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Hands-On 新しいシチズン プロマスター ダイバーズでサイズの捉え方を変える

これは今夏のサプライズ(ダイブ)ウォッチだ。


Photos by Kasia Milton

この業界は驚くことばかりだ。ただ大切なのはそれに対応することである。数週間前、新しいシチズン プロマスター ダイバーコレクション 37mmモデルについて紹介したとき、これらが実機でどのように見えるのか、頭の中でイメージしていた。小さいほうがうれしいから、ダイバーズウォッチも小さいほうがいいという風に。さて、プロマスター 37mmのブルーバージョンとそれに合わせた鮮やかなブルーストラップで十分な時間を過ごせた今、そろそろ最高なものを手放すときのようだ。シチズンのダイバーズウォッチとして知られているこの37mmモデルは、ひと回り大きい先代モデルより優れているわけでも劣っているわけでもない。ただ驚くほどに異なるのだ。

 時計が入っている箱を開けてみると、酸素ボンベの形をした容器のようなものが入っており(シチズンのテーマ性に沿ったとても素敵な表現だった)、そしてすぐに“ああ、これが何なのか理解できたよ”と声に出した。時計の寸法(この場合は36.5mm)がすべてを物語っているとは限らないのだ。このスペック値は、ケースとベゼル全体を考慮したものだった。比較のポイントとして、36mmのロレックス エクスプローラーのようなフィールドスタイルウォッチを想像してみて欲しい。ファンクションベゼルがないためダイヤルの面積が広大で、全体的な直径のスペック値の大部分を占めている。こうした時計においてはケースからベゼル、文字盤へと内側に向かっていく。そしてそこにたどり着くと、文字盤が思っていたよりも小さいことに気づく。少なくとも私はそう予想していたのだ。

シチズン プロマスター ダイバーズ 37mm

 いずれにせよ、箱の中で鎮座する姿は小さく見えた。でも実際につけてみると、大好きな36mmのエクスプローラー36mmのデイトジャストで慣れ親しんだあの感覚を味わえた。腕時計をしているという、あの待ち焦がれた感覚であって、その逆ではない。正直なところ42mmのダイバーズウォッチを装着しても、それは必ずしもダニー・ミルトン全体の雰囲気に溶け込むとは限らない。でもこれはそうだ。

 それから妻のカシアが部屋に入ってきて、私がプロマスターを最初の試験にかけているのを見た。彼女は時計写真家として、基本的にあらゆるデザイン形態を見てきたし、実際我々はかなりの数のダイバーズをレビューしてきた。しかしこのモデルは、カラフルな美しさとサイズ感の両面から彼女の心を揺さぶったようだ。一時期、普段使いとして彼女はセイコーのSKX007を着用していたが、全体的なサイズの問題で結局つけなくなった。でもこれは違ったらしい。違うからこそ、このレビューも普段とは違ったものにしたかった。だからここでは、私ではなく彼女の手首という名のプリズムをとおして時計を見て欲しい。

シチズン プロマスター ダイバーズ 37mmのリストショット

 Introducing記事でも触れたが、この新しいサイズレンジのリリースを見たとき、真のユニセックスなダイバーに向けた究極の選択だと思った。私がこのスタイルの腕時計で求めているものより少し小さいとは感じるが、カシアも私も難なくつけこなせたという事実がとても素晴らしかった。なおこの時計を持っていたとき、偶然にも東京を旅行していた最中だったので、そこで撮影するのが理にかなっていた。

シチズン プロマスター ダイバーズ 37mm

 6月中旬の梅雨の曇り空の下(しかも耐えられないほどに蒸し暑い)、赤坂の街を歩くと、ストラップの鮮やかなブルーが際立っていた。またラバーは暑さや湿気を耐えるにはありがたい素材である。この時計は周囲の光を取り込むことで電池交換の必要がない、エコ・ドライブ E168ムーブメントを搭載。フル充電すると約6ヵ月の使用が可能である。東京の雲の隙間からはたくさんの紫外線が差し込んでいた。

シチズン プロマスター ダイバーズ 37mmのリストショット

 やっぱり日本のブランドなので、シチズンの時計を街中でよく見かけた。しかしこのモデルは、あまりに新しかったためか通りすがりの人たちからちらちらと見られた。それもこれも、我々が露骨に通りの真ん中で写真撮影をしていたからかもしれない。まあわかるはずないのだが。

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 反射性のあるブルーで縁取ったインデックスを除き、ブルーのダイヤルとベゼルのカラーが大振りなモデルをほうふつとさせる。(インデックスの縁が)隣接するネイビー文字盤の色より明るい青だが、パウダーブルーのストラップよりは暗い。ブルーフラッシュをアクセントとして施しているにもかかわらず、この37mm径のプロマスターは、そのツール的な魅力を維持し続けている。

シチズン プロマスター ダイバーズ 37mmのリストショット

 我々2人にとって際立っていたのは、これが、特に夏のバケーションウォッチとして完璧だということだ。200mの防水性を備えているため、当然ながら水中でのアドベンチャーにも最適である。このブルーのバリエーションはサマーバケーションに合う雰囲気を醸し出していて、涼しい季節には手放せなくなる時計であり、また暖かい季節を思い出すためにちらっと見るような時計だ。

 有名なダイバーズのこの小振りなバージョンは、オリジナルよりも優れているだろうか? この答えは完全に主観的なものだ。結局のところそれは異なるものであり、似たようなものがたくさんあるこの世界では、我々はいつでも違うものを選ぶだろう。

シチズン プロマスター ダイバーズ 37mmのリストショット

シチズン プロマスター ダイブ 37mmシリーズ。直径36.5mm、厚み11.6mm、ラグ幅18mm。ステンレススティールケース、アルミニウム製逆回転防止ベゼル、200m防水。エコ・ドライブ E168ムーブメント、時・分・センターセコンド、4時30分位置に日付け窓・リューズ配置。約6ヵ月パワーリザーブ(一度光に晒された場合)。クローズドケースバック。ラバーストラップ。価格は375ドル(約5万2200円、日本での発売予定はなし)。

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新型プロマスター ダイブ 37mmの詳細については、シチズンの公式ウェブサイトをご覧ください。