Introducing オリス、最新のポインターデイト リミテッドエディションでブロンズを投入

　物語は、風時計塔のてっぺんに風見鶏が立つロンドンのローズ・クリケット・グラウンドから始まる。その風見鶏の上には、クリケットのスタンプに身を預け、競技を見守るファーザータイム（Father Time、時の翁）が鎮座している。ファーザータイムは1926年にメリルボーンに寄贈されて以来グラウンドの頂上に立ち続けており、世界でも指折りのクリケットクラブにおいて誰もが知るアイコンとなっている。

　この象徴的な像は、「所定時間が到来したら双方のウィケットからベイルを取り除くべし」というクリケット競技規則第12章3節に因んだものである。つまりローズ上空にいるファーザータイムは、ウィケットからベイルを取り除いているところなのだ。

　時計そのものについて話をすると、今作はブロンズで製造された40mm径のオリス　ポインターデイトだ。7連のブロンズ製ブレスレットと、ブロンズ製バックルが付いた鹿革ストラップが付属する（その内側に焼印された、まるで鹿のようにも見える角を持った昆虫にも注目だ）。ドーム型のサファイアクリスタル風防の下にはアラビア数字がプリントされ、針と外周のデイト表示にはスーパールミノバが塗布されている。ステンレススティール製のケースバックにはファーザータイムが刻印され、50m防水を備えている。また、このオリス ポインターデイト リミテッドエディションは、約38時間のパワーリザーブを有するセリタベースの自動巻きキャリバー Oris 754を搭載する。

　オリス　ポインターデイト リミテッドエディションは2024年1月9日（火）より限定1926本（ファーザータイムがローズに贈られた年にちなんで）で販売され、希望小売価格は45万1000円（税込）となっている。

　さっきも言ったように私はクリケット好きではないが、うまくやればファーザータイムをダイヤルにさりげなく組み込めたのではと思っている。クリケット選手であろうとなかろうと、彼は等しく私たちの前に訪れるのだから。また、オリスは36mm径のブロンズ製ポインターデイトを製造していることもあり、小径好きの私としては1926本の生産本数のうちの一部が小ぶりであってもまったく気にならなかっただろう。ブロンズ製ポインターデイトのダイヤルとしては、個人的にこれが一番好きかもしれない。

ブランド: オリス（Oris）
モデル名: ポインターデイト “ファーザータイム” リミテッドエディション

直径: 40mm
厚み: 12mm
ケース素材: ブロンズ
文字盤色: 白
インデックス: プリントのアラビア数字
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブロンズ製ブレスレット、ブロンズ製バックルが付いた鹿革ストラップ

キャリバー: Oris 754 （セリタ SW200-1ベース）
機能: 日付の瞬時変更、秒針停止機能
直径: 25.6mm
パワーリザーブ: 38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26

価格: 45万1000円（税込）
発売時期: 発売中
限定: 1926本限定