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Introducing セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」

この時計があればどんなにつらい環境でも耐えられそうだ。

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クイック解説

 昭和の時代を生き抜いた、日本の俳優史に残る名優・渥美 清をご存知だろうか? 彼が主演を務め、1969〜1995年まで全48作が公開された映画『男はつらいよ』(1968〜69年にテレビドラマも放映されている)は、あの『007』を超える世界最長の映画シリーズとしてギネス認定されたほどの人気作で、日本の国民映画と言っても過言ではない作品だ(第1作の公開は『007』の方が先)。

 『男はつらいよ』はファンの根強い声援により二度ほど特別編が製作され、2019年にも映画50周年を記念した作品が公開されるなど近年、熱が高まっている。主役である車 寅次郎の着こなしや小道具についても改めて注目が集まり、昨年、ビームスとのコラボレーションによる腕時計も限定販売された。今回ご紹介するのはコラボ第二弾作品であるが、一見セイコーのレギュラー商品のように見える。これは、『男はつらいよ』の初期作品において、劇中で寅さんが着用していたセイコーダイバーズ・62MASにオマージュを捧げた1本で、ビームス ジャパンのディレクターである鈴木修司氏の熱烈な寅さん愛によって実現したファーストダイバーのとのコラボレーションモデルだ。
 昨年のコラボウォッチとは異なり、ダイヤル側には一切それと分かるロゴは配されず裏蓋にひっそりと刻印がなされている。このセイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」は、ダイバーズ専用の高品位な自動巻きCal.8L35を搭載した本格仕様であり、価格は48万円(税抜)、300本限定で11月20日よりビームスでのみ購入することができる。

セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」
セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」のクローズアップ

 セイコーダイバーズ55周年記念モデルとして登場した62MASファーストダイバーの復刻モデルは、本サイトでも度々紹介している。しかしながら本機はさすがビームスのこだわりも詰まっていると見えて、微妙に異なったディテールをもっている。デザイン面では、初代に近しいグレーに近いブラック文字盤、12時の太いバーインデックス、大型のリューズや筋目の入ったケース仕上げなど、多くの面で寅さんが着用したモデルに倣っている。

 ファーストダイバーの復刻モデルは、2017年にもSBDX019として発売されたが、忠実さではそちらに軍配が上がるかもしれない。本機では、カレンダーディスクの色が黒ベースに反転しており、厳密に同じデザインというわけではないのだ。しかしながら、本機はセイコーが満を持して投入したケース素材であるエバーブリリアントスチールを採用し、寅さんの衣装をイメージした換えストラップも付属するなど、新たな魅力が込められている。

セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」ケースサイド
セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」ケースサイド
セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」の換えストラップ
ファースト・インプレッション

 寅さんの時計、と聞いて実際に映画を見るとその姿を確認できないことが多いかもしれない。なぜなら、寅さんがセイコーダイバーズを着用していたのはごく初期の作品に限られるからだ。主演を務めた渥美さんは体の強い方ではなかったらしく、当時としては重い時計であったダイバーズウォッチを嫌がったという話がある。一方で、ファーストダイバーは1965年の発売後すぐに廃番となっており、1969年に寅さんと出会えたことは何かの縁があったのだろう(長期間は着用されなかったわけだが)。

渥美 清さんご本人が劇中で着用されていた実際のファーストダイバー(左)と今回のコラボモデル。写真の時計は既に経年変化による退色をしているが、ダイヤルの色合いはかなり近しい。

寅さんのトレードマークであるハットとカバンがあしらわれた、特別なイルカの裏蓋。

ファーストダイバーの裏蓋。このスクリューバックで、当時画期的な150m防水を誇った。

 寅さんは通称"フーテンの寅"と呼ばれ、日本全国を旅して周り、行く先々で女性に恋しては破れ、故郷の柴又にふらりと帰ってくるという王道ストーリーをもつ。そんな彼が身に着けるものは、チェック柄のスーツに、同じトーンで揃えられたハット、使い古された大きなカバンに雪駄とスタイルが確立されている。着の身着のまま旅をするのに適した格好であり、頑丈なダイバーズがセレクトされたのもうなずける話である。

 本機の裏蓋には、そんな寅さんのトレードマークを纏ったイルカマークが施されており、セイコーの他のどのダイバーズとも異なるオリジナル仕様となっている。コラボモデルであるものの、所有者にのみ分かるアイコンに留められ、普段使いもしやすいのは嬉しい配慮である。昭和のダンディズムがなぜこの時計を選んだのか、思いを馳せながら着けてみるのもまた一興かもしれない。

 僕も寅さんのように、自分のスタイルといえるような時計や洋服を探し出したいと強く思った次第である。

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セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」のリストショット

基本情報

ブランド: セイコー プロスペックス(Seiko Prospex)
モデル名:  1965メカニカルダイバーズ 復刻デザイン「男はつらいよ ビームス篇」
型番:SBDX041

直径: 39.9mm
厚さ: 14.1mm
ケース素材: エバーブリリアントスチール
文字盤色: ブラック
インデックス: バトン
夜光: あり
防水性能: 200m空気潜水用防水
ストラップ/ブレスレット:ラバー、寅さんのセットアップをイメージした交換用ストラップも付属

セイコー プロスペックス セイコーダイバーズ55 周年記念「男はつらいよ ビームス篇」のボックス刻印

ムーブメント情報

キャリバー: Cal.8L35
機能: 時、分、秒、日付表示
 

パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26
クロノメーター認定: なし
追加情報: 平均日差+15秒~−10秒(気温5℃~35℃において腕に着けた場合) 


価格・発売時期

価格: 48万円(税抜)
販売時期: 11月20日
限定:300本(ビームスのみでの取り扱い)10月1日よりビームス公式オンラインショップにて先行予約を受付中