Introducing オリスがスイスの航空救助隊「レガ」との限定モデルを発表、機能特化のこのモデルがあなたの手首を救いだす

私たちは、24時間体制で、専門家による迅速な航空支援を提供しています。具体的には、負傷者に医療を提供し、緊急事態に対応しているのです。また、医療上のアドバイスや当社インフラの利用などの形で支援を行います。私たちの活動の特徴は、高度な資格を持つプロフェッショナルなスタッフと、救助、医療、飛行技術の分野で利用可能な最高の機器です。

　オリスはこのレガとタッグを組み、同団体が運用している3つの機体に敬意を表して、限定版のビッグクラウン プロパイロットを製作。エアバスH145、オーガスタウエストランド "ダ・ヴィンチ "AW109SP、そしてボンバルディアチャレンジャー650。レガでは、合計で21機の機体、18機のヘリコプター、3機の固定翼機が運用されている。昨年は、固定翼と回転翼を合わせて累計1万6273回のミッションを遂行したことで、スイスでは有名な組織だ。彼らは英語の素晴らしいYouTubeチャンネルをもっており、航空医療救助のミッションセットや運用面を詳しく見ることができる。最近では、Covid-19の状況下でスイス人の本国送還に重要な役割を果たした。レガは、毎年寄付をしてくれる "パトロン"によって運営全体が賄われるというユニークなビジネスモデルを採用しており、現在、約360万人のパトロンがいる。これにより、救助される人がお金を払えるかどうかに関わらず、航空救助を行うことができるというわけだ。それに比べてアメリカでは、沿岸警備隊や国立公園局などの組織が行う、捜索救助や発掘などの公共サービスには税金が投入されている。

　スキーヤーがGoProで撮影した、実際のRegaの救助活動の様子はこちら。

　では、なぜレガの航空資産目録についてこれほど詳しく説明されているのだろうか？　それはオリスが、運航している21機の航空機すべてのケースバックを作り、さらに固有のテールナンバーを刻印しているからだ。各機体ごとに100本、合計2100本の時計が作られる。

　レガは、この時計のデザイン段階で相談を受けており、オリスはこれまでで最も目的に特化したプロパイロットを開発したといえる。最近のボツワナ航空医療レスキュー隊オカバンゴ限定モデルのように、自然からインスピレーションを得たものではなく、本機が航空機の計器のように見えるのはそのためだ。パイロットは、視認してすぐに必要な情報を正確に得ることができる計器を好む。また、ログブックにフライトを記録する際にはGMT機能が必要だと言われている。そして、彼らの仕事に特有のもの、すなわち脈拍計の目盛りも必要とされたという。組織にはパイロットだけではなく、救急隊員も一員なのだ。

　オリスはこれらの機能的な要求をすべて満たしたうえで、グレーのPVDコーティングを施して時計全体を引き締めている。ダイヤルにはブラックの背景にホワイトの数字、赤いGMT針、そしてベゼルにはパルスメーターの目盛りが刻まれている。オリスはGMT機能を実現するためにCal.798（SW 330-1ベース）を採用し、41mmケースに収めた。

　本機は、これまでのプロパイロットとはまったく異なるものだ。レガ用に特化した機能が盛り込まれており、単なるカラバリや文字盤のロゴ違いではないからこそ、このような興味深い限定モデルとなったのだ。非常にユニークなアイデアが、このうえなくユニークな時計になったのである。願わくば、あなたが現実の世界でレガに出会うことはなく（出会うということは困った状況にいるということかもしれないから）、代わりにあなたの手首の時計を通して、彼らの素晴らしい仕事を評価していただきたいと思う。

オリス　ビッグクラウン プロパイロット レガ  フリート リミテッドエディションは、40万7000円（税込）で9月発売予定。このモデルは2100本の限定生産で、レガが運航する21機の航空機をそれぞれ100本ずつ祝したもの。このモデルは41mmケースにオリスのCal.798を搭載、42時間のパワーリザーブを備えている。ケースにはグレーPVDコーティングが、サファイア風防の内側には無反射コーティングが施されている。文字盤にはスーパールミノバを採用。このモデルには、ケースのPVD仕上げと同じ色の金具が付いたレザーストラップが付属。また、付け替え用のラバーストラップも付属する。詳細はこちらを。