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Introducing パネライ ルミノール ブルーマーレ-44mm ロゴの2020年新作が登場(編集部撮り下ろし)

ルミノールの伝統的な"ロゴ"に初のブルーが追加された。しかも、新たなホローダイヤルを携えて。

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クイック解説

 僕も含めてパネライ好きに朗報が飛び込んできた。同社で最もベーシックな通称"ロゴ"モデルに、高品位になったダイヤルを備えたルミノール ブルーマーレが登場したのだ。本機は、ルミノール ロゴという名称で展開されているモデルとスペック的には同様であり、スモールセコンドをもつ3針仕様で、12・3・6のアラビア数字とバーインデックスを備えている。搭載するムーブメントは、2018年にアップデートされたルミノール ベースやロゴと同じく、3日間のパワーリザーブをもつ自社製Cal.P6000だ。100m防水で44mmのケース径、特徴的な半月型のリューズプロテクターなどパネライにおいて、最もプリミティブな個性を備えた1本である。

 本機でアップデートされた点といえば、端的に言えば色なのだが、その文字盤がこれまでと大きく異なる(パネライにおいて、という注釈が付くが)。明るめのブルーのサンレイパターンを用いたダイヤルは、まずブランドロゴに変更が加えられた。以前は12時位置に2行で「LUMINOR MARINA」、さらに6時のOPロゴ上に「PANERAI」となっていたのが、OPロゴ上の文字はなくなり12時位置に「LUMINOR PANERAI」とだけ記されるようになった。
 さらに、最大の変更点としてインデックスの仕上げがある。これまでロゴシリーズは、ミントグリーンの夜光塗料が盛り付けられる仕様だったが、本機ではダイヤルのベースにインデックスをエングレーブし、その溝を塗料で埋める方法をとっている。パネライはこれをホローダイヤルと呼んでいるが、同社の特徴であるサンドイッチダイヤルのような仕上がりを感じさせるものである。

ファースト・インプレッション

 ロゴシリーズについて、多くのファンが不満に思っていたことはダイヤルの仕上げだろう。パネライといえばサンドイッチダイヤル、というほど特徴的なディテールのひとつが、このシリーズには基本的に採用されてこなかった。2層のダイヤルを合わせるというその構造上コストが余分にかかるため、エントリーラインとして位置づけられてきたロゴシリーズにはなかなか使いづらい事情もあったのだろう。パネライは、別の加工方法ではあるが、伝統的なダイヤルの風合いをロゴにも香らせている。

 実際、このホローダイヤルはよくできていて、サンドイッチダイヤルと並べて見ない限りはその違いに気づけないほどだと思う。6のインデックスは線の端がくっついていない、サンドイッチダイヤルと同じ形状となっており、このあたりもファンにとっては嬉しい配慮といえる(サンドイッチダイヤルは2層構造という特性上、上の層に円のような型抜きをしてしまうとその部分が抜け落ちてしまうのだ)。

 さて、本機の特徴は他のロゴシリーズと同じだと既に述べたが、リューズプロテクター以外が全てポリッシュで仕上げられた44mmのケースは十分に高級感があり、パネライの良さをしっかりと伝えてくれるものだ。3日巻きの手巻きムーブメントも非常に高品位で、週末着けずに置いておいても月曜日にそのままストレスなく着用できることを意味している。

 価格は61万円(税抜)で既存のルミノール ロゴから変更なしだ。正直僕の目には、このブルーマーレの方が手がかかっているように見えるので、パネライの気が変わらないうちに手に入れることをオススメする。

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基本情報

ブランド: パネライ(Panerai)
モデル名: ルミノール ブルーマーレ-44mm
型番:PAM01085

直径: 44mm
ケース素材:ステンレススティール
文字盤色: サンレイブルー
インデックス: アラビア数字、バトン
夜光: あり
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット:ブルーカーフレザー

新作の裏蓋は刻印も若干変更されている。これまでの「OFFICINE PANERAI」という文字はなくなった。

2018年新作のルミノール ベース ロゴの裏蓋。


ムーブメント情報

キャリバー: P.6000
機能: 時、分、スモールセコンド
直径: 15 1/2リーニュ
厚さ: 4.5mm
パワーリザーブ: 3日間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 19
クロノメーター認定: なし
追加情報:インカブロック耐震機構、ハック機能付き、総パーツ数110


価格・発売時期

価格: 61万円(税抜)
販売時期: 販売中
限定:なし

詳細は、パネライ公式サイトへ。