが発表された。ブランドの原点ともいえるモデルを新解釈した本作は、ジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)で賞を受賞したガレ クラシックと同様、丸くなった小石のような滑らかなラウンドシェイプの“クラシック”ケースを採用したモデルで、先行して発表されているクラシック オリジン オパラインのバリエーションモデルである。

 クラシック オリジン オパラインは、創業10周年を記念したアニバーサリーモデルであったが、同じくクラシックケースを採用した本作は、新たにアトリエ シリーズとして分類され、さらに30本のリミテッドエディションとして制作された。直径40mmのクラシックケースは、ファーストモデルのクラシック トゥールビヨン ダブルスパイラルと同様の滑らかな曲線を描く一方で、素材にグレード5のチタン(TI)を採用し、よりモダンな雰囲気を醸している(クラシック トゥールビヨン ダブルスパイラルはゴールドケースであった)。

 スレートグレーのアワートラックには、鮮やかなイエローの数字でアクセントが加えられ、さらにシャープなイエローの目盛で縁取られた6時位置のスモールセコンドがスポーティな印象を与える。ケースはTI製だが、時・分針、そしてスモールセコンドに3本の針は、すべて18Kホワイトゴールド製となっている。

 また、トランスパレントバックから見ることのできる手巻きムーブメント、Cal.LF 116.01はフリースプラングテンプとブレゲヒゲゼンマイを採用。また、ブランドの特徴の1つともなっているロングブレード・ラチェット装置を組み込んだ手巻機構(写真左部、一番大きなプレートのエッジに沿うように置かれた棒状の金属パーツ)を採用。これが、巻き上げの際にカチカチと繊細な音がと心地よい感触をもたらすよう設計されている。

 なお、本作はローラン・フェリエの工房で30本のみ限定生産され、ウェブサイトを通じてユーザーに直接販売される。価格は、先日紹介したクラシック オリジン オパライン同様、360万円(税抜)だ。

ファースト・インプレッション

 本作最大の特徴は、中央の透明感のある淡いグリーンから外縁に向かって深いグリーンへと移り変わる、グラデーションを表現したオパラインダイヤルであろう。

 オパラインとは、オパールのような乳白色をもち、特殊なうわ薬を用いて微細な粒子仕上げが施されたダイヤルのことをいう。さじ加減1つで高級感が損なわれる繊細な仕上げだが、適切に仕上げられたダイヤルは独特の美しい質感をもつため、名だたる高級ブランドが採用する。

 本作では、このオパライン仕上げにより、トレンドとなっているグリーンダイヤルが高級時計にふさわしい上質な質感と共に表現されている。

 さらにもう1つの見どころは、やはりムーブメントだ。
 Cal.LF 116.01は、ローラン・フェリエのコンプリケーション・ムーブメントに比べると、シンプルな構造だが、完全に巻き上げられた状態で80時間パワーリザーブを誇り、日常的に扱いやすい性能を備える。また、すべてのネジ頭には鏡面仕上げが施されるほか、テンプ受けを始め、各ブリッジのエッジはハンドポリッシュ仕上げの面取り、加えてマイクロブラスト加工およびブラックロジウム仕上げが施されている。ローラン・フェリエの他のモデルと同様、高級時計に相応しい、申し分のないスペックと仕上げといえよう。

 クラシック オリジン オパラインにも共通していえることだが、本作は高級時計としての美しさを追求しつつも、明らかに日常的な着用を想定したデイリーウォッチである。その理由の1つがTI製のケースだ。

 今やTIは時計のケース素材として、珍しいものではないが、これまではハードに使われるいわゆるスポーツウォッチに採用が限定されていた。なぜなら、加工や仕上げが難しく高級感を与えにくかったからだ。しかし、近年はスポーツウォッチのカテゴリーにはないモデルにもTIケースが採用される例が増えつつある。

 これは、加工や仕上げの技術が向上していることが背景にある。オメガのシーマスター 300M マスター コーアクシャルのTIモデルや、ローマン・ゴティエのインサイト・マイクロローターは、その好例だろう。以前であれば、見られなかったような丹念な仕上げが随所に施されおり、一見、TIとは思えない本作のポリッシュ仕上げのケースは、まさに加工技術の向上があってこそといえる。

 そして、もう1つがストラップだ。ティンバーランドは世界で初めて、完全防水のレザーブーツの製造に成功したことでも知られるだが、本作に採用されているストラップでは表地に防水・耐久性に優れたティンバーランドレザーを使用。そして裏地にはアルカンターラを採用する。アルカンターラ素材も、通気性が良く、耐久性に優れるといった特徴をもつ素材である。

 TIケースもティンバーランドレザーストラップも、時計に高級感を与える素材としてはなかなか難しい部分が多いように思う。だが、そうした素材をあえて使用するところに、ローラン・フェリエの仕上げに対する並々ならぬ自信が感じられる。

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基本情報

ブランド: ローラン・フェリエ(Laurent Ferrier)
モデル名: クラシック オリジン グリーン(Classic Origin Green)
型番: LCF036.TI.VG 

直径: 40mm
厚さ: 10.7mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤色: グラデーショングリーンのオパーリン
インデックス:  3、9、12時位置のみアプライド、スレートグレーのアワーサークル、イエローの数字インデックス
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: ハニーブラウンカラーのティンバーランドレザーストラップ(アルカンターラ裏地)。TI製美錠


ムーブメント情報

キャリバー: LF116.01
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 31.6mm
厚さ: 4.35mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 22


価格・発売時期

価格: 360万円(税抜)
販売時期: 未定。ウェブサイト上で直接販売
限定: 世界限定30本。

詳細は、ローラン・フェリエ公式サイトをクリック。